「NTD SYSTEM」搭載で小さくなっても自在に操作可能!『MB-1カスタム150F(ティムコ)』



ジョイント部のビスを差し替えることで3ポジションのモードチェンジが可能 な「NTD SYSTEM」を搭載したMB-1カスタム 。全長175mmだったこのモデルが、ダウンサイジングして登場です。小さくなってもその実力は健在でした…!

MB-1の生みの親「モンキーブレインベイツ」井佐知之さんが解説!

製品の開発コンセプトや開発経緯

現在発売中である「MB-1 カスタム 175F」のサイズダウン版である「150F」は、実は私が10数年前にウッドで作っていた当時のサイズが元になっています。ビッグバスを狙うというルアーというより、アングラーの意思で自在に動かせるジョイントミノーというコンセプトでした。

ルアーフィッシングの醍醐味である、正確にキャストする、アングラーが操作して魚を誘う、魚が反応したりバイトするシーンを目撃するという3点セットを楽しみたいという思いが、MB-1のコンセプトの元になっています。トップウォータールアーのそれと非常に似ていますが、ミノーの平打ち時のギラッとする様が大好きだった私は、どうしてもミノーでそんな釣りをしたかったのです。

水面直下で操るルアーをワクワクしながら見ているだけで楽しいのに、それにバスが下からもんどり打って喰ってくれるシーンを見れる釣り。経験した方は病みつきになる釣りだと理解して頂けると思います。

ジョイントルアーでありながら、生々しい平打ちアクションが可能なのは、安定志向の設計の中に不安定要素が絶妙に入っているから。不安定要素はフラットサイドなボディであり、ディティール全てが意味のある設計となっています。

今回の150mmというサイズは30cm程度のバスが捕食対象として喰ってくるサイズになります。先行発売された175mm版よりも必然的にバスのバイトが多くなります。釣れる平均サイズが下がる事は否めませんが、先述したルアーフィッシングの醍醐味が手軽に味わえるルアーとして、ぜひ使ってみて頂きたいです。1ozというウエイトは専用タックルが必要なく、M~MH程度のロッドであれば問題なく使用可能です。

また、ベイトフィッシュのサイズとしてもポピュラーなサイズになりますので、そうした意味でも投入場面は多いです。

「NTDシステム」はもちろん搭載

MB-1 カスタムの特徴のひとつである「NTDシステム」は150Fにも搭載されます。

ジョイント可動域を3段階に調整できるこのギミックは、設計が難しく、150サイズに組み込むのに非常に苦労しました。恐らくこれ以上小さいサイズでは成立しないと思います。

150Fは175Fの特性をほぼ全て引き継いだサイズダウン版として世に出る予定です。デッドウォークは繊細な入力でも強い入力でもしっかり応えてくれ、ミノー由来の証である平打ちアクションは巻きジャークによって、175F同様に発動します。小さい分、全体にキビキビした印象を持たれると思います。

使い方及び想定するシチュエーションなど

150Fの出し所は175Fと同じです。基本特性は同じなので、175Fを使われている方はバリエーションのひとつとして使い分けていただければと思います。

オープンウォーターでロングキャストして広くサーチするルアーではなく、カバー周りでの使用を想定した特性を持たせてあります。デッドウォークでネチネチと誘ったり、巻きジャークで平打ちさせてバスの捕食スイッチを入れたりという使い方がメインになります。

ただ巻きではテールの先までしっかりとアクションが繋がる設計により、ナチュラルな泳ぎが可能です。特にスローリトリーブはぜひ試していただきたいメソッドのひとつです。

春から秋のハイシーズンはあらゆるメソッドをお楽しみいただけますが、私のオススメは巻きジャークによる釣りです。バイトがより深くなり、非常にエキサイティングです。

ジャークした後に水面まで浮上させて、すぐさまジャークして水面下で平打ちさせるようなトップウォーターミノーイングメソッドはバスの反応が多い釣り方のひとつです。

速いアクションに反応が薄い場合はデッドウォークを中心にして、時には超ロングポーズ(30秒程度)も効果的です。低水温期は浮力を少し抑えてスイムレンジをやや深くしたデッドウォークやスローリトリーブが効果的です。



MB-1 カスタム 150F

【Spec】

  • 全長:150mm 
  • 自重:1oz(28g)クラス
  • タイプ:フローティング
  • 予定価格:4,730円(税込)