日本の名作ラバージグ『ゼロワンジグ(O.S.P)』の魅力を霞ヶ浦のヤングエキスパートが徹底解説!



スナッグレス性能とフッキング性能を両立させた究極のカバージグとして2006年に発売されたO.S.P JIGシリーズの『ゼロワンジグ』。名作ジグとして、多くのアングラーに愛用され続け、衝撃の釣果を叩き出している当ジグについて、霞ヶ浦水系の若きO.S.Pプロスタッフの加藤栄樹さんに直撃インタビュー! 他のカバージグとは異なる威力と効果的な使い方についてご教授いただいた。 

語ってくれるのは、若きO.S.Pプロスタッフ加藤栄樹さん! 

【Profile】

加藤栄樹( かとう・えいじゅ)

2000年6月10日生まれ(21歳)。千葉県出身、茨城県在住。ベイト、スピニングともに左投げ右巻き。スポンサー:O.S.P、アウトレック。バス釣り歴は12年に上り、父親の影響で霞ヶ浦に連れて行ってもらったのがきっかけ。初バスは、北浦でロボリーチのダウンショットにて釣った43cm。 

改めて、ゼロワンジグ(O.S.P.inc)ってどんなルアー? 

【スペック】

  • 自重:5、7、9、11、14g 
  • カラー:ファインラバー8色、シリコンスカート21色 
  • 価格:ファインラバー550円、シリコンスカート638円、ECOモデル660円(各税込) 

加藤「コンパクトサイズではなく、本当にスタンダードで使いやすいオールラウンダー。何かに特化しているというわけではなく、ラバージグが必要となるエリアにおいてどんなシチュエーションでも活躍できる王道ラバージグです。ガードの配列が縦ではなく横に付いていたり、アイの位置だったり、一つ一つこだわりがあります」 

カバージグの代名詞とも呼べる名作『ゼロワンジグ』を、なぜ今改めてフィーチャーするのか? 

加藤 「今年度、JB霞ヶ浦戦年間3位とJBⅡで1度優勝したんですが、試合でものすごく釣れたパターンとしてそれを支えてくれたのがゼロワンジグです。圧倒的過ぎて、今年の自分の中のA.O.Y.ルアー。

エコモデルのマットブラウンカラー7gに、ドライブクロー4inエビミソブラックカラー。ブラシガードのアイ側を半分根本から切るチューニングをしています。晩秋のザリガニが出てくるパターンでボリュームがあるものが秋は結構良くて。そういう時に、テキサスリグを撃つよりもラバージグの方がラバーもあってボリューム感が出て良いんです」

加藤 「霞ヶ浦水系においてザリガニパターンをやっている人もいるんですが、近年ではシラウオ、ワカサギ、ボラといったベイトフィッシュが注目されていて、昔ほど注目されるベイトではありません。しかしザリガニは実はデカバスが好むベイトで。秋の日中にはザリガニ食いを狙ってゼロワンジグにドライブクロー4inをトレーラーにセットします。先日行われた試合中もまさにそのパターンで、50アップをキャッチできました」 



ゼロワンジグの有効なシチュエーションは? 

加藤 「ゼロワンジグを使用する場所としては、基本的に水深が浅く水の流れがないところ。極端にいうと水溜りのような場所で、秋でも日中に水温がしっかり上昇するエリアですね。

自分がやってたのは、ソダっていう細技を束ねた木ジャカとも呼ばれるジャカゴとかマンメイドストラクチャー周りで水深がそんなに深くないところ。ザリガニが好む日光がしっかりと届くようなエリアです。水質は濁っている方が良いです。ザリガニはハードボトムではなく泥底を好んだりするので、寧ろそういった濁っているエリアの方がバスもボリュームのあるモノを好む傾向にあります。そんな状況下でライトなネコリグを入れても食わないんですよね」

加藤 「ザリガニパターンは、例年水温が10度切るまではいけると思います。今年は特に暖かいので、まだまだ使えます。秋は、ボリュームがあるものが反応が良く、特にシャローが圧倒的に反応が良い。また、晩秋になってくると小さいバスは越冬場所に行ったりするんですが、大きいバスは寒くなってもシャローにい続けられる体力があります。そこで、動きの遅いザリガニなどを食って越冬に備えているというイメージです。

アクションは、まずはマンメイドストラクチャーの際に投げること。そして、着底までしっかりフリーフォールさせていると着底するまでに食ってくることもあれば、その後のボトムシェイクで食ってきます。シェイクは、浮かさずにボトムでシェイクさせてあげるのがキモ。晩秋から冬にかけてのバスは自分から動くことは少なく、物陰のボトム付近でじっとしていることが多いので、いかにバスの目の前でアピールするかが大事になってきます」

「ゼロワンストロング」との違いと使い分け 

ゼロワンジグストロング (O.S.P.inc)

加藤「ゼロワンジグにはさらにアピール力を高めた『ゼロワンジグストロング』があるのですが、正直今の時期はあまり使いません。ストロングの使い所は台風で増水してカレントが効いている時とか、ラバーで存在感をもっと出さなきゃいけない時です。晩秋の時季って難しくて、ボリュームのあるものじゃないとバイトは出ないけど、バスが咥えている時間はものすごく短かったり。一瞬なんで、ストロングというよりはフッキング性能の良いゼロワンジグの方が良いです」 

加藤「自重についての使い分けですが、7gをベースに水深が15〜20cmくらいの浅いところは5g、水深が70cm〜1mくらいあるところは7gです。ここからもっと寒くなってきて、リアクション要素が欲しいという場合は9gや11gに換えることも稀にですがありますね」 

栄樹的!ゼロワンジグオススメタックルセッティング! 

  • ロッド:コンバットスティックテムジンカレイドインスピラーレIGTC-69MH スタリオンGT(エバーグリーンインターナショナル) 
  • リール:ジリオンSVTW(DAIWA)+カスタムスプールKAHEN(KTF)
  • ライン:シューター16lb(サンライン) 

ラバージグを知りたければO.S.P総帥・TナミキのYouTubeチャンネルもチェックすべし!