O.S.P『06 SLIPPER(スリッパー)』はヘビーカバーにぶち込んでガンガン巻ける! 対シャローカバー特化型の「究極」のスイムジグ!!



対シャローカバー用の究極のスイミングジグとして発売されたO.S.P JIGシリーズの『06 SLIPPER(スリッパー)』。釣れ方においても衝撃の釣果を叩き出している当ルアーについて、利根川スーパーロコアングラー、O.S.Pプロスタッフの斎藤寛之さんに直撃インタビュー! 他のスイムジグとは異なるスリッパーならではの威力と効果的な使い方についてご教授いただいた。 

語ってくれるのは利根川のスーパーロコ、O.S.Pプロスタッフ齋藤寛之さん! 

【Profile】

齋藤寛之(さいとう・ひろゆき)

1979年生まれ(42歳)。千葉県出身、在住。ベイト、スピニングともに右投げ左巻き。スポンサー:O.S.P、デルタロッドブランド、コネクト。バス釣り歴は30年に上り、利根川の魅力に取り憑かれて2008年からTBCトーナメントにも参戦。TBCクラシック制覇、O.S.P T.Namiki Cup優勝など、数々の輝かしい成績を残している。

斎藤「フロッグやバズベイトといった水面、水面直下のシャローゲームが好きです。利根川の魅力は、1日で大きく推移が変わり、細かく状況を理解し釣り方をマッチさせないと難しいフィールドだということ。難しいからこそ面白い。その日、その瞬間を考えてバスにアプローチし、応えてくれた時は格別ですね」 

 

「スリッパー」ってどんなルアー? 

【スペック】

●自重:3/16、1/4、5/16、3/8oz 
●カラー:8色 
●価格:935〜1,045円(税込)

O.S.Pのジグシリーズの『06 SLIPPER(スリッパー)』は、シャローエリアのあらゆるカバーで根掛かりを気にせず巻けることをコンセプトにした、対シャローカバー用の究極のスイミングジグだと噂されている。スタック要素の高いエリアでも高次元で対応するために、ヘッドの形状とマテリアル、ガード力、フック、スカート、そしてワームホールド性能といったこだわりが随所に見られる。 

ヘッド形状
ブラシガード
国産オリジナルロングシャンクフック(サイズ4/0)
スカート

齋藤「O.S.Pでは、『ウィードライダー』という琵琶湖プロガイドの森田哲広さんがプロデュースしたスイムジグがあります」

齋藤「オープンウォーターのウィード周りを一定の中層で引くという位置付けなんですが、それとは一線を画した対シャローカバーに特化したスイムジグが、今回の『スリッパー』。

一見似ているけど用途が全然異なっており、ルアーとして別物のような違いがあります。臆することなくブッシュに巻き物を投げたいときに、少々乱暴に扱ってもワームがズレることなく、根がかりが少ないラバージグタイプの巻き物というジャンルで、関東のカバースイムジグとして使ってもらいたいですね。デカい魚が、躊躇なく食ってくる様は圧巻ですよ」 

スイミングジグの有効なシチュエーションは? 

齋藤「例えば、利根川でいうと、春先と秋。特に、秋は10月以降の水温が20〜15度くらいの水温が下がり傾向で水質がクリアアップしてくるタイミングで使うことが多いです。利根川って、基本シャローストレッチを流して釣っていくことが多いんです。そうすると、ブッシュが倒れ込んでたり、バンクがあったりと岸際の凹凸が激しい。そういう場所にエレキを使って近づき、沿うように釣りをするのは効率が悪いです。

そんな時に、フロッグやスイムジグのような近くにも遠くにも投げれるし、手返し良く探れるというルアーが効率が良いので利根川というフィールドに合ってますよね」 

――似たようなルアーでスピナーベイト、チャターベイト、ラバージグなどがあるかと思いますが、それらとの棲み分けは?

斎藤「バスは、流れの真ん中を泳いでいることがあまりなくて、木の裏側といったカバー奥に身を潜めていることが多い。特に、利根川の魚は水深20cmくらいの場所にも平気でいるので、ギリギリを攻めていけるルアーが好ましいです。スピナーベイトもスナッグレス効果が高いんですが、それよりも、スキッピングでブッシュのさらに奥に撃ち込めるようなスイムジグの方が良いです。

チャターに関しても、スキッピングはさせづらいし、ブッシュとの相性があまり良くありません。晩秋の時季は、そこまで波動も要りません。さらに、アーキヘッドのラバージグとはどういう違いがあるか。それは、巻き続けることに価値があるということです。ラバージグの静の釣りではなく、“動”の釣りがスイムジグなのです」 

スリッパーの回避性能について 

斎藤「例えば、ドライブシャッドをオフセットフックにつけてノーシンカーで投げれば良いのではという質問もあるんですが、木などに当たってワームがズレるのがストレスなんです。スリッパーは、低比重のビスマス合金を採用しヘッドの体積を大きくしてワームの盾となっています。そして、アイの下に重りがないのですり抜け精度は抜群。さらに、ブラシガードで回避しつつ、かつペグホール&ワームキーパーで、どんなに粗く扱ってもトレーラーがズレる心配がないスリッパーは安心して投げ続けることができます」 



トレーラーの使い分け! 

斎藤「大きく分けると、シャッド系とスピードクロー(ZOOM)といったバジング系がおすすめです。僕はスキッピングがしやすいシャッドテール系を良く使っています。シャッドテールでもドライブシャッド(O.S.P)なんかは横扁平なんで、沈みにくい。

逆にワンナップシャッド(SAWAMURA)など縦扁平のものは少し早く巻いても浮かない。秋も、夏寄りのそこまでスピードのあるものに食ってこない時季は、なるべく浅めで見せれるように横扁平系のドライブシャッド(O.S.P)とかを使い、秋が深まって食い気が立ってる時季は、縦扁平のルアーで認識させないような早いアクションをする。そうやって使い分けると釣果アップが望めると思います」 

秋〜冬シーズンにかけての使い方 

斎藤「先にも触れましたが、水温15℃がキーになっています。利根川や霞ヶ浦といった関東の水系は特にそうで、冬に入る前に荒食いをします。追うベイトも、エビから小魚に変わるタイミングなんです。そうすると流れが淀むエリアのブッシュの影に潜めているバスなんかが、小魚がブッシュに接近してきたのを待ち構えているんですが、それをイメージしてスイムジグを撃ち込みます。その時、ブッシュの周りに落として通すのではなく、理想としては中から入れて、すぐに巻いて外に出していく。普通のルアーだと引っかかっちゃって無理なんですが、スリッパーならそれが可能です」 

オススメタックルセッティング! 

斎藤「ロッドは6.6~7ft以内のミディアムヘビーがおすすめです。巻きの要素が入るので、俗に言うジグロッドよりも、巻き合わせできる胴調子のロッドの方が良いです。カーボンのスピナベロッドなんかが良いんじゃないかな。私は、プロトの66MHを使っています。 

リールは10m以上の遠距離でかけるとフッキングパワーが伝わらないので、巻き合わせも加えるべくハイギアがおすすめです。タトゥーラTW XH(DAIWA)を使っています。

ラインは6.6ftのロッドには20lbフロロを使っています。細くする理由はありません」 

斎藤さんによるスリッパーでの実釣模様も下記動画でチェックしよう!