計画から2年。ついに発売になります。魚仕立て屋として活躍する津本光弘さんが開発した「アサシンナイフ」。こちらを、詳しい開発ヒストリーは前記事をご覧いただくとして、どこでどうやって買えるのか。そちらについてお知らせすると共に、再度、どんなナイフなのかを簡単にご紹介させていただこうと思います。
原型となるアサシンナイフを元に、リニューアルされたフルタング形状の魚の締め具
こちらが今回、津本式を使う魚のプロたちがこぞって求めるアサシンナイフを廉価で使えるようにとリデザインされた「アサシンナイフJr.」になります。津本光弘さんの監修はもちろん、料理人でアサシンナイフを日々使用する「西新宿sushi Bar にぎりて」ヘッドシェフ・保野淳さんのナイフに関する知識をフィードバックしながら再設計されているオリジナルナイフです。
原型となるアサシンナイフはこちら。グリップは強化プラスチック。そして、独特な形状な刃がつけられています。津本さんの普段の魚仕立て作業のうち、締める、エラを切って血を抜く、仕立てる。までの作業ができる機能が合理的に内包されています。例えば、刃の変形6角は血抜きに使用するノズルを締める、緩めるための機能などが内包されています。
グリップ部分は強化プラスチックになっており、尾を切断する際に叩きやすくなっていたり、締めるときに脳に刃を立てやすく、落としやすくなっています。刃の取り付け角度などにもコダワリが。尾を残して仕立てるために薄皮1枚のこして切断できるようになっていたり、尾のクリアランスを加味した懐になっていたり機能性抜群なのであります。
そんなこともあって、仕立のプロだけでなく釣り人やファン垂涎の品になっており、生産量が少なく津本さんの販売サイトで発売されてもすぐに売り切れておりました。価格帯もプロ品ということで3万円後半の値段帯。もともと津本さんご自身が使いたいナイフで、オリジナルで作るとなると何本か作らざるを得なくなり、欲しいという有志に向けて販売をしていた採算度外視ナイフ。
津本「こんな需要があると思ってなかったから……そうなると、もっと安価で提供できるアサシンナイフがあったら……」
それならばとルアマガチームがプロジェクト化。2019年に打診を受けてから粛々と開発を続けてきました。「締め具としての機能性を持たせる」「価格を抑える」この2点を柱に据え、津本さんを始めとしたグループの力添えの元、刃の角度、ホールの位置や意味、刃先の尖り方、刃の付き方、材質などあらゆる面に拘って完成したのがアサシンナイフJr.です。
気になる販売は!? 津本式.com、釣り具のポイント、かめや釣具の大型チェーン店にて10月上〜中旬より販売予定。ルアマガオンラインショップでは、第2弾生産分からの販売を予定しています。
【SPECについて】
- 刃渡り:92mm
- 全長:192mm
- 厚さ:5mm
- 素材:440Cステンレス
- 重量:145g
- 同梱品:オリジナルシース(鞘)、パラコード(3m)
- 価格:12,800円(税抜)、14,080円(税込)
- 発売予定:津本式.com、釣り具のポイント、かめや釣具、キングフィッシャー
- 発売予定日:10月上旬〜中旬予定
- 第二弾生産分、あらためて本サイトにてご案内します。
【Profile】
津本光弘(つもと・みつひろ)
「究極の血抜き・津本式」<※究極に簡単の意>という死後の魚にも有効な血抜きの技術を開発。魚の臭みの原因のひとつとなる血を抜くことで、本来の香りや旨味を引き出すばかりか、異次元の鮮魚保存期間を実現し、熟成魚など魚食の幅を広げた。フードロスにも着目されていて、余すことなく魚を食べる! 価値が無いとされる魚も美味しく食べる!をモットーに活動中。技術は無料でYouTubeにて公開(津本式で検索)。小社で関連本も発売中。