2022年発表のタトゥーラは『80』サイズ。モンスター対応の300と400、ワールドスタンダード機の100、そしてタフな現代を制すべくタトゥーラ史上最小&最軽量機の登場だ。
日本、そして世界のニーズに応えるタトゥーラ史上、最小&最軽量機
2022年、DAIWAベイトリールの世界基準機が新たな局面を迎える。
その名も『タトゥーラ TW 80』。
従来100サイズを基軸としてきた同シリーズにおいて、最小かつ最軽量モデルの誕生となる。
昨今、国内フィールドは厳しさを増しつつあり、より食わせを意識してタックルがフィネス化する傾向にあるのは事実。ライトラインかつ必要十分なラインキャパで、より小さく軽いルアーが扱えることが求められていることは否めない。
一方の海外では、日本国内のバス事情とは無縁とはいえ、アングラーの意識は変化しつつある。
やや大型のリールが求められる傾向にあったのも今は昔。
現代は手の平でしっかりと包み込めるコンパクトサイズで、より繊細な操作やパワーファイトを実現できるベイトリールへと要望がシフトする傾向にある。
だとすれば、タフコンセプトの世界基準機として生まれたTATULAは世のニーズに応えるべき。
DAIWAは開発経緯をこう訴えている。
それでは、TATULA TW 80の各部詳細を見ていくことにしよう。
ハイパードライブデザイン搭載! タフコンセプトはもちろん継承
TATULA TW80には一昨季に発表されたDAIWAベイトリールの設計思想『HYPERDRIVE DESIGN』を採用。
ハイパードライブデジギア、ハイパーアームドハウジング、ハイパータフクラッチといった最先端のテクノロジーを搭載して、脈々と続くタフコンセプトを継承しながらも高次元の基本性能を身に付けている。
「ハイパードライブデジギア」はベイトリールの根幹となるギアに強さと耐久性を持たせ、滑らかな回転を永く持続できるコンセプト。80は、300/400同様により優れた巻き感を体感できる。
その巻き感をサポートするのが、「ハイパーアームドハウジング」。ボディのみならずギア側サイドプレートもアルミで構成したことで剛性は高く、確かな巻きに貢献する。
また「ハイパータフクラッチ」は、海水域でも固着の不安はない。幾度となく繰り返されるON/OFFの動作への耐久性を大幅に向上した上で、シボ加工されたサムバーはタッチ感を高めている。
各種の優れた性能を内に秘めながらも、TATULA TW 80は実にコンパクトなサイズ感に仕上げられている。
小口径&ナロースプール搭載で岸釣りの定番に
TATULA TW80は、100と比べても明らかにコンパクトであり、現時点で正確な数値は不明だが、ベイトフィネス機にも迫るサイズを誇る。
80に搭載されたスプールはφ32mmの高強度アルミスプールで、100よりもφ2mm小口径となり、より回転レスポンスに優れている。
ブレーキシステムは3/8oz(=約10g)クラスからの遠投性能に優れるマグフォースZを搭載。ところが、スプールが小口径かつ、100との比較で3mmのナロー化されたことで、より軽量なウェイトへの対応力も向上。キャスティング、ピッチング共に5〜20gで抜群の相性を発揮する。
小口径かつナロースプールである一方で、存分な糸巻き量を確保するべく深溝化。100のラインキャパシティは16lb×100mだが、80では12lb×100mをマーク。岸釣りにおける定番のスペックを実現することになった。
剛性を高めながらのコンパクト化で、80の自重は180g。100の195gから、マイナス15gを達成。しっかり握り込むことができ、かつ軽いボディはより正確なキャストや操作性に貢献する。
ギア比3モデル×左右ハンドル! 3月、全6機種で一挙リリースへ
ギア比は、6.3・7.1・8.1の主要ギア比に各左右ハンドルを取り揃えて一挙同時リリース。
力強さを彷彿とさせるマットブラックのボディには、サイドのハンドル側プレートに各ギア比が記されている。
巻きを主軸とする6.3は、ハンドル1回転63cm。オールマイティの7.1は71cm、撃ちモノや速巻きに適した8.1は81cmというように各ギア比のスピードは非常にわかりやすい。
コンパクトなフィネス機とはいえ、タフコンセプト世界基準機の血統。誰でも明快なスペックがそこにある。
この1月、北米では日本に先駆けて先行発売。既に世界で大きな話題を呼んでいるが、国内では3月に満を持して日本仕様モデルがリリースとなる。
北米版との差は、ハンドル長とノブ。90mm/Iシェイプパワーノブに対して、85mm/Iシェイプライトノブを搭載。より国内アングラーのニーズにマッチした仕様となっている。