ミドルクラスリール『NEWカルディアSW(DAIWA)』待望のデビュー! マグロも視野に入れたラインナップに注目!!



手頃な価格帯でエキスパートも満足の性能を持つスピニングリールのカルディアに、大型番手が顔をそろえるカルディアSWがデビュー。大物狙いのショアジギングやオフショアゲームの敷居をグッと引き下げる1台となるのか? DAIWAの永山さんに話を聞いてみた。

カルディアSWの開発にも携わったDAIWAの永山剛史さん

『NEWカルディアSW』の開発に携わった永山剛史さん。入門者の夢を叶える注目のリールについて、詳細を解説してもらった。

4000番~18000番の全9機種をラインナップ! 3万円台のリールでマグロが狙える時代に!!

カルディアのオリジナルモデルは最大サイズが4000番で、カルディアSWは4000番~18000番。ソルトの大型魚を対象にしたサイズ構成が一目瞭然です。

永山「4000番はライトなショアキャスティングゲームや、今、人気のボートサワラにぴったりのサイズです。シャロースプールの4000-CXHはPE1.5号が下巻きなしでぴったり200m巻ける。ボートサワラリールといっても過言ではありません。4000番も大型ハンドルを搭載して速巻きが楽に行えます」

最大サイズは18000番。上位機種のソルティガやセルテートSWと遜色のない本格的なラインナップですね!?

永山「18000は50kgのマグロや20kgオーバーのヒラマサを想定しています。外房のヒラマサのジギングや、相模湾のキハダのエビングなら8000-H。ヒラマサやキハダのキャスティングなら10000-Hか14000-Hが向きます」

価格が手頃だから機種を複数そろえやすいのもうれしいですね!?

永山「それもありますが、4000と5000はボディは同一。当然浅溝スプールの6000S-Hと深溝の6000D-Hも同じボディ。あと8000、10000、14000もワンボディです。つまり8000-Hにジギング用で4号を300m巻いても、夏にちょっとキハダのキャスティングをやりたいな、というときは14000の替スプールを用意すれば楽しめます」

3万円台のリールでマグロが狙えて、スプールの互換性も高い! あれこれチャレンジしたい中級者にとってはお得感満載のリールだ。

【NEWカルディアSW ラインナップ】

品名巻取り長さ
(cm/ハンドル1回転)
ギア比自重(g)最大ドラグ力(kg)標準巻取り量 
PE(号-m)
ベアリング
(ボール / ローラー)
価格(税込)
4000-CXH996.2290121.2-310、1.5-2006 / 132,000
4000D-CXH996.2290121.5-430、2-3006 / 132,000
5000D-CXH1056.2295122-350、2.5-3006 / 132,000
6000S-H1015.7430122-300、2.5-2606 / 135,000
6000D-H1015.7425123-300、4-2206 / 135,000
8000-H1105.7630153-400、4-3006 / 138,900
10000-H1215.7645154-400、5-3006 / 138,900
14000-H1225.7640155-400、6-3006 / 138,900
180001255.3845206-400、8-3006 / 145,400


フルメタルモノコックボディを採用。上位機種に引けを取らないタフさも魅力

ヒラマサやマグロのジギング、キャスティングゲームは高負荷がかかる釣り。カルディアSWの強さに関してはいかがでしょう?

永山「ノーマルのカルディアはザイオンV製のモノコックボディですが、カルディアSWはアルミ製のフルメタルモノコックボディに変更されています。これは上位機種のセルテートSWやソルティガと同じで、ボディ剛性が非常に高い設計となっています。また、ボディカバーレスという構造ゆえに大口径のタフデジギアを入れることができます。魚がかかった後のゴリ巻きが非常に得意なリールになっています」

巻く力も強いということですね?

永山「そうですね。ボディがたわんでしまうと強引に巻こうとしても力が逃げてしまう。カルディアSWはボディががっちりしているから力を込めて巻ける。ギア比は6000番から14000番は5.7です。6000番から8000番においてジギングが快適に行え、10000番、14000番で行うキャスティングゲームにおいてスピードとパワーを両立した釣りの展開が可能なギア比といえます」

フルメタルモノコックボディで剛性が高いから、リールサイズにマッチした釣種における大物とのゴリ巻きファイトが可能

20kg超のヒラマサを止めて獲れる!? 高耐久セッティングのATDを搭載

大物とファイトするときはドラグ性能も重要。カルディアSWはスムーズな滑り出しで、魚の引きに合わせたレスポンスと粘り強さが好評のATDを搭載する。

永山「カルディアSWのATDは、カーボンワッシャーが入っています。最大ドラグ値は4000から6000番は12kgで、例えばボートサワラでブリが喰ってもドラグは高耐久なので強めに締めてもヘタれることなくやりとりできます。ベイエリアやショアのキャスティングゲームなら、ドラグはほぼノーメンテで1、2年は使っていただけます」

ドラグは正確な作動だけではなく、耐久性も向上している?

永山「大型魚がターゲットになりますからね。8000から14000は最大ドラグ値が15kgですが、フィールドテストでは14000-HにPEライン8号を巻き、ドラグをガチで締めて20kgオーバーのヒラマサを止めて獲る、という結果を残しています。値どおりにきっちり効くドラグ性能と、フルメタルモノコックボディ、タフデジギアの剛性感が成し得た釣果といえます」

何度も言うように3万円台のリールで20kg超のヒラマサやマグロを狙って獲る釣りがきちんとできる。大物狙い入門者に夢を与えるリールになることは間違いなさそうだ。

ドラグはカーボンワッシャー(黒いワッシャー)を採用したATDで耐久性があり、大型魚とのここ一番の高負荷ファイトが安心して楽しめる。スプール側にはボールベアリングを一つ搭載。滑り出しもスムーズ