北大祐の『秋のオススメディープレンジ系ルアー6選』



北大祐さんといえば巻き物の名手。フィネスな釣りがどうしても強い印象のある国内のトーナメントにおいても、巻き物を主軸にした展開で勝利を掴んできているからだ。そんな北さんがオススメする秋の巻き物ルアーを一挙に公開! 今回は北さんが使用するディープクランクを紹介しよう。

【Profile】

北大祐(きた・だいすけ)

国内の主要トーナメントを全て制した経験を持つ『グランドスラマー』。現在はアメリカのトーナメントを攻略中! あらゆる釣りを得意とするが、中でも巻き物は何度もトーナメントのウィニングパターンとなる十八番。ルアーブランド『ペイフォワード』主宰。

DT14(ラパラ)

強い波動でバスの鼻先まで急潜航

「急潜行するクランクベイト。ストライクゾーンを長く引けるのが利点です。動きはちょっと強め。4m強まで急潜航して引き抵抗は少し重めですけど、速く巻いても破綻しないセッティングなので、強い波動で素早く探ることができます。デカいやつも呼べるので重宝します」

ディープX300(メガバス)

1年中使える天才ディープクランク

「水深3.5~4mを引いて使います。急潜航してルアーの角度が変わるところで、リップの付け根にあるウエイトがフロントフックの付け根ぐらいまで移動します。急潜航時はラトル音はカタカタと控えめで、突然ガタガタと激しい音に変化してアクションも強くなる。その瞬間にバイトしてくることが多いです。巻くだけでアクションが変わるのは本当にすごい。特殊な能力を持ちながら、基本性能もしっかりある。こういうルアーを作りたいと思わせるルアーです」

ブリッツマグナムMR(O.S.P)

サイズの割に引き感快適

「今回初めて使ったんですけどすごく使いやすい。イメージとしてはキングコングシャッドの深い版ですね。4mぐらいまで潜ってるけど引き感が軽い。あの感じのクランクで4m潜るのはなかなかないんで、出しどころはすごくあると思います」



キングコングシャッド10(イチカワフィッシング)

「大きくて弱め」が釣れる秘密

「マグナムクランクに入るかどうかは微妙な大きさですが、こういうカテゴリーで一番アクションが弱い。弱い動きが水深3mまで入ってくれるのが大事。これが出るまではKVD8.0も弱くて使いやすいなと思ってたけど、日本ではキングコングシャッドのほうがマッチしてると思います。ビッグベイトもそうですけど、大きなルアーは弱さも必要。逆に小さいルアーは強さがないとダメだと思います」

10XD(ストライクキング)

唯一無二のマグナムディープクランク

「フルキャストで急潜航して7~8mは潜るんですけど、ボトムノックでも中層でも釣れる。取材では漁礁に当てて浮かせる使い方で釣れました。秋オンリー、ターンオーバー限定というか、夢を追いかけられるルアーですね(笑)。発売は結構前だけど専用タックルがなかったり、使うシチュエーションが限られたりするので、バスにまだ免疫がついてない気がします。琵琶湖以外に、津久井湖とか河口湖、亀山ダムとかでも釣ってます」

マッドペッパーマグナム(ティムコ)

30周年を迎える超ロングセラーディープクランク

「ボディサイズの割に巻き感が軽いので、自分的には飛距離が出せて4m潜る大きなシャッドという認識です。広範囲をサーチできるし、小さいのも食ってきますね」

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!