EXIST(22イグジスト)がフルモデルチェンジ! 新設計思想エアドライブデザインが実現する近未来の操作性



DAIWAスピニングリールのフラッグシップモデル『EXIST』が4年ぶりにフルモデルチェンジ! 18EXISTも十分すぎる性能なのに、それを超える22モデルとは一体どんな内容なの!? 22EXISTがリードするスピニングリールの先進性を取材しました!

フロントユニットの軽量化でルアーを意のままに操るリールを実現

リールのフラッグシップモデルは、強さと軽さの両立や滑らかな巻き心地などを追求する最新テクノロジーが搭載されるのが常ですよね。22EXISTにも期待が高まります!

戸出「22EXISTももちろん新たなテクノロジーを多数搭載しています。ただ、単なる技術革新ではなく、目指したのは釣り人が求める性能。ここから開発がスタートしています」

EXISTユーザーの多くがルアーフィッシングのアングラー。だからこそ求められる、スピニングリールの性能とは?

戸出「意のままにルアーを操作することです。従来のスピニングリールは重心が前寄りにあります。軽量化が進み感じにくくなっているだけで、前かがみの重量バランスが持ち重りとなってルアーの操作性を邪魔します。22EXISTは、重心がリールフットの真下にくるようにバランスが改善されています。それを実現したのが、今回新たに開発されたエアドライブデザインです」

どのような新機構なんでしょう?

戸出「簡単に言うとローターやスプールで構成されるフロントユニットの軽量化です。フロントユニットが軽くなることで巻き出しも軽くなり、重量バランスの改善で持ち重り感も軽減されます。これにより巻きの釣りからロッドワークを多用する釣りまで、あらゆるルアーフィッシングで思い通りにルアーを操作することができます」

意のままにルアーをコントロールできれば釣りが楽しくなります。狙いどおりに釣れる魚が増えるということですよね。これは、期待がますます膨らんできます!

NEW EXIST開発担当の戸出さん。重量バランスが改善され、リールの持ち重り感を軽減。戸出「テスターの方に持っていただくと、皆さんが手にした瞬間、軽くなった? と言われますね」

操作性を追求するために生まれたエアドライブデザインを構成する4つのテクノロジー

ルアーを意のままに操るためにスピニングリールの重量バランスを改善。そのためにはフロントユニットの軽量化は避けて通れない課題で、22イグジストはエアドライブデザインで実現させた。具体的にはどんな新機構なのか? 戸出さんに解説してもらった。

AIRDRIVE ROTOR【エアドライブローター】

ローター、ベールでフロントユニットを軽量化。滑らかな回転を引き出すシャフトもルアーの操作性の向上に直結しています。4つのテクノロジーでエアドライブデザインが目指す機能を達成しているのです。

戸出「2500番でいうとローターは18EXISTより約16%も軽量化しています。そして形状。理想的な回転バランスを導きやすい球体からそのまま切り出したかのような丸みを帯びた形状で慣性が非常に小さく、回転時のブレもない。軽い力でスッと回ってピタッと止めることができます。剛性は18モデルと同等。ネジなしでラインの引っかかりなどのトラブルレス性能も優れています」

AIRDRIVE BAIL【エアドライブベール】

シルバーでまとめあげた美しく洗練されたデザイン。機能を追求し、無駄な装飾を廃した引き算から生まれたまさに機能美。

戸出「従来の中空構造のエアベールから約33%も軽量化しています(※2500番比較)。実釣強度を維持しながらベールの径をφ3mmからφ2.4mmに小径化。ベールの傾斜は、巻きはじめでたるんだラインがベールからラインローラーへとスムーズに収まるように、最適なベール角度にセッティングされています」

AIRDRIVE SPOOL【エアドライブスプール】

NEW EXISTの大きな特徴が、フロントユニットの軽量化です。これにより、操作性の向上を大きく高めています。

戸出「不要な肉を削ぎ落とした軽量肉薄設計で、軽量スプールを実現しています。ルアーの操作性を高めます。またスプール裏のドラグ発音機構を別体化し形状を見直すことで、リーフスプリングのクリック発音時の抵抗を軽減しています。アジングなどより低負荷のドラグ設定で作動レスポンスが大幅に向上しています」

AIRDRIVE SHAFT【エアドライブシャフト】

DAIWA独自のリニアシャフトを更に進化させたエアドライブシャフト。高負荷時の巻き上げ効率の向上を実現しています。

戸出「以前からDAIWAで使われてきたリニアシャフトをさらに高精度化し、回転ノイズを低減させる技術です。メインシャフトとピニオンを非接触構造とし、摩擦抵抗をゼロにするリニアシャフトを、さらにピニオン両端をBBで支持することで、入力を最大回転力へつなげ、高負荷時の巻き上げ効率を上げます。ノイズレスな回転でルアーの操作性の向上にも貢献します」



ラインナップに5000-Cが新登場!「タフさ」の強化もぬかりなし!

