『ジリオンSV TW (DAIWA)』は高い完成度で「幅広い釣り」をカバーできる傑作機!! 琵琶湖のストロングゲーマー・ガイド前田も激賞!



オールマイティなベイトリールリールとして人気のジリオンSVTWの、前田純さんによるインプレッションをお届け。良い物は使うし、悪い物はサポートメーカーの物も使わないという前田さんが、歯に衣着せぬ物言いでジリオンSVTWの使い心地を徹底解説! 

【Profile】

前田純(まえだ・じゅん)

豪快でストロングなフィッシングスタイルが特徴。親しみやすいキャラクターででかバスを釣るコツを伝授してくれ、常に予約が取りづらい人気の琵琶湖ガイドだ。 DAIWAプロスタッフ。

ガンガン投げてガンガン巻く、そんなガイド前田のストロングスタイルにもマッチ!

飛距離と剛性の高さでジリオンSVTWにひと目惚れ!  

――まず、前田さんがジリオンSVTWを使ってみてのファーストインプレッションはどんなものだったのでしょうか? 

ガイド前田「DAIWAにサポートしてもらうようになってから15年以上経ち、長年DAIWAのベイトリールを使ってきました。しかし、SVスプールのリールは使ってこなかったんですよね。理由は、SVスプールは僕にとって細い12〜14lbラインの使用を前提にしているのと、バックラッシュを抑えるためにブレーキセッティングがきつくなっていたから。スキッピングやピッチング、ショートレンジのキャストを多用するスタイルにはとても良いスプールだと思いますが、自分の釣りには合わないなと。自分の釣りは、太いラインで大きなルアーをぶん投げる、というのが基本の釣りなので」 

しかしながら、ジリオンSVTWはそのSVスプールがさらに進化した、SVブーストというスプールが搭載されています。 

ガイド前田「DAIWAサイドはこの僕のスタイルを知っているのに、新しいジリオンSVTWの使用を勧めてきました。それで使ってみたら、スプールがSVスプールから進化したSVブーストというスプールで、フルキャストしたらめちゃくちゃ飛ぶ。フルメタルのガチガチの剛性ボディで、軽くて小さいのにとにかく強い。完成度がかなり高く、とても気に入りましたね。ただ、自分のスタイルでは、やはりラインキャパシティが少ないのが難点です。自分の釣りでは、最低でも16lbを使うので、フルキャストするとラインがほとんど出てしまうんですよ。逆に言うとそれだけ飛ぶと言うことなんですけどね」 



ガイド前田の最軽量の釣りの全てをジリオンSVTWがカバー 

豊富なギア比で細分化する釣り物に対応 

――では、具体的にどんな釣りにジリオンSVTWを使用していますか? 

ガイド前田「自分がジリオンSVTWを使う釣りは、16〜18lbを使って、シンカーウエイト3/8ozくらいまでのテキサスリグや、ラバージグなら3/4ozなど。あとはクランクベイトなどの巻き物ですね。5mダイバーだったり、1/2ozのスピナーベイト、チャターベイト、バイブレーションなどはこのリールで使います。自分の中での一番軽いウエイトの釣り全般と言った感じです。 

僕が使っているベイトリールは、ジリオンSVTW、リョウガ、タトゥーラ300・400。このあたりが今のメイン機種です。船に20本ロッドを積んだとしたら、6本がジリオンSVTW、10本がリョウガ、4本がタトゥーラ300・400という感じですね」 

――ジリオンSVTWにはギア比が4種類ラインナップされていますが、これらの使い分けはありますか? 

ガイド前田「ディープクランクベイトやスピナーベイトのスローロールではギア比5.5、ミノー、バイブ、一般的なスピナベ、シャロークランクでは6.3、ラバージグ、テキサスリグでは7.1、ディープの釣りのワーミングには8.5という感じですね。巻き物は右巻き、ワーミングは左巻きという使い分けをしています。 

あと、ジリオンSVTWですが、僕は100%ハンドルノブを変えています。SLPのパワーラウンドコルクノブに全て変更。指で軽くつまむようなノブではなく、ラウンドの握り込みやすいノブですね。ガンガン巻いて、思い切り合わせてゴリゴリ寄せてくる僕のスタイルには、このノブがマッチしているんです」 

辛口の前田さんも条件付きで完璧と言い放ったジリオンSVTWの完成度 

ストロングな琵琶湖スタイルの前田さんにとっては、ジリオンSVTWはライトな釣り物にマッチ。しかしながら、このリールの出来栄えにはとても満足している様子。 

ガイド前田「総合的に完成度はとても高いリールです。自分は、契約しているメーカーでも気に入ったものしか宣伝しないし、気に入らなければガイドのお客さんにも勧めたりしません。こんな僕ですが、このリールは本当に良いと思ったし、いろんな人に勧めていますよ。ただ、太いラインは使えない、という前提ですけどね。オカッパリの釣りなどで、12〜14lbラインで釣りをするスタイルだったら、もう完璧。コストパフォーマンスや性能、いろいろなことをトータルで考えたら、スティーズ以上のリールではないでしょうか」