最近、クロダイ・キビレをターゲットとしたチニングゲームが盛り上がってますよね! この釣りに完全対応したベイトリールがいよいよ登場します! その名も『シルバーウルフSV TW PEスペシャル』。従来、ベイトリールが苦手としてきた細いPEラインも安心して使用できるというこの最新リールを取材してきました!
細いPEが使えれば、ベイトタックルの可能性はもっと広がる!
チニングでよく使うルアーと言えば、小型のポッパーやペンシルベイト、ボトムゲームではラバー系のリグなどが挙げられますよね。最近ではフリーリグの有効性が広まってきて、ますます盛り上がりを見せてきています。PEラインの扱いやすさを考慮すると、使用するタックルはスピニングがメインになるのが一般的な選択肢でしょう。
シルバーウルフSV TW PEスペシャル
1000XH/1000XHL
【SPEC】
- 巻取り長さ(ハンドル1回転):90cm
- ギア比:8.5
- 自重:185g
- 最大ドラグ力:5kg
- 標準巻糸量PE:0.6号・90-180m、0.8号・75-150m
- スプール径:Φ34mm
- ベアリング (ボール/ローラー):10/1
- ハンドル長:90mm
- 価格:47,500円(税抜き)
でも『ソルトのライトゲームでもベイトタックルが使いたい!』というアングラーもきっといると思うんですよ。だって、ベイトタックルを操って魚を釣るって、スピニングにはない楽しさがあると思うんです。
ベイトタックルが有利なチニングに、トラブルレスのリールが必要不可欠だった
チニングで、ベイトタックルを使用する場合、楽しい以外にも実はメリットがあるんです。
多賀「チニングでよく展開されるボトム系の釣りでは、地形変化を感じ取りながらズル引きしたり、細かくリフト&フォール、ボトムの起伏に合わせてラインをフリーにしてルアーを落とし込んでいくという作業になります。そうなると、スピニングよりもベイトリールのほうがメリットが大きいと考えています」
ただ、やっぱりライントラブルの不安はつきまといますよね。あと、着水がわかりにくい、暗い時間帯でも釣りをするときもあると思うんです。そもそもソルトゲーム用ベイトリールはこれまで少なかったし、挑戦してきた人の中には、現場でやりずらさを感じてベイトタックルの使用を挫折した人も少なくないのではないんじゃないでしょうか…。
多賀「チニングで使用するのは0.8号を基準としたライトなPEラインですからね。これを高切れやバックラッシュというトラブルがなく毎回キャストできる性能は、チニングをする上で必要不可欠な性能です。逆に言えば、細いPEでもトラブルがないベイトリールが出来上がれば、スピニングタックルとの使い分けでもっと戦略的に攻略できるとも考えています」
PE専用スプールの開発で、トラブルレスなキャストフィールを実現
そして誕生したのが『シルバーウルフSV TW PEスペシャル』。名前にもある通り、PEの使用に特化したリールということですか?
多賀「はい。一番の特徴は、細いPEラインに対応する機能を高めたリールになっていることです。SVブーストスプールとTWSを搭載することで、細いPEでも安心して爽快なキャストフィールを感じることができるんです。また、SVブーストスプールも今回のアイテムでは少し手を加えており、PE専用スプールになっているんですよ」
SVブーストPEチューンスプール
高強度素材としてスプールに用いられる超々ジュラルミンと比較して、およそ1.3倍の強度を持つ素材であるG1ジュラルミン製スプールを搭載。これにより、軽量でありながら、高強度のスプールを目指しています。
SVブーストスプールは昨年NEWジリオンに搭載され、大きな話題を呼んだのは記憶に新しいところ。それと見比べてみると、少し形状が変わっているような?
多賀「そうなんです。スプールの傾斜がナローになっているのがわかると思います。これが、『SVブーストPEチューンスプール』です。これまでのスプールですと、細いPEラインを使用した時にどうしてもスプールの両サイドにラインの山ができてしまい、キャスト時にラインが放出されたときに、そこに引っかかってしまうということも起こりました。それを、スプールの両端をナローにすることで、糸噛みを防ぎ、両サイドに山を作らないようにしてました。これは飛距離にも影響する点ですね」
ラインの素材の違いで、キャスト時に大きな影響が出てくるんですね。だから、新しいスプールの開発が必要だったと。
多賀「フロロ・ナイロンラインを使うと、ライン自体の伸びによる締め付けが強くなり、スプールが潰されるような力が掛かってくるんです。このSVブーストスプールはPE専用スプールなので、フロロ・ナイロンラインは使用できない仕様。あくまでPE専用機として使ってもらえたらと思います。ちなみに、月下美人シリーズのベイトリールとして、月下美人AIR TW PEスペシャルというのもリリースしたんですが、こちらもPEライン専用機になっています」
ミドルウエイトを気持ちよく扱え、5gクラスも問題なくキャストできる
では、具体的にどんな釣りに使用していけるリールなのでしょうか?
