2022年で創業35周年を迎えるメガバスは今年も新製品が目白押し! 近未来的でありつつも、過去の良さを失わないそのアイテムの数々を、伊東由樹さんが熱く語ってくれた。「パラダイムシフト」をテーマに、メガバスが再びバスフィッシングの常識に挑む!
【Profile】
伊東由樹(いとう・ゆき)
メガバスを創業し、名作中の名作ルアーをいくつも生み出した天才デザイナー。漁師町に育つことで体得した「魚を獲る」ことへの深い造詣らが融合するアイテムはどれも時代の最先端であり伝統的。もちろん、アングラーとしての腕前も超一流。
LIVE-X(ライブX)
【Spec】
- 全長:74mm
- 重さ:3/8oz
- タイプ:スローフローティング
- 価格:未定
- 発売時期:4月発売予定
プロジェクト リビングレジェンドの第3弾として2022年に復活を遂げるのは、1