ここ数年で全国の湾内へと回遊する頻度が高まり、ボートで狙えばルアーで釣れるターゲットとして確立された感のあるサワラ。このサワラゲームに対応するタックルとして、ルアマガプラスが注目しているのが、テイルウォークの『ボートゲーマーSSD』。もともとはボートでのシーバスゲームをメインに想定した汎用性の高いロッドだが、これがサワラに超マッチするという。一体ドコが、どうマッチするのだろうか!?
解説はボートゲーマーSSDの監修を務めた須江さん!
【Profile】
須江一樹(すえ・かずき)
東京湾のシーバスガイドサービスとしておなじみの、アイランドクルーズのキャプテンを務める。長年のガイド経験を活かして、ボートゲーム用ロッド『ボートゲーマーSSD』をプロデュース。誰もが使いやすいタックル造りを目指している。
ボートゲームで誰もが使いやすい“ネオスタンダード”を目指して開発
須江さんがプロデュースを担当した『ボートゲーマーSSD』ですが、どのようなコンセプトが軸となるシリーズなのでしょうか?
須江「シーバスガイドサービスにはビギナーからベテランまで、さまざまなお客様がいらっしゃいます。そして、お持ちになるタックルもさまざまで、皆様の釣りを注意深く見守る中で『この方のスキルなら……これくらいのタックルがあると、もっと楽しめるだろうな』といったビジョンのようなものがお客様の数だけ見えてきて、それが徐々に蓄積されていました。それらを整理して突出した部分は若干マイルドに、足りない部分はプラスして、誰もが使いやすい“ネオスタンダード”を追求したロッドが、ボートゲーマーSSDです。投げて巻くというベーシックメソッドを追求したモデルから、ピンスポットの穴撃ち用モデル、ビッグベイト対応モデルなど、全部で9アイテムを揃えています」
定番メソッド・シンキングミノーのジャーキングで使いやすい『S73M』
その中でも、今回メインテーマとするサワラゲームにオススメできるモデルとは?
須江「『S73M』でしょう。スピニングの中ではもっともパワーのあるモデルで、サワラはもちろん、ワラサなど5kgクラスの青物でも十分に渡り合えます。サワラの場合は120mm前後のシンキングミノーをメインに使いますが、このクラスのルアーをしっかりと遠投できて、力強いジャーキングでアピールしてサワラを寄せて来られるのが一番の強みですね。エサを求めて広範囲をスピーディに動き回る回遊魚を、キャスティングで狙うには最初に使って欲しい1本です」
ボートゲーマー SSD S73M(テイルウォーク)
●全長:7ft3in
●自重:115g
●継数:2
●仕舞寸法:114cm
●適合ルアー:MAX35g
●適合PEライン:MAX2号
●価格:24,200円(税込)
HUミノー111S(ハイドアップ)
●タイプ:シンキング
●全長:125mm(ボディ長111mm)
●自重:約18.5g
●カラー:全10色
●価格:2,299円(税込)
ナブラ&ベイトボールをヘビールアーで撃つならば、よりパワフルな『S70MH』
須江「そしてもう1本、ナブラやベイトボールを撃つときにオススメしたいのが、テイルウォークブランド15周年記念モデルのひとつであるS70MHです。本来はジョイクロクラスの中型スイムベイトも扱える、適合ルアー重量が80gまでのパワフルスピニングモデルですが、遠くのナブラまでヘビーシンキングミノーやジグミノーをキャストする際に、思いっ切り振り抜くことができるんです。そして、MHパワーならばメータークラスの大型サワラとも躊躇せずに対等にファイトできます。70cm前後のサゴシクラスならば、抜き上げることも可能です」
ボートゲーマー SSD S70MH 15th Anniversary Limited(テイルウォーク)
●全長:7ft
●自重:121g
●継数:2
●仕舞寸法:110cm
●適合ルアー:MAX80g
●適合PEライン:MAX4号
●価格:26,400円(税込)
80gまで投げられるのならば、ライトジギング対応のメタルジグも使えますね。サワラにはメタルジグは効果的ですか?
須江「最近はブレードジグがナブラ&ベイトボール撃ちで威力を発揮していて、僕のガイドで釣果が出ているのがテイルウォークのヤミージグTG。タングステン製なので重量の割にはフォルムが小さく、空気抵抗も少ないので軽い力で投げても飛距離が出せます。45gや60gならS70MH、30gならS73Mが使いやすいでしょう」
耐久性の高さとスムーズかつ粘り強いドラグが武器の『スピーキー』
須江「さらに、僕がこれら2本のボートゲーマーSSDと合わせて使っているリールが『スピーキー』です。僕が一番スゴイと感じているのは、同クラスのリールと比較しても突出して優れている耐久性です。朝から晩まで1日中釣り続けて、それを何ヶ月と繰り返してもヘタれたりガタついたりといった感じがほとんどありません」
スピーキー3000HGX(テイルウォーク)
●自重:255g
●ギア比:5.2
●最大ドラグ力:9kg
●最大巻取長(ハンドル1回転):78cm
●糸巻量:PE1号480m
●ベアリング数:ボール6/ローラー1
●価格:24,200円(税込)
スピーキー3500HGX(テイルウォーク)
●自重:270g
●ギア比:5.2
●最大ドラグ力:9kg
●最大巻取長(ハンドル1回転):82cm
●糸巻量:PE1.5号380m
●ベアリング数:ボール6/ローラー1
●価格:25,300円(税込)
特にソルトゲームでは海水での波飛沫にさらされたり、波立つ中をボートで移動してリールに加わる負荷も相当大きいので、耐久性が高いのはありがたい……というか、必須性能ですね!
須江「また、サワラはヒットしてから最初のダッシュが凄まじいので、この場面をうまく切り抜けるのが大きなポイントです。そのためにドラグ調整は重要なファクターになるのですが、緩めすぎればフッキングせず、絞めすぎれば鋭い歯もあって簡単に切られます。でも、スピーキーの3000&3500サイズはタフアレイカーボンドラブワッシャーを採用しているので、最初のダッシュではフッキングに十分なだけの負荷を掛けつつラインがスムーズに滑り出し、その後のファイトでは粘り強くサワラの動きを止めて、安心してランディングへと持ち込めます。僕はS73Mに3000HGX、S70MHに3500HGXという組み合わせで使っています」
アイランドクルーズならば解説したタックルの試用もOK!
以上、アイランドクルーズキャプテンであり、ボートゲーマーSSDのプロデューサーでもある須江さんに、サワラゲームにベストマッチなタックルの使用感を解説して頂きました。これらのタックルは、須江さんのガイドサービスを受ければ試用することはできますか?
須江「はい、出船前にあらかじめお話して頂ければ、紹介した2タックルも含めてボートゲーマーSSDならすべてお試し頂けます。サワラゲームで、ぜひともトライしてみてください!!」