多賀「近年流行しているフリーリグからチニング用の各プラグまで、全部対応したリールになっています。下は5g、上は1ozくらいまでのルアーを扱うことができ、8〜14gくらいのウエイトを使ったフリーリグなどが気持ちよく扱えるようなリールになっています。ワームでのチニングはボトムの変化を感じ取りながら、リグをリフトしたり落とし込んだりする釣りですので、ベイトタックルの方が有利な場面も多い。ただ、細いPEでバックラッシュしたら、それで釣りができなくなったり、高切れしてルアーをロストしたりということが起こってくる。だからチニングではスピニングを使う方が多かったと思うんですけど、今回DAIWAのテクノロジーだからこそできたPEの対応力で、ベイトゲームを楽しめるようになったとう感じですね」
ラインキャパシティやブレーキも、チニングに合わせてチューニングがされているんですね。
多賀「0.6号だと90〜180m、0.8号だと75〜150mです。店頭に並んでいる、一般的な150m巻きのPE0.6〜0.8号を使ってもらえればOKという感じですね。ブレーキセッティングもPEラインに合わせたセッティングにしています。NEWジリオンだと、軽いものを使おうとすると、ダイヤルを1〜4にセットしないといけなかったのが、シルバーウルフそのあたりを中心値に持ってきているようなイメージですね。さらに軽いものを投げるときに細かく調節できるようにしてあるということです」
シルバーウルフSV TW PEスペシャルには他にもこんな機能が搭載!
細番手のPEラインに最適化されたシルバーウルフSV TW PEスペシャルには、様々な機能が盛り込まれています。トラブルレスで、快適にゲームを展開するために搭載された、DAIWA独自の機構を1つ1つチェックしていきましょう!
TWS(Tウイングシステム)
レベルワインドの抵抗を大幅に削減し、バックラッシュの少ない快適な釣りを約束。PEライン使用時にもその威力を発揮。飛距離やコントロール性能などにおいて、メリットの大きい機構です。
MAGSEALED
ボールベアリング内で磁性を持つオイルの壁を作ることで、海水や埃などの侵入をシャットアウトし、軽く滑らかな初期の回転性能を長期間維持する独自の防水構造。
ゼロシャフト
ボールベアリングのみでスプールを支える構造。シャフトレスにより余分な抵抗がゼロになり理想のスプール回転が得られます。
ゼロアジャスター
釣りを開始する前に“ゼロ設定”に調整することで、釣りの間に誤作動が起こることなく、快適に釣りを楽しむことができるという機構。
UTD(アルティメット・トーナメント・ドラグ)
ドラグ効き始めの初期の食い付きを解消し、スティック(ムラ)のない滑らかさを実現。さらに締めれば締めるほど効く最大ドラグ力を発揮します。
ドラグ引き出しクリック
魚とのファイトでラインが引き出される際、ドラグ作動を音で判別できるようにクリックが鳴る構造。
ハイスピードレベルワインド
リールにラインがフカフカに巻かれた時のトラブルは、PEライン使用時には顕著に現れます。そんなトラブルを激減させるのがこのハイスピードレベルワインド。
トラブルを恐れずベイトの釣りができる喜びをぜひ体験してほしい
まさにライトソルトのキャスティングゲームを快適に楽しむためのスペックが満載という感じですね!
多賀「まだまだこのリールのこだわりはあって、ひとつはレベルワインド。こちらもハイスピードタイプにしてあります。ここを速く動かすことで、スプール上でPEラインが食い込まないように巻き取ることができるんです。それにより飛距離アップにも繋がっていますよ。PEラインをベイトリールで使う際に留意したのは、最大飛距離はもちろん、安定した飛距離をキャストごとに提供すること。SVブーストスプールなので、もちろん後半の伸びはあります。同時に、バックラッシュ恐れずPEを使って安心して安定した距離を出し続けることができ、快適な釣りができる、というリールですね」
これまでベイトタックルの釣りにおける不安要素だった部分が、全て解消されたような夢のようなリール!
多賀「あとは、ハイパードライブデジギア搭載なので巻き取りもとてもスムース。巻く釣りをしてもとてもフィーリングが良いですよ。ドラグ力はマックスで5kg。使用するラインとこのリールサイズでは十分な力が備わっています。ロゴも新しくなって、ハンドルはダブルアルマイトで、ハンドル側からのシルバーな外観にはこだわりました。同じく新しく発売される、シルバーウルフMXのロッドと組み合わせると、かなりカッコいい組み合わせになると思いますよ」
シルバーウルフSV TW PEスペシャルにベストマッチなベイトロッド、シルバーウルフMXの詳細はこちら
チニングはテクニカルかつ魚の引きも強いし、ショアからでも気軽に楽しめる釣り。釣り味の楽しいベイトタックルなら、面白さも倍増! あ〜チニングのシーズンインが今から待ちきれない! シルバーウルフSV TW PEスペシャルは2022年5月発売予定!
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