DAIWAジギング用ベイトリールの最高峰ソルティガが、回転・操作・耐久性能を極めて新登場!



オフショアのジギングゲームにおいて、耐久性や操作性、パワー、回転性能など、絶大な信頼感で高い評価を得るソルティガブランドに、新たにソルティガ15/15-SJがラインナップしました。大型のハイパードライブデジギアを搭載し、圧倒的な巻き上げ性能を手に入れたニューモデルの詳細をチェックしていきましょう!

ハイパードライブデザインで基本性能を大幅に向上

2022に一新されるソルティガ。どう進化したのかが気になるところです。

岡本「デザイン的には2021年にリリースしたソルティガICと合わせています。2022年にDAIWAが新たに打ち出したの両軸リールの設計思想『ハイパードライブデザイン』で造り込まれている点も共通しています」

解説は、ソルティガ15/15-SJ担当の岡本さん。
15L-SJ
15H

ハイパードライブデザインとは?

岡本「ドライブギアやピニオンギアなどパワーユニットの高精度、高剛性化でパワフルな巻き上げと滑らかな回転を実現。高精度な内部構造を支える堅牢なフレームも欠かせません。ハイパーデジギア、ハイパーダブルサポート、ハイパータフクラッチ、ハイパーアームドハウジングの4つのテクノロジーで「強く」「軽く」「滑らかに」を追求し、その初期性能が長く続くことを目指した設計思想のことです」

22ソルティガもこの設計思想に基づき、強く、軽く、滑らかな巻き心地のリールに仕上げられているということですね。

高強度、高精度な構造で滑らかな回転性能と優れた耐久性を実現。DAIWAのベイトリールの設計思想『ハイパードライブデザイン』で初期性能が長続きするように造り込まれています。

「握る」から「指掛かり」へ、発想を転換! 新形状サムホールディングフレーム

22ソルティガの外観で従来のジギング用両軸リールにはない特徴が、サイドプレート側のフレームに傾斜角度を設けた、独特の形状です。

岡本「これはサムホールディングフレームといいます。傾斜だけでなく幅も広くなっています。ここに親指を置くことで濡れた手でも親指が抜けずにしっかりパーミングできます」

フレームの径を小さくするだけではダメなんですか?

岡本「リールは小さければ良いというワケではなく、ホールドした際の親指の位置や角度が重要なんです。22ソルティガ15は、前作の15サイズよりギアサイズが5.2%も大型化されています。滑らかで巻き上げが強いと好評のソルティガICのギアと比較すると14.4%も大きい。ドラグ力も10kg、ハイギアは8kgと、前作の35サイズと同等に上げています。リールのサイズ感も前作の15より少し大きく、35より小さい中間的なサイズになってまいす。22ソルティガは、これまで35番でやっていた釣りも対応可能になりました。前作の35は手の小さな方だとパーミングしたときに親指が立って疲れやすい、ということがありましたからね」

リールをしっかりホールドするパーミングができるから、疲れるイメージのあるジギングを楽にできるということです。

誰の手にもフィットしやすいサイズ感にサムホールディングフレームを採用?

岡本「サムホールディングフレームに親指を置いて握ると、リールが見た目より小さく感じるはずです。しっかりパーミングできて釣りが楽になる。そこを狙った形状です」



アノードプロテクション搭載で、耐塩性を大幅に向上!

航行中にタックルが波しぶきをあびることも多い外洋のジギング。精密機械のリールにとっては過酷な環境で、ボールベアリングなどの要所はマグシールドで潮の侵入をがっちりガードしている。

岡本「ただ、現実はギアなど金属パーツの腐食をゼロにすることはできません。でも腐食を和らげ、遅らせることはできる。そのために今回初搭載したのがアノードプロテクションです」

錆びるのを遅らせる…!? どんな機能なんですか!?

岡本「船外機にも採用されている技術で亜鉛性のパーツが入ります。他の金属と比較して亜鉛は腐食しやすく、このパーツに腐食を集中させることで接触しているすべての金属パーツの腐食を和らげ、長持ちさせることができます」

アノードプロテクションはギアボックス側のサイドプレートに内蔵されていて、ギアはもちろんハンドルまで、腐食を遅らせる効果を発揮します。

アノードプロテクションの亜鉛パーツを犠牲にして、ギアなどの金属パーツの腐食を遅らせる。耐久性が上がって初期性能の持続に貢献しますね?

岡本「初期の状態を少しでも長く維持できます。アノードプロテクションプレートは、リールに搭載のほかにスペアのパーツを用意しています。リールの使用頻度にもよりますが、年に最低でも一度の交換をおすすめしています。自分で簡単に交換でき、スペアパーツ単体の販売も予定しています」

アノードプロテクションプレートはスペアパーツも標準装備。修理に出さなくてもマイナスドライバーで簡単に交換できる。

ソルティガ15とソルティガ15-SJの特性と使い分け

22ソルティガは15と15-SJの2シリーズあります。この、両者の使い分けはどのようなイメージなんでしょうか?

岡本「ソルティガ15は6月発売予定のスタンダードモデルです。PE1.5号~4号を使用するジギングで汎用性が高く、ワンピッチジャークやジグのスイミングなどの脇ばさみスタイルに最適な75-85mmのアルミ製クランクハンドルアームを搭載しています。水深100m以浅で活躍する浅溝モデルの15Sと、巻き上げスピードを活かして幅広い状況に対応できる15Hの2タイプ4機種をラインナップします」

22ソルティガ15

【ソルティガ15 ラインナップ】

品名巻取り長さ
(cm/ハンドル1回転)
ギア比自重(g)最大ドラグ力(kg)標準巻取り量 
PE(号-m)
ハンドル長さ(mm)ベアリング
(ボール / ローラー)
本体価格(円)
15S1036.3未定101.5-400、2-300、3-20075-858 / 165,000
15SL1036.3未定101.5-400、2-300、3-20075-858 / 165,000
15H1157.148582-600、3-400、4-30075-858 / 165,000
15HL1157.148582-600、3-400、4-30075-858 / 165,000

なるほど。通常のジギングゲームに対応するスタンダードモデルが、ソルティガ15シリーズということですね。では、15-SJの方は?

岡本「5月発売予定の15-SJは、テスターの清水一成さんとともに、開発テストで徹底的に磨き込んだスロージギング特別仕様モデルになります」

SJというのはやはり、スロー系ジギングのことですか?

岡本「そうです。スロー系ジギング特有のヒジ当てスタイルに特化したモデルで、板厚5mmの85-95mmカーボン製クランクハンドルアームを搭載しています。アルミより20%軽量化され、リールのハンドル側が軽くなると、巻き出しでリールを水平に起こすような力が要らなくなり、サムホールディングフレームとの相乗効果でジギングがより楽になります。キハダやカンパチ、ヒラマサ、ブリ狙いでも強度は全く問題ありません。あと15-SJは、15より本体をリールフットに対して1mm前に出してます。見た目ではほとんどわからないと思いますが」

22ソルティガ15-SJ

確かに、両モデルを並べてみても、パッと見は全くわからないですね。この違いには、どういった狙いがあるんですか?

岡本「ヒジ当てスタイルで操作する際に、リールを小さく感じて楽に操作するためなんです。これが脇挟みだとリールが前に行くほど遠く感じてしまいます。ちょっとした違いですが、スロー系ジギングのための特別仕様なので、使用フィール向上のために細部の設計にまでこだわっています。全4機種でキハダや大型青物、中深海など幅広いターゲットをカバーできる設計になっています」

【ソルティガ15-SJ ラインナップ】

品名巻取り長さ
(cm/ハンドル1回転)
ギア比自重(g)最大ドラグ力(kg)標準巻取り量 
PE(号-m)
ハンドル長さ(mm)ベアリング
(ボール / ローラー)
本体価格(円)
15-SJ1036.3480102-600、3-400、4-30085-958 / 180,000
15L-SJ1036.3480102-600、3-400、4-30085-958 / 180,000
15H-SJ1157.148082-600、3-400、4-30085-958 / 180,000
15HL-SJ1157.148082-600、3-400、4-30085-958 / 180,000

リールのコンパクト化というのは、近年の大きな流れの1つですが、そんな中でソルティガはあえて大型のハイパードライブデジギアの大型化やアノードプロテクションなど、アングラーにとって本当に有益な進化とは何なのか? という部分を突き詰めたモデルだと感じました。実際に使用した上で、今後どのような評価がされていくのか、非常に興味深いモデルだと言えるでしょう。

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