サーフ&堤防のショアキャスティング入門におすすめ!DAIWA『オーバーゼア&フリームスLT』で釣りの「爽快さ」を味わおう!【編集部インプレ】



近年ルアーフィッシングにおいて圧倒的な人気を誇る、サーフ(砂浜)や堤防からサバやイナダなどいった青物からヒラメやマゴチ、またはロックフィッシュにシーバスなど、様々なターゲットを狙う「ショアキャスティングゲーム」。ルアーを遠投する爽快さと、釣れたら美味しい魚種が多いことから、ビギナーからベテランまで多くの釣り人を虜にしている。今回そんなショアキャスティングゲーム入門にうってつけなロッド&リールをルアマガプラス編集部員がインプレしてきた!

【Profile】

ルアマガプラス編集部・大木

元大型釣具量販店の店員という経歴を持つルアマガプラス編集部員。バスソルト問わず、幅広く釣りを楽しむことをモットーとする。得意な釣りはシーバスで、時間があれば地元湘南河川でロッドを振るう。特技はモノマネ。最近の釣り目標は地元・湘南サーフで「湘南グランドスラム(シーバス、ヒラメ、ブリ)」を狙うこと。まだ、タックルが足りなくて何を買えばいいか悩み中(笑)

オーバーゼア(DAIWA)

実はルアマガ+編集部では昨年の1月度に、発表になったばかりの同製品のスクープにてお届けした。

記事にもあるようにオーバーゼアはシーバスロッドの軽快感とショアジギングロッドのパワーを併せた「良いとこどり」なショアキャスティングロッド。ターゲットも青物からヒラメ、ヒラメ、マゴチ、マダイ、シーバス、ロックフィッシュと堤防やサーフなど、オープンウォーターエリアからルアーで狙える全ての魚種がターゲットとなる。

リリース後は、たちまち人気ロッドとなり、昨年の初夏から秋にかけては一部モデルが入手困難になるほど、日本全国のソルトルアーファンに火をつけた。

今回は同シリーズのエントリーモデルで、中核を担う「オーバーゼア911M/MH」をインプレッションしてきた。

いざ!インプレッション開始!!

筆者は昨年、ルアーマガジンソルト誌においてオーバーゼアによる実釣取材をDAIWAスタッフ・高橋慶朗氏さんとともに行った。その際、高橋さんが使用していたのは同シリーズの最上位に当たる『オーバーゼアAIR AGS』。取材中、一度高橋さんから試投させてもらったのだが、そのキャスタビリティの良さに驚嘆。そして今回借りたオーバーゼア911M/MHにもその「DNA」をハッキリと感じることができたのだ。

キャスティング

投げたのは30~40gのメタルジグとヒラメ用プラグ各種。M/MHというスペックで、バットも太いことから「少しゴツいかな」と釣行前までは思っていたのだが、バットにルアーのウェイトを簡単に乗せられ、気持ちよくキャストができた。

上からサムライジグ、ショアスパルタンダーティンジグ、サムライジグ暴れん坊侍(全てDAIWA)
ヒラメ用プラグ各種(ミノー、シンキングペンシル、ジグヘッド+ワーム)。

筆者は長年ショアジギをやっていた癖か、ルアーのウェイトをしっかりと乗せてキャストする投げ方なのだが、そんな投げ方は不要。

むしろ通常の7~8程度の力で十分遠投が可能だった。これならばロングロッドを初めて使用するビギナーや女性でも簡単に遠投ができるだろう。

サーフにおける釣りでは必然的にキャスト回数が増える釣りになるので、力を入れたキャストをすればするほど、その疲労感は強くなり、1日通して投げ続けることは難しい。しかし、オーバーゼアではそれが皆無。

むしろビギナーには、釣れる喜びだけでなく、キャストの爽快感を楽しめ、集中してキャスト&リトリーブができるのではないかと思う。

逆に筆者のようにショアジギベースな中級者以上は、無理にバットにウェイトを乗せてキャストしようとすると、余計な力みがキャストをブレさせることがわかった。決して力まず、ルアーの重みを感じながらロッドに任せてキャストすればいいのだ。

操作性

今回はヒラメ用プラグ、そしてメタルジグにおけるアクションを色々と試してみたが、ヒラメ用ルアーはミノー、ジグヘッドワーム、シンキングペンシルを使用してみたが、リトリーブにも安定感があり、ただ巻きだけでなく、リフト&フォール、また足場の高い堤防ならばトップウォータープラグも使用できそうな感覚だった。

ワンピッチジャークもショアジギングロッドのようなピッチの早いジャークは­­必要なく、ティップのしなやかさを利用した軽い力でのシャクリが良いだろう。

ティップがしなやかなことにより、ショアスローなどのボトムをゆっくりみせるような「点」でのアクションもしやすく、堤防などの足場の高いところではダート系のジグアクションもさせやすかった。



ベストバランスを生み出す最適解なリール『21フリームスLT4000-CXH』

オーバーゼアと組み合わせたのが今年度フルモデルチェンジとなったフリームスLT4000‐CXH。前モデルからボディ部とローター部に「ザイオンV」素材を採用し、剛性のみならず軽量性もアップしている。

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フリームスの前モデルは、筆者がルアーマガジンソルト編集部に在籍していた際に、インプレッションをしたことがある。2018年にイグジストやカルディアとともにDAIWAリールの新企画「LT(ライトタフ)コンセプト」により生まれ変わったモデルで、当初インプレッションしたときに価格以上の軽さと巻心地の良さに感嘆していたが、モデルチェンジした今作はさらに洗練されているようだった。

ショアキャスティングゲームはその名の通りキャスト回数が多くなるがゆえ、軽量性の必要性はもちろんのこと、ジグを使用すれば毎度アクションが必須。加えて魚を掛けたとなればリールへの耐久性も大きく求められることは言わずもがなであろう。ラフな釣りでありながらもタフさを求められる釣りにおいて剛性が高ければ、アングラーも安心してリールを巻き続けられることができる。

まさにオーバーゼア911M/MHとベストマッチなリールと言っても過言ではないだろう。

総評! 海のオカッパリで、「たくさんの魚種をルアーで」狙いたいビギナーは超おすすめ!

今回インプレッションしたタックルの市場価格を検索してみると、オーバーゼア911M/MHは18,000円代、フリームスLT4000-CXHは14,000円半ば、合わせても30,000円前半にて購入すること可能だ。

ビギナーにとってこの金額は高いように感じる人もいるかもしれないが、「サーフでのルアーフィッシングを始めたい! けど、堤防でも使える竿が欲しい…」、「ショアジギングがやりたい!でもその竿で他の魚種も狙いたい!」というような幅広く、かつ長く使えるタックルが欲しいと感じるビギナーにはピッタリだろう。

ちなみに、釣具店での夏や年末年始などに行われるビッグセールであれば、この組み合わせは30,000円を切る値段帯になるのではないかと予想する。よりリーズナブルに購入したいのであればそんなタイミングもチェックしておきたい。

オーバーゼアの利点でもある幅広いルアーを駆使し、四季折々の様々な魚種を狙うことが可能。また、ショアキャスティングロッドならではの「投げる」ことにおける爽快感も味わえる。『オーバーゼア911M/MH×フリームスLT4000-CXH』はきっと「ルアーフィッシングの醍醐味をより体感できる」唯一無二の組み合わせであるだろう。

オーバーゼアが使いたくなっちゃう動画も是非チェックしよう!