シーバスのみならず、河川や港湾部などから幅広いターゲットを狙うラグゼのチータシリーズ。現在3代目となる「R3」が現行モデルとしてラインナップされているが、初代からこのシリーズを使い続けて来たという宮崎崇さんに、進化の過程と気になる使用感を聞いた。
【Profile】
宮崎 崇(みやざき・たかし)
京都府在住。シーバス歴約20年のベテランエキスパート。2009年よりがまかつのフィールドテスターとして活躍し続けてきてきた人物でもあり、今回紹介するチータシリーズも初代から使い続けてきた。
チータシリーズを初代から使い続けてきた京都のエキスパート!
京都府の日本海側、天橋立や由良川などをホームグラウンドとする宮崎崇さん。シーバスオンリーで釣りを楽しみ続けてきたエキスパートアングラーだ。そんな生活の中で、がまかつ(現・ラグゼ )のテスター歴も長く、今回紹介するチータシリーズに関して、初代よりその進化の過程を見続けてきた人物である。
宮崎「テスターになる前からがまかつ製品は色々使ってきました。チータに関して、初代モデルに11ftの竿があったんです。それまで11ftの竿でウェーディングしようなどと思ったことがありませんでしたが、腰まで浸かった状態でも取り回しやすかったのが印象的です。それからリフレックスを愛用したり、多くの時間をがまかつのロッドと過ごしてきました」
そんな宮崎さんが現在愛用しているのが、チータR3の96MHモデルだ。
宮崎「友人と一緒に釣りに行くこともあるのですが、この竿を試しに振ってもらうと『Mクラス?』と言われることが多いんです。つまり、ワンランクライトなパワーモデルと感じる人が大半だったということです」
チータR3 96MH(がまかつ)
【スペック】
- 全長:290cm
- 継数:2
- 仕舞寸法:149.5cm
- 標準自重:147g
- パワー:MH
- ルアー:7~40g
- ライン:0.8~2.0号(PE)
- グリップ長:395mm
- 価格:41,800円(税込)
MHクラスのブランクスパワーでMクラスの高感度
「私がホームグラウンドとしているフィールドの中でも、特に河川エリアは比較的太い流れの中でルアーを操作することが多いんです。そんなシーンでは、よりルアーが泳ぐ感覚を把握しながら釣りを展開したいものです。感度を求めるとやはりMクラスになるのですが、流れに負けてスポイルされてしまう可能性もある。そこをMHクラスのロッドであれば流れに負けずに引けますが、そうなると感度が損なわれてしまう。そんなシーンでもしっかりキャストからファイトまで持ち込めるのが96MHなんです」
つまりは、MHのパワーはそのままに、Mクラスと同等の感度を持ち合わせるのがチータR3の96MHということだ。
宮崎「魚のサイズも結構大きいエリアだと思います。周辺に人が並ぶことも多く、彼らの迷惑にならないよう無理やりでも暴れる魚を止めてランディングしなければならないシーンもあります。しかも流れも太い。そういうシーンでしっかり魚を止められ竿でもあり、よりMHのパワーを感じられるシーンでもありますね」
ルアーウエイトはどのくらいを使うことが多い?
宮崎「秋のナイトゲームでは、1ozくらいのルアーを好んで使っています。ただ、これがデイゲームになるとジグヘッドワームや鉄板バイブ、スピンテールジグなど軽量ルアーも扱ったりしていますが、全部96MHで補えてしまうくらい、使用ルアーの幅の広さも魅力です。投げやすく、高感度でパワーも持たせたロッド。私のスタイルにもドンピシャでマッチすることはもちろん、今やシーバスルアーも多岐に渡りますから、時代にもマッチした1本と言えるでしょう」
デイゲームでもナイトゲームでも使える汎用性もこのロッドの魅力
宮崎「私はデイゲームでは10g前後の軽量ルアーを使うこともあれば、ナイトゲームでは1oz(28g)前後のルアーを多用します。
私のようにルアーウエイトの幅が広い釣りをする方も多いと思いますが、どちらのシチュエーションにも対応できるのが96MHでもあります。ルアーの使用幅も7~40gまで扱えるので、これ1本でいつでもどこでも楽しめる。汎用性の高さも魅力的ですね」
宮崎的! シチュエーションに合わせたドラグ設定は必ず心懸けるべし!!
宮崎「『MHのロッドを使っているとフックが伸びない?』 なんて質問を受けたことがあります。デイゲームの場合は確かに#10や#12を使うこともあるので不安に思う方もいるかもしれません。とくに強い流れの中ではルアーのみならずライン自体が抵抗を受けたりするので、負荷が強くかかるシーンももちろんあります。私の場合はドラグの設定も含めたトータルバランスで考えていて、フィールド、ルアー、魚のアベレージサイズなど細かく設定するようにしています」
宮崎さんも愛用!おすすめのフックはこちら『ツインSP-M&MH(がまかつ)』
シングルでもトレブルでもダブルでもない、まったく新しいジャンルのフック
宮崎さんは普段からがまかつのツインフックを愛用しているそうだ。
宮崎「あらゆる平き角度でフッキングし、ファイト中もしっかり魚の動きに追従してくれるので、バレにくいのが特徴です。中にはファーストインプレッションで苦手意識を持つアングラーもいるようですが、個人的には絶大な信頼をおくアイテムです。
元々バーブレス派なのですが、フッキングした後のホールド感が抜群なうえに、フックどうしが固定されていないので、魚のファイトに追従するよう柔軟に対応できます。フックホールの穴が広がりにくいのも魅力ですね。好みもあると思いますが、ぜひ一度、使ってもらいたいアイテムです」
宮崎さんの参考タックルデータ
- ロッド:チータR3 96MH(ラグゼ)
- リール:ヴァンキッシュC3000(シマノ)
- ライン:春はPE0.8号、秋はPE0.8号
- リーダー:フロロカーボン5号
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