性能、デザイン、コスパ、そのどれもがハイスペックなDAIWAのブレイゾンシリーズ。今回はJBトップ50でも活躍中の山下一也さんがこれからの時期のオススメの1本を紹介。すぐにでもフィールドで試したくなるパターンも紹介してくれたので、ぜひ秋の釣りの参考にして欲しい。
【Profile】
山下一也 (やました・かずや )
兵庫県淡路島出身・在住。JBトップ50選手であり、2020年にはJBマスターズでAOYを獲得。 弟の山下尚輝さんもともにバスプロで、山下兄弟は次世代を担うアングラーとして現在注目されている。
キャストからルアー操作、ファイトまでとにかく扱いやすいベイトロッドの中心軸
リールとラインを変えて2タイプの釣りに使用
――では、これからの時期にオススメのブレイゾンのロッドはどのモデルになるでしょう?
山下「今回紹介するのはブレイゾンC66M。まさにベイトロッドの『ど真ん中』という竿で、6ft6inで短すぎず長すぎないレングス、パワーはミディアム。テーパーはレギュラーファストで、巻きを中心とした釣りのバーサタイルモデルになってくれる1本です。また、ワーミングにもマッチしてくれて、テキサスリグやフリーリグで使ってもいい仕事をしてくれます。
僕は、このロッドを2セット用意して使い分けることが多いです。やはり、使うルアーに対してベストなリールとラインを選択してあげることで、よりこのロッドを生かしていけると思います」
ブレイゾンC66M(DAIWA)
【スペック 】
●全長:6ft6in
●継数:1ピース(グリップジョイント)
●自重:108g
●適合ルアー重量:3/16~3/4oz
●適合ライン:8〜16lb
●アクション:レギュラーファスト
●価格:17,400円(税込)
【タックルセッティング 1セット目 】
●リール:スティーズSVTW 1016SV-H
●ライン:モンスターブレイブZ 12lb
【タックルセッティング 2セット目 】
●リール:スティーズCT SVTW 700XHL
●ライン:スティーズフロロ タイプフィネス 10lb
今時期はクランクやスピナベ、秋が深まってきたらミニスコーンやメタルバイブで!
――では、ブレイゾンC66Mを使ってどんな釣りをしていく?
山下「バスが広範囲に散る秋は巻き物が強い。というわけで、クランクベイトやスピナーベイト、バイブレーションを使用します。これは1セット目の組み合わせで。スティーズスクエア100やピーナッツ、TDバイブレーション、スティーズスピナーベイトなどですね。ロッドのパワー的に10g前後のルアーが使いやすいです。使い方的には、オカッパリならバンク沿いを移動しながらどんどん巻きながらサーチしていくといいと思います。岸と並行や、少し斜めに投げていく感じですね」
――2セット目のタックルでは、どんな釣りをするのだろうか。
山下「こちらはもう少しライトなものも投げられるセッティングになっています。そして、もう少し時期が進んできたら、ミニスコーンやシャッド、メタルバイブレーションをこの組み合わせでやっていきます。釣り的には、岸と平行というよりも、沖に向かって遠投するようなアプローチになってきますね。岸を回遊している魚から、沖のブレイクや越冬場の近くをうろつき始めたような魚も釣っていくイメージです」
――ミニスコーンはどういう釣り方なのでしょうか?
山下「使うのは、スティーズフィネスジグ4gにスティーズスターリングシャッド3.3inをセットしたもの。これをシャローからミドルレンジを引いてきます。秋は巻き物と言いますが、プラグやワイヤーベイトの波動を嫌う魚もいます。季節が進んでくると、プレッシャーも蓄積されてきますからね。そういったバスに対して、ナチュラルに見せていける小さい巻き物がミニスコーンなんです。ボトムレンジを少し切るくらいのレンジを引いてくるとバイトが出ますよ。季節が進んできたら、今度はボトムすれすれをスローに引いてみてください。このサイズ感のルアーを気持ち良く扱えるのも、ブレイゾンC66Mの気に入っているところです」
また、メタルバイブレーションは冬の印象が強いルアーですが、秋から投入していくんですね。
山下「メタルバイブレーションは決して冬だけのルアーではないですからね。ただ使い方は違って、リフト&フォールではなく、ボトムでのワンピッチジャーク。ちょーんちょーんというリズムで、ボトストのようなアクション方法で誘ってみてください。あとは、普通にボトムレンジでのただ巻きも有効。ルアーはメタルバイブSSの7〜14gがオススメです。小ギルがシャローから深場に落ち出すタイミングでよく釣れるパターンなので、ぜひ試してみてください」