バス釣りスピニングロッドのど真ん中! 中川雅偉“イチ推し”のブレイゾンS64L【ブレイゾン・マンスリーセレクションVol.6】



中部地方の大注目若手アングラー中川雅偉さんが、シーズンを通して手放せないロッドとしてあげたのがブレイゾンS64Lだ。このロッドはまさにバス釣りにおけるスピニングロッドのど真ん中。これからの時期の釣り方も合わせて、このロッドの特徴を語ってもらった。 

【Profile】

中川雅偉(なかがわ・がい)

中京が誇るハイプレッシャーフィールド・大江川、五三川をホームとし、日々研鑽を続ける弱冠20歳のDAIWA BASS最年少プロスタッフ。甘いマスクと巧なキャストテク、そして釣獲スキルは次世代オカッパリスター候補・一等星と言っても過言ではない。大江川、五三川を中心とした木曽三川水系おかっぱりガイドもスタートした。詳しくはSNSアカウントをチェックだ! 

ブレイゾンS64L (DAIWA)

【スペック】

  • 全長:6ft4in    
  • 継数:1ピース(グリップジョイント)   
  • 自重:87g    
  • 適合ルアー重量:1/32~1/4oz    
  • 適合ライン:2.5〜6lb    
  • アクション:ファスト    
  • 価格:17,800円(税込)

※中川雅偉的セッティングリール&ライン

  • リール:タトゥーラLT2500 
  • ライン:フィネスブレイブZ 4〜5lb 


フッキングミスは怖くない! ライトパワー以上の力を秘めたブレイゾンS64L 

今回中川さんが紹介するのはブレイゾンS64L。まさにオールラウンドタイプのスピニングロッドだが、まずはこのロッドの特徴から解説していただこう。 

中川「6ft4inのライトアクションという、まさに王道中の王道のスピニングロッドですね。ライトリグ全般からライトプラグまで、ロッドの適合範囲の重さならすべてのルアーが使えるといっても過言じゃありません。オールシーズン使えるし、オカッパリでもボートの釣りでも、場面を選ばずに活躍する1本になっています。 

ダウンショットやジグヘッドワッキー、スモラバなどのライトリグを使う場合はフロロの4〜5lbをセット。ハイシーズンにはPEラインを使用して、I字系プラグを使ったりムシ系パターンなどにも使います。ラインを変えればいろいろな釣りに対応してくれるので、1年中手放せないロッドになっていますね」 

こちらはPEラインを使用し、I字系プラグでキャッチしたグッドサイズ!

――では、このロッドのどのような点が気にっている?

中川「表記はライトパワーですが、ブランクスはそれ以上のパワフルさがあるのがこのロッド。ちょっと太軸のフックを使っている場面や、遠距離やカバー越しでのバイトでも思い切りフッキングして、フックを貫通させることができるパワーを秘めています。エラストマー素材のソフトベイトを水面で滑らせるような釣りでも、フッキングミスなくファイトに持ち込めるのは、このロッドの性能のおかげだと思います」 

オカッパリはもちろんボート釣行でもこのロッドが活躍。1本でなんでもできるバーサタイル性はボートでもとても役に立つのだ。 

シャッドとダウンショットの2本立てで初冬バスを攻略しよう!

――気温も水温もどんどん下がってくるこれからの季節。ブレイゾンS64Lはどのような活躍を見せてくれるのでしょう? 

中川「冬に向かっていく時期では、シャッドやダウンショットリグのふたつがメインの釣りになってきます。 

まずシャッドの使い方ですが、深場が近くにあるようなシャローを巻いてくるというもの。水温が下がっても、シャローでエサをしっかり捕食しているバスを狙った釣りですね。例えば、護岸エリアだったり、シャロー場にクイ入っている場所など、いろいろな場所で使っていきますね。

巻きスピードはレギュラースピード。ボトムにタッチしたら少し止めたり、軽くトゥイッチを入れたりと、リズムはいろいろ組み合わせてバイトを引き出していく感じです。まだ本格的に寒くなる前なので、ステイを入れる場合は、止めても2秒くらいでOKです。使うのはスティーズシャッドシリーズで、動きのレスポンスも良くて気に入っています」 

スティーズシャッド54MRでキャッチした1尾。シャッドは初冬から冬にかけて手放せないルアーになってくる。 

――そして、ダウンショットリグの使用頻度も増えてくると。 

中川「はい。ダウンショットは、やや深い場所でじっとしているバスを狙った釣りになります。ワームはソルティースラッガー2.5inで、シンカーは1.3g、リーダーを10cmほど取ったものが基本的なセッティングになります。エリア的には、ハードボトムやちょっとした深みに何か沈みものがあるような場所がいいですね。

自分のホームの五三川では、足元が深くなっていて、そこが越冬場になっていることもあるので、そういったところも狙い目になってきます。そういった場所をスローにズル引きしたり、ここぞというピンスポットではシェイクで誘ったりもします。とにかく、活性の低いバスをネチネチと誘っていくような感じですね。ロッドの長さが6ft4inなので、シェイクもしやすいですし、足元とかのピンスポットもきっちり誘うことができますよ」 

中川「このロッドはとにかくなんでもできちゃうので、いつも助けられていますね。ふと思いついた釣りをすぐに試して釣果に繋がったこともあるし。それは、このロッドの許容範囲が広いからこそです。オカッパリなら、この1本あればスピニングの釣りはまず困らないと思います。これからの寒い時期はもちろん、オールシーズンを通して活躍してくれる竿になっています」 

バイトが少ない時期になればなるほど、タックルは信頼の置けるものしか使用したくないもの。中川さんにとって、ブレイゾンS64Lは、貴重なワンバイトを預けられる相棒的存在だ。