【O.S.P名作ルアーの威力と魅力を改めて若手3賢人が語り尽くす】第3弾は、名作ワイヤーベイト『ハイピッチャー』を岡山のO.S.Pプロスタップ・杉元雄一が徹底解明!



2004年に発売されたO.S.P『ハイピッチャー』シリーズは、長きにわたって多くのアングラーに投げられている実績の高い名作ルアーだ。未だに釣れ続ける当ルアーについて、岡山を代表するO.S.P.プロスタップ・杉元雄一さんに直撃インタビュー! 他のワイヤーベイトでは出せない衝撃の釣果とその使い方について聞き出し、その秘密に迫る。

語ってくれるのはO.S.P.岡山代表プロスタッフ杉元雄一さん!

【Profile】

杉元雄一(すぎもと・ゆういち)

1988年生まれ(33歳)。岡山県出身、在住。ベイト、スピニングともに両投げ右巻き。スポンサー:O.S.P.、ザ・バックウォーター、Fishing Gear & Tackle TRIBE。バス釣り歴は13年。友人とボートで釣りをして、ルアー対エサでボコボコに負けたのがきっかけで、バスフィッシングに目覚める。2016年チャプター高梁川第4戦優勝。岡山の河川や高梁川をメインフィールドとし、陸と艇でデカバスを狙い続ける。

改めて、ハイピッチャー(O.S.P.inc)ってどんなルアー?

  • 自重:1/4oz(ホワイトビーズ)、5/16oz(ブラックビーズ)、3/8oz(ブルービーズ)、1/2oz(レッドビーズ)、5/8oz(イエロービーズ )、1oz(ピンクビーズ)
  • カラー:23色(1ozは10色)
  • 値段:1,155円、ECOモデル1,375円、1oz 1,265円(各税込)

今となっては定番中の定番とも言えるワイヤーベイトの名作『ハイピッチャー』を、なぜ今になって改めてフィーチャーするのか?

杉元「『TRIBE TV』というYouTubeチャンネルに出させてもらっていて、早明浦ダムにロケに行ったんです。その時が晩秋のタイミングで8kgくらい釣ったんですが、ドライブシャッドとハイピッチャー1ozで岩盤サイトで一番デカいのを釣ったんです。岩盤に対してフットボールジグやテキサスリグで釣るのではなく巻き物でどうやって釣るのかということをしたくて。それで、重いスピナーベイトを岩盤サイトでカーブフォール気味に釣っていくというのをやったんです。その動画をO.S.Pの並木さん含むスタッフさんたちが見てくれていて、声をかけてくれたのがきっかけなんでハイピッチャー1ozは思い入れのあるルアーです」

杉元「軽いのだと出せないスピード感で攻めていけたのが良かったんだと思います。当時、O.S.P.のスタッフで1oz投げている人が誰もいなかった。それで、声をかけてもらった翌年の春に柳生原貯水池(今は釣り禁止)で55cm2,900g含む合計8,800gを全てハイピッチャー1ozで釣りました。それがO.S.Pに入るきっかけですね。僕の中でも、ハイピッチャー1ozの威力を感じた出来事だったし、一軍ルアーとして愛用しています。他社メーカーにも1ozのスピナーベイトってありますが、あんなにカーブフォールを綺麗に出せるのはハイピッチャー1ozだけだと思うんですよ」

ハイピッチャーの有効なシチュエーションは?

杉元「春と秋に使うときが多い。巻き物でしか釣れないタイミングが必ずあって、前日に雨降って濁ったりした場合は、必ず先発に選ぶと言っていいほどハイピッチャーを投げます。フィールドによって1ozか1/2ozなのかはローテーションしますが、とにかく釣れると感じた時には投げているイメージですね。ボートポジション5mとかで岸を攻めたい時とかは絶対1ozは積んでいます」

杉元「先日、湯原ダムに行ってきてハイピッチャー1ozで衝撃の自己記録59cmが釣れました(笑)。減水した状態から回復傾向にあるコンディションで、水温は13度くらい。晩秋ということで、流入のあるインターセクションに近い川筋のエンドから、岸際の立木周りから丁寧に釣りしていこうとハイピッチャー1ozを投げたんですが、着水してリール5回転くらいした時にはバイトが出ていて。1ozという速さが、晩秋というタイミングに合っているんじゃないかと思います。一緒に乗っていた後輩にも同じことをさせたんですが50cmと45cmアップを釣ったので」



タイフーン・ハイピッチャーマックスとの違い、各モデルの使い分け!

タイフーン

杉元「同じ重さのスピナーベイトに『タイフーン』もあるんですが、それとはだいぶ違います。タイフーンは、速く巻こうと思っても巻けません。カーブフォールで素早く入れたい時に一定レンジを巻こうと思っても、浮き上がってきちゃうルアーになっているので、ハイピッチャー1ozと同じことをしようと思うとめちゃくちゃゆっくりになると思うんです」

ハイピッチャーマックス

杉元「ハイピッチャーマックスも、僕のイメージだとゆっくりになっちゃうんですよね。コンパクトなスピナーベイトで、ハイピッチャーってカーブフォールを代表するようなスピナーベイトだと思うんです。そのコンパクトさのままで、1ozという重さでグッと入っていくのが良いんです」

イブスティック3inスペック2

杉元「モデルは、ずっとタンデムウィローを使っています。本当に、『ハイピッチャー1/2ozを使っているイメージなんだけど1ozのスピード』というのが大事ですね。トレーラーは、今はドライブスティック3inスペック2を付けて、トレーラーフックを付けて投げています。できるだけ、スピードを殺したくないんです。なので、何も付けなくても良いんですが(笑)。トレーラーフックは、どうしてもミスバイトがあるので必ずつけるようにしています」

ハイピッチャー1oz対応オススメタックル!

  • ロッド:ポイズンアドレナ176XH(シマノ×ジャッカル)
  • リール:ジリオンSVTW(DAIWA)
  • ライン:FCスナイパー14lb or 16lb(サンライン)

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