8000番から18000番をラインナップするセルテートSWに5000番と6000番が新たに追加されました! 待っていた人、多いんじゃないでしょうか?「タフでパワフルなセルテートSWをショアキャスティングゲームで使える!」って。でも、ちょっと待ってください! 改めて追加サイズの特徴と使い道をDAIWAの永山さんに解説してもらったので、判断の参考にしてみてくださいね!
セルテートSWのタフさを受け継ぐ小型番手が追加
現行のセルテートLTにも5000番はありますが、セルテートSWにも同サイズの追加になりますね?
永山「セルテートLTはライト&タフがコンセプトで軽さも追求していますが、セルテートSWはソルトに対応したタフさを重視しています。5000、6000のご要望が多かったので今回の追加となりました」
【セルテートSW5000-H】
セルテートSWの大型番手と同様のスペックで5000番と6000番を追加。大型青物のスプリントに負けない剛性と耐久性を持つタフなリールに作り込まれているのです。ハンドルノブは適合釣種がライト寄りになるためEVAラウンドタイプのパワーライトノブLを採用しています。
自重でいうとセルテートLTは5000Dで295g。セルテートSWは5000-Hで385gになりますよね。
永山「自重の差は強度面の強化によるものですね。一番の違いはアルミ製フルメタルモノコックボディの中にG1ジュラルミン製マシンカットタフデジギアが入っています。超超ジュラルミンの1.3倍の強度がある最高グレードのマテリアルで、それを鍛造した後にマシンカットした手の込んだ造りで、高精度に仕上げたギアです。大型魚とのやりとりで負荷がかかってもボディがたわまず、強いギアで力強く巻けます」
【マシンカットタフデジギア】
強度と軽さを両立するG1ジュラルミン製マシンカットタフデジギア(右)を採用。モノコックボディだから実現できる大口径ギアで滑らかな巻き心地とパワフルな巻き上げ力が体感できる。左は従来搭載してきたハイパーデジギア。強度は優れているが重い。
そこがセルテートLTとの違いになってくるわけですか?
永山「そうですね。ただ、5000、6000で行う釣りは、8000番以上を使う釣りと比べればライト。8000番以上に搭載するタフエアベールではなく、軽さを考慮して通常のエアベールを搭載します。ローターは全サイズ、軽くて強いザイオン製のエアローターで巻き出しがスムーズです。5000、6000は軽いエアベールを搭載することでより低慣性になり、ルアーをリトリーブ中の水流の変化や魚の追尾をより感じやすくなります」
強さの中に繊細さもあわせ持つリールに仕上げられているということです。
【ZAION製エアスプール】
セルテートSWは全サイズ、ZAION製エアローターを採用。軽くて強く、低慣性でハンドルの巻きはじめが軽く、滑らかに回るから水中の情報感知能力も高まる。
【セルテートSW5000/6000 仕様表】
品名 | 巻取り長さ (cm/ハンドル1回転) | ギア比 | 自重 (g) | 最大ドラグ力(kg) | 標準巻糸量 PE(号-m) | ベアリング (ボール/ローラー) | ハンドル長さ(mm) | ハンドルノブ | 価格(¥) |
5000-H | 96 | 5.7 | 385 | 15 | 2.5-300 3-210 | 10/1 | 65 | パワーライトノブL | 60,500 |
5000-XH | 104 | 6.2 | 385 | 15 | 2.5-300 3-210 | 10/1 | 65 | パワーライトノブL | 60,500 |
6000-P | 86 | 4.9 | 375 | 15 | 3-300 4-220 | 10/1 | 65 | パワーライトノブL | 60,500 |
6000-H | 101 | 5.7 | 375 | 15 | 3-300 4-220 | 10/1 | 65 | パワーライトノブL | 60,500 |
6000-XH | 110 | 6.2 | 375 | 15 | 3-300 4-220 | 10/1 | 65 | パワーライトノブL | 60,500 |
不意の大物に対抗できる高性能・高耐久ドラグを搭載
セルテートSWの強さは、最大ドラグ力にも現れている。セルテートLT5000番の12kgに対してセルテートSW5000番は15kg。これはDAIWAのスピニングリールで5000番クラス最強の値だ。
【ATD(オートマチックドラグシステム)】
ATDにはカーボンドラグワッシャーを内蔵。耐久性と放熱性が高く、ファイト中のドラグ力の低下を防いでくれる。5000番、6000番の小型サイズは5枚。ワッシャーの枚数を増やすことで最大ドラグ力の増強も実現している。
永山「ドラグはセルテートLTもセルテートSWも魚の引きに合わせてスムーズに作動し、粘り強く効き続けるATDを採用しますが、ドラグワッシャーの素材が違います。LTはフェルトワッシャーですが、SWはカーボンワッシャーを搭載します。5000、6000番の小型サイズはこれが5枚入ります。カーボンワッシャーは耐久性と放熱性が高いから、青物狙いで不意の大物がかかり高速で走られてもドラグがヘタらない。大型番手と遜色のない高性能な高耐久ドラグが入っています。ドラグノブも大きめでファイト中の調整もしやすいです」
オフショアで青物や大型シイラに走られても、磯で魚を強引に止めたいときも安心してファイトが楽しめるということだ。
5000と6000のスプール互換性をいかし多彩なターゲットに挑める!
セルテートSW5000、6000の追加でスーパーライトジギングやショアキャスティングゲームなど釣りの幅が広がりますね!?
永山「PEライン1.5号以下を使う釣りはセルテートLTの5000番でも十分通用します。2号以上を使うならセルテートSWをおすすめします」
使用ラインの号数が上がるということはターゲットが大きい。だからパワフルなセルテートSWになりますね!?
永山「そうですね。あとセルテート5000番と6000番はボディサイズが一緒なので、スプールの互換性があります。例えば普段は5000番にPE2号を巻いてショアジギングをしているけど、今度オフショアのジギングに行くので6000番のスプールに3号を300m巻いて、という使い方もできます。替えスプールを持っていただくと使い方の幅が広がります」
【互換性スプール】
セルテートSWの5000と6000はボディサイズは同じ。スプールは互換性があり、替えスプールを用意すれば幅広い釣種に対応できる。とくに5000番は中型青物やマダイを狙うライト寄りのショアジギングや、磯のシーバスなど人気のショアキャスティングゲームに幅広く対応する。
5000番は磯のヒラスズキやサーフなどフィールドの幅も広がりますね!?
永山「20~30gのメタルジグを使うライトなショアジギングにも使えます。PEライン2号以下を巻く場合も、スプールには下巻き目安ラインがあるので、ラインが足りなかったり巻きすぎ、という失敗がありません。ショアのキャスティングゲームならハイギアの5000-XHが幅広い釣種で使えます。PE2号前後を使い大型が出る可能性が高いショア青物キャスティングゲームや、ライトジギングは5000-Hがおすすめですね」
ラインナップを見ると6000番にもH、XHがあって6000-Pというアイテムもありますが、これは?
永山「6000-Pはギア比4.9でオフショアのライトジギングに最適です。魚の居るレンジが深く、アタリが出るタナが狭くても細かいピッチでシャクれます。ジギングもキャスティングもオールマイティに使いたいなら6000-H。オフショアのシイラやカツオのキャスティングなどスピードが命の場面ではハイギアの6000-XHが有利。リールが軽いのでロッドアクションも非常に入れやすいです」
セルテートSWの詳細は、DAIWAのWEBサイトをチェック!
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