ゴーセンの新ソルトルアー専用PEライン『ANSWER』発進!「配色と視認性」に拘り尽くしたジギング専用モデルを徹底深堀り!



カテゴリーの隔てなくあらゆるルアーフィッシングに対応できる『ルーツ』、エギングに特化した『ワイルドジャーク』など、さまざまなPEラインをラインナップしているゴーセンだが、この春からソルトウォーターゲーム専用ブランドの『ANSWER』がスタート。その第一弾モデルのひとつとして登場するのが、今回紹介する『ジギングPE×8』だ。名前の通りジギングに特化したPEラインなのだが、どのヘンがジギング用に強化されているのか? ゴーセンスタッフの岡本直樹さんに突っ込んだ話を聞いてみました!

【Profile】

岡本直樹(おかもと・なおき)

株式会社ゴーセンのフィッシング事業部にて、企画から開発、営業までもこなすマルチビジネスマン。YouTubeチャンネルの『GOSEN FishingTV』にも出演しているので、その勇姿も要チェック。得意な釣りはエリアトラウトでトーナメントにも積極的に参戦中! 地方大会での優勝経験もある超エキスパートだ。

ANSWER ジギング PE×8(ゴーセン)

【スペック】

  • 号数:0.8~6号の全10種
  • 最大強力:7.3~34.0kg
  • 糸巻量:200m(0.8~3号)、300m(0.8~6号)
  • 配色パターン:10mごとにパープル・イエロー・ブルー・オレンジ・グリーン
  • 価格:オープン

MPX製法&HDX製法によりハリ&コシがあってしなやか。強力&感度にも優れ、耐摩耗性&衝撃吸収力も高い!!

――ソルトウォーター専用のニューブランド『ANSWER』ということですが、このネーミングには『コレが答えだ!』という意味なんでしょうか?

岡本「お察しの通りです(笑)。数あるPEラインの中から、このANSWERを選んでいただければ間違いない! という願いを込めました。ちなみに、ロゴの“SW”の部分は“ソルトウォーター”という意味も含まれています。また、小ネタで恐縮ですが…別ブランドにはなりますがマルチパーパス用PEライン『ROOTS』のロゴの“OO”の部分は、マルチ=制限がないという意味での“∞”(無限大)を表わしています。スイマセン、脱線しましたね(笑)」

――いえいえ、こういう小ネタは大好きです! で、そのANSWERシリーズ第1弾として登場する『ジギングPE×8』ですが、ジギング専用として特別な処理とか…何かチューニングのようなことを施しているということなのでしょうか?

岡本「その通りです。ご存じの通りPEラインというのは細い原糸の集合体で、原糸を荒く編み込むか、細かく編み込むかで性質は大きく異なります。例えば荒く編み込んだ場合は直線強力や感度は確保できるんですが衝撃吸収力が極端に低くなり、高切れを起こす原因になります。

一方、細かく密に編み込むことができればハリやコシ、そしてしなやかさが出せて、多彩なジャークを繰り返してもティップやガイドに絡みづらいジギング向けのPEラインができあがります。それを可能にしたのが弊社の独自技術である『MPX製法』で、ジギングでの扱いやすさと同時に耐摩耗性と衝撃吸収性のアップにも貢献しています」

また、編み込む際に掛ける力も重要で、例えばある部分にだけ力が強く掛かった状態で編み込まれると、魚とのファイト中に大きな負荷が掛かったとき、その部分にだけ負荷が集中して、これも高切れの原因になります。

これを抑制するのが、やはり弊社の独自技術である『HDX製法』です。均一かつハイテンションで原糸を正確に編み込むことで全体的にバランス良く負荷が掛かり、直線強力の安定と高感度化をもたらしてくれます。加えて、MPX製法との相乗効果によりコーティングの定着にムラがなく、ラインカラーの抜けも抑えられています」



あらゆる状況下でも視認しやすい新カラーパターン! カットされにくいイエローマーキング!!

――ラインカラーと言えば、これまでとは違った新しいパターンを採用していますね。

岡本「もしかしたら一番こだわった部分が、カラーリングとマーキングかもしれません。既存のカラーも見やすさを考えたカラー配列とマーキングだったんですが、日本人の目の色調判断力や日光を遮るモノがないオフショアでのラインの見え方というのを改めて調査してみると、既存のままではラインの動きが判別しづらい可能性もあるという結論に至りました。

そこで、10mごとのカラーパターンをイチからやり直してパープル・イエロー・ブルー・オレンジ・グリーンの順に並べ、あらゆる状況下でもラインの動きが分かりやすいようにしました。また、これまではカラーが変わる部分を白抜きにしていましたが、イエローにすることで(イエロー部分のみグリーン)タチウオやサワラなど、刃が鋭い魚からラインをカットされるのを抑制しています」

――イエローにすることで…ラインカットを抑制? どういうコトですか?

岡本「これまでは1mごとに白抜きを配置してラインの動きや放出量を分かりやすくしていたんですが、実はこの白抜き部分は魚にとっては『バイトマーカー』になってしまっているようで、ラインが素早く放出されたり、ジグをシャクったときに上下に激しく動くことがキッカケでバイトされ、ラインをカットされてしまうんです。

前述のタチウオやサワラ、あるいはフグなどに噛まれてしまうとひとたまりもありませんからね。だからバイトマーカーにはなりづらい、けれども人間の目では確認しやすいイエローをカラーの変わり目と5mの中間部分に配置して、これまで以上にラインの動きを分かりやすくしているんです」

――白抜き部分にそんなデメリットがあったなんて! ジグをシャクっているときに突然高切れすることもあったので、もしかしたら白抜き部分にバイトされていたのかもしれませんね!!

ベテランも納得&ビギナーでも手が届く“オンリー8本組”の強気ラインナップ!!

――ラインの組数ですが、8本組のみの設定です。4本組がないのはナゼ?

岡本「現在、8本組PEラインと4本組PEラインの価格差はそれほど大きくないものになっています。そして、ジギングというカテゴリーはある程度やり込んだアングラーが多いということもあり、同じ号数ならば4本組PEラインより直線強力が強い8本組PEラインを選んでいただけるだろうという結論から、8本組のみのラインナップになりました。

ただ、かなりコストパフォーマンスが高いと感じていただける価格で店頭には並ぶと思いますので、ベテランはもちろんビギナーにもオススメできるPEラインになっています。4月発売を予定していますので、春のジギングには『ANSWER』を、ぜひともお願いします!!」

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