関東圏のブラックバス釣り場といえば霞ヶ浦水系ですが、意外と広大な湖で、釣りに行ってもかなり時間を費やします。土浦から外浪逆浦間だけでも、直線距離でいえば東京から鎌倉くらいの遠さがあります。そんなときはもう思い切ってホテルに泊まってしまったほうがラクというもの。というわけで貴重な休日をバス釣り三昧で満喫するという目的で、宿泊を組み込んだバス釣りに行ってきました。では泊まるならどこがいいのかということも調べてきたので、宿泊釣行にオススメなホテルもご紹介します。
霞ヶ浦・北浦水系について
関東でバス釣りといえば茨城県に広がる霞ヶ浦水系、関東屈指のブラックバス聖地です。名所たる所以はその広さにあり、そもそも広大な本湖である霞ヶ浦・北浦とそれぞれつながる流入河川や水路はとても多く、有名ポイントだけでも1日じゃまわりきることはできません。
たっぷりバス釣りするなら宿泊がおすすめ
東京に住んでいるのにわざわざ宿泊なんてしたくないと思っていたけど、運転で疲れた状態で釣りしたくないし、眠いなか運転して帰りたくなかったので、思い切ってホテルに宿泊してみました。それも2泊3日、小旅行です。
バス釣りはとてもシンドイ……
バス釣りってずっと立ちっぱなしですよね。そして歩いて走って風にあたって疲れる要素しかありません。そのうえ朝マズメから入れば早起きだし、気がついたら夜になってるし。長い時間を野外で過ごすのは、釣りじゃなくても普通に疲れます。
疲れた状態で運転は危険
朝マズメから夕マズメ、デコった日にはもうちょっと……ナイトゲームに突入。気がつくと夜のとばりが降りて周囲は真っ暗……なんて経験はありませんか? そんな疲れた状態での運転は非常に危険。運転中にヒヤリとしたらもう赤信号。
【初日】前泊って素晴らしい
初夏の金曜日、仕事を終わらせウキウキしながら帰路について、前日夜には準備を終わらせ玄関にかざってあるブラックバスの置物に行ってきますと挨拶。タックルボックスを車に詰め込み霞ヶ浦へ向かいます! 霞ヶ浦へ向かう車中が希望にあふれ、このときが一番楽しいかもしれません。
潮来インターを下車するも時間はまだ19時30分、チェックインするにはまだ早いです。無理やり理由をつけて霞ヶ浦へ車を走らせます。
とにかく魚に触りたい、たったそれだけの思いで霞ヶ浦へ到着、オフセットフックからシャッドテールを引き抜き、道中コンビニでかった唐揚げをフックに装着、水面にぶっこみます! 着水から20秒……糸ふけを取っていると、それは突然やってきた!
足元にロッドを置こうとしたとき、竿先に反応が……心の中で「きた!」と思うと同時に非常にまずい状態であることに気がつきました。ドラグ調整をしてないじゃん! それもガチガチに締め込んだ状態。慌ててドラグに手を伸ばし調整を行い、あとは魚をいなすだけ……ここで魚影が見えました。
アメリカナマズ!!!!
初日、アメナマではあるものの魚に触れたので満足、サクッとホテルに向かいチェックインを済ませます。シャワーを浴びながら翌日のシミュレーション。朝マズメはどこに向かおうか、昼から夕マズメまでのコースを考えつつ、自然と片手に缶ビール。良い夜が過ごせそうです……。
【2日目】朝から晩まで釣り三昧
目覚めた時刻は午前3時、普段の朝駆け釣行ならこんな時間でも完全に寝坊……。でも大丈夫、いまはホテルに泊まっているので! 起床5分で準備して不要な荷物はホテルのカウンターに預けて、早速出発、そして即時現場に到着。この間わずか30分。最高じゃあないですか。
ちらほら釣り人を見かけるが心のなかで「俺30分前まで寝てましたけど? それもベッドで」とマウントを取りにいきます。心のなかで。決して気取られてはならない。自分だけに聞こえる秘密の呪文は霞ヶ浦に沈ませてブルッと身震いする秋の霞ヶ浦、朝は肌寒い。
2日目、これ以降の記憶がありません。何も釣れなかったからです。
正確にはディープクランクに食いついた魚がいました。もちろんアメリカナマズ。それ以外の記憶はありません。気がつくとホテルのベッドで缶ビールです。
【3日目】最後の朝マズメで……
最終日の目覚めは午前3時。慌てることはありません。荷物はまとめてあるし、30分あれば大抵の場所に向かえるわけです。チェックインを済ませて車に乗り込みホテルを出発。早朝の霞ヶ浦は肌ざm……寒くない! 昨日の日差しで温まったせいか朝の気温は少し高め。これは期待できるんじゃないか、こんなことしている場合ではない! 早く出発しなければ!
何箇所かポイントを回った後、実は昨日もきたシャロー場。トップで広範囲にサーチしようとキャストするとゴボっといきなりバイト! 完全に気を抜いていました。ルアーが口の中に入っているのをチラッと確認、慌てずひと呼吸おいて合わせると、手元に重みが伝わり、ロッドがぐいぐいしなります。1日目2日目なんてなかった。
フッキングが決まったと確信、それと同時に魚がエラ洗い。昨日1日釣りをして目にすることができなかった魚体、これは間違いなくブラックバスです。絶対取らないとイケないやつ! 自分で自分を追い詰め、手に汗がにじむ……こともなくあっさりと足元に寄ってきたバスは、うすうす気がついていたけど20cm弱の細い個体。簡単にネットイン。それでもまあ、満足です。
時刻は午前8時、まだまだこれからと息巻きたいところですが、それからノーバイトノーフィッシュでお昼過ぎ、日も高くなってきたので納竿。帰路につくことにしました。
2泊3日の宿泊バス釣りを終えて
自宅に戻ったのは15時過ぎ、前日夜ふかしして遅く起きた日曜日くらいの時間です。バス釣りから帰ってきたのに、まだ遊びにいける時間というのも驚き。そのまま17時まで家でダラダラ過ごし、近所の銭湯でサウナに入って帰ってきても、なんとまだ19時。夕食を済ませ片手には缶ビールです。うん、これですこれ。
振り返ってみるととても充実した3日間だったように感じます。今までは時間の制約があって1日で有名どころを巡るという釣り方しかしてこなかったのですが、泊まってしまえば行きたいところに入って攻めるのも簡単で、思うように行動できた充実感がありました。
霞ヶ浦・北浦水系おすすめホテル5選
というわけで、バス釣り旅行で霞ヶ浦へ来るというような方だけではなく、普通に旅行でもオススメな行動に便利な霞ヶ浦水系のホテルをまとめてみました!
潮来ステーションホテル
潮来インターチェンジ下車5分、そして霞ヶ浦水系の中心地なのでどこにでもいけます。ただ寝るだけで値段と場所で選ぶとこの潮来ステーションホテルはおすすめ!
ホテル新まこも
ホテル新まこもも潮来インターチェンジから近く、霞ヶ浦の中心地なのでオススメ、正直このエリアに関してはホテルの空室具合に選ぶのが良いと思います。
北浦宝来温泉 つるるんの湯宿 北浦湖畔荘
バス釣りよりも宿泊に比重を置きたい人にオススメ! 温泉や食事のクオリティも高く、なにより北浦の湖畔にあるってアングラーとしては寝るときまで霞ヶ浦水系に包まれてる感じで気持ちが高ぶる。
星野リゾート BEB5土浦
土浦駅うえにあるベブファイブ、駅ビル直結の好アクセス。そして何よりカッコいい。サイクリスト御用達のホテルで自転車も乗り込めるエレベーターなので、荷物が多い人には好都合。土浦駅はレンタカー会社も多いので遠方からのバス釣りにはオススメ!
旅館 霞ヶ浦
湖畔にある旅館なので目の前は霞ヶ浦! いつもとちがったテイストで純和風の旅館を楽しむのも良いですね、お風呂からも霞ヶ浦を一望できます!
以上、5選となります! 友人やカップルでの釣行の際は自分にあったホテル探してをしてみてはいかがでしょうか!