意のままにルアーを操れれば釣果は伸びる! 22EXISTは“釣れるリール”といえますね!?

戸出「リールの持ち重りが軽減されれば、飛距離もキャスト精度も上がります。ロッド本来のバランスが活かせるから、エギングやショアジギングなどロッドを縦にさばく釣りも行いやすくなります。ということで22イグジストは18モデルにはなかった5000-Cサイズもラインナップしました。PE2号を300m巻けます」

5000-C! これは、ショアジギ含め、ソルトアングラー大注目ですね。

18イグジストにはなかった5000番が追加されました。

戸出「DAIWA独自のモノコックボディで剛性が高く、タフデジギアは特殊表面処理で表面硬度を高め、想定外の高負荷でもギアのダメージを低減させ、不意の大物に対処できます。PC(パワーカスタム)3000番以上のXHモデルは、ハイギアほど負荷がかかりやすいのでソルティガと同等のピニオンギアを搭載するタフな仕様になっています。ドラグはATDをチューンしたATD TYPE-LでATDの粘り強さは残しつつ、ドラグの初動レスポンスが向上しています」

【NEW EXIST ラインナップ】

品名巻取り長さ
(cm/ハンドル1回転)
ギア比自重(g)最大ドラグ力(kg)標準巻糸量
ナイロン(lb-m)
標準巻糸量 
PE(号-m)
ベアリング
(ボール / ローラー)
価格(税込)
LT2000S-P644.915553-1500.4-20012 / 1110,000
LT2000S-H765.815553-1500.4-20012 / 1110,000
LT2500S725.116054-1500.6-20012 / 1111,100
LT2500S-H825.816054-1500.6-20012 / 1111,100
LT2500S-XH876.216054-1500.6-20012 / 1111,100
LT2500S-DH725.117054-1500.6-20014 / 1114,400
PC LT2500735.2175106-1500.8-20012 / 1112,200
LT3000S775.2180106-1500.8-20012 / 1113,300
PC LT3000775.2190108-1501-20012 / 1114,400
PC LT3000-XH936.2190108-1501-20012 / 1114,400
LT4000825.22051012-1501.5-20012 / 1115,500
LT4000-XH996.22051012-1501.5-20012 / 1115,500
LT5000-C875.22201020-1502-30012 / 1118,800
LT5000-CXH1056.22201020-1502-30012 / 1118,800

22EXISTは剛性や耐久性、ドラグ性能も高められている?

戸出「そうです。例えば2000番。18モデルではフィネスカスタムとして軽さを追求し、マグシールドをあえて抜く部分もありました。22EXISTは2000番も通常のラインナップです。大型番手と同様にマグシールドを入れ、ボディは高い防水耐久性を誇ります」

よりタフな構造と軽快な操作性の両立、これもエアドライブデザインの恩恵と言えるでしょう。

新たなアフターサービス体制を発足。プレミアム感も爆上がり!

22EXISTは新たな取り組みもはじめている。一つはアフターサービスに関してだ。

戸出「22EXISTの箱に中には、『出荷検査合格証』と『EXISTオーナーサポートシステムのご案内』というカードが入っています。前者は弊社のEXIST認定検査員による厳格な検査を合格して出荷されたという証です。後者はシリアルナンバーとアクセスコードで登録いただくEXISTオーナーの無料会員制度で、DAIWA初のサポート体制です。アフターサービスと連動しながらサポートや特典が受けられます。サービスの内容に関しては2月中旬に告知を予定しています」

手にした人の期待感を高める真っ黒なボックスは品格すら感じます! アフターサービスを受ける場合は、保護ケースとして活用できる仕様!
アンボックス! これは製品版とほぼ同じ状態です!

万全のアフターサービス体制で末長く安心して使えるということですね。

戸出「もう一つの取り組みとしてエコ関連です。紙の取説を廃止し、同梱品をビニール袋から紙袋に切り替えました。ボックスについては使い捨てではなく、アフターサービスへ出す際にお客様のEXISTを輸送時の衝撃から守る保護ケースとしてご使用頂けるように、緩衝材入りのものを準備しました」

ボックスの再利用も立派なエコだ。実釣性能だけでなく、これからのリールのあるべき姿を示唆する22EXIST。今後の動向にも注目だ。

キャリーケースももちろん標準装備されていいます。
出荷検査合格証はEXIST専任の検査員が作動やクリアランス調整などの項目を厳正に検査。責任者の捺印が品質を保証する。

22EXIST 開封動画&18EXISTとの実機比較ムービー