SLP WORKSが大人気丸形リール「リョウガ」の『HYPERDRIVE DIGIGEAR CUSTOMサービス』をスタート!あなたのリョウガが生まれ変わる!!



マシンカットによるタフなハウジングと滑らかな巻機心地が特徴のリョウガ。このリールのギアをHYPERDRIVE DIGIGEARに変更するサービスがSLP WORKSにより始まる。 HYPERDRIVE DIGIGEARに変えることで得られる恩恵とは。SLP WORKSの田島直樹さんに話を伺った。 

【Profile】

田島直樹(たじま・なおき)

SLP WORKSのプロダクトリーダーであり、リール及びロッド関連のチューニングパーツやカスタムパーツなどを日々開発する敏腕エンジニア。趣味のキャンプにもかなりのこだわりをもっているとか。

HYPERDRIVE DIGIGEAR搭載の「新生リョウガ」にカスタム !

強靭なボディと確かな巻き感度を謳い文句に、2009年に初代リョウガは誕生。その耐久性はあらゆるカテゴリーの釣りで支持され、瞬く間に人気ベイトリールになった。2018年にリョウガはモデルチェンジし、そのリーリング性能はさらにアップ。巻きが主体の釣りにおいて、絶対の信頼を寄せるアングラーも少ないという完成度になっている。

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そんなリョウガが、SLP WORKSのカスタムサービスによりさらに進化し、新たなリールに生まれ変わるという。 

田島「リョウガに入っているギアを、昨年DAIWAからリリースされたHYPERDRIVE DIGIGEARに変更するというサービスを開始します。リョウガには噛み合い効率に優れたハイパーメッシュギアというギアが入っていて、これもかなり伝達効率が良く、巻きの感度とトルクはかなり優れています。これを新しいHYPERDRIVE DIGIGEARに組み替えると、性能がさらにグレードアップするのです」

左が既存のリョウガに組み込まれている「 ハイパーメッシュギア 」、右が「HYPERDRIVE DIGIGEAR」

田島 「サービスの流れとしては、すでにお持ちのリョウガを、取り扱いのショップから預けていただき、SLP WORKSのほうでギアを変えるという形です。ギアの交換に伴い、せっかく一度リールを開けることになるので、その作業のなかでオーバーホールも行わせていただきます。また、このサービスが行われたリールには、専用のステッカーを添付してお戻しします」 

リールを長く使うためのメンテナンスとして必要不可欠なオーバーホール。これをギア交換と同時にしてもらえるのはとてもありがたいところだ。また、ハイパーデジギア搭載のリールには、その証となるステッカーを添付。同じリールを持っていても、一眼でわかるようになる。 

【カスタムサービス詳細】

  • 対応機種:リョウガ1016/1520シリーズ 
  • サービス内容:リョウガにHYPERDRIVE DIGIGEARをインストール。ギアユニットの交換に伴い、あわせてオーバーホールも実施。ギアユニット交換に際し、ギア比変更も可能。 
  • ギア比:5.3、6.3。※純正5.4→5.3に変更 
  • 納期:SLPお預かり後、2~3週間     
  • お申し込み方法:DAIWA製品の取り扱いのある販売店にて『HYPERDRIVE DIGIGEAR CUSTOMサービス』でSLPに申し込み。     
  • 受付開始:2022年2月上旬予定  
  • 価格:13,200円(税込) 


ノイズの少ない滑らかな回転が長く続くのがHYPERDRIVE DIGIGEAR  

昨年に誕生した DAIWAの新しいギアであるHYPERDRIVE DIGIGEAR 。これは一体どういったものなのか、ここも一度おさらいしておこう。 

田島「なめらかな回転性能と回転耐久性能、これを高いレベルで両立しているのがこのギアの特徴です。ギアというものはそもそも消耗品。使っていくと巻き感は落ちていってしまうものです。ですが、HYPERDRIVE DIGIGEARは、その性能低下の落ちる度合いが少ないという性質があります。あとは回転のノイズも拾いにくい。なめらかで静かな巻き心地が長く続くということです」 

グラフ1:このグラフは、HYPERDRIVE DIGIGEARの回転耐久性を示したものだ。
グラフ2:ハンドルを回した時のざらつき感や違和感を数値化したもの。それが従来ギアと比べて50%以下になっている。 

田島「グラフ1は、縦軸に巻きのなめらかさ、横軸が張力、つまり巻きの負荷の大きさです。これはHYPERDRIVE DIGIGEARを入れたNEWジリオンと従来のギアが入っているジリオンを比べたものです。負荷を与え続けると、巻きの滑らかさは落ちていくことを表しています。グラフが右に行くに従って、従来のギアは性能が落ちていくのですが、HYPERDRIVE DIGIGEARは落ちていく度合いが少ない。長く使用しても、回転性能は比較的長いところでキープしているのがわかると思います」 

何日間も釣りをし、多くのキャストとリーリングを繰り返し、多くの魚をヒットさせても、ギアの性能が落ちにくいということだ。 

田島「グラフ2は、回転のノイズが従来品より減っていることを表しています。リョウガにもともと組み込まれているハイパーメッシュギアも、もともと回転ノイズが少ないので、このグラフほどの差は生まれないかもしれませんが、 HYPERDRIVE DIGIGEARを入れたリールを回すと、格段にリーリングは良くなりますし、体感できるレベルで違いが生まれます。HYPERDRIVE DIGIGEARが入ったリールを回してみると、極端な言い方をすると、ギアが入っていないんじゃないかというくらい無抵抗で違和感が無いんですよね」 

S字系ビッグベイトやノーシンカーリグといった、小抵抗の巻きの釣りでも効果絶大!

では、実際にHYPERDRIVE DIGIGEARを入れたリョウガではどんな釣りが可能になるのだろうか。 

田島「やはりバスフィッシングにおける巻きの釣りで、このギアの違いが感じられると思います。クランクベイトやスピナーベイトなど抵抗感のある巻き物では、その巻きの精度を高めることができますし、巻き抵抗の少ないルアーでも効果を発揮します。

小さいスピナーベイト、シャッドテールワームのノーシンカーリグ、S字系ビッグベイトなど、巻いてくる際の抵抗感が少ないタイプのファストムービング系のルアーは以外と多いもの。そういった抵抗の軽めのルアーも、巻き感度が上がって、フィーリングがクリアになってリーリング時のインフォーメーションが増える、そんなリールになりますね。巻いていて楽しくなるリールですよ」 

水を大きく掻き回すタイプのルアーを、圧力に負けずトルクフルに巻いてくることもできるし、抵抗感の少ないルアーでもその振動を感じ取りながら精度の高い巻きを可能にする。横方向の釣りと言えども、大雑把に巻くだけでは今のバスフィッシングで通用しない。ルアーの振幅を感じ取り繊細にルアーを通していく…、そんな至高のムービング系の釣りを実現するのが、このギア交換サービスなのだ。 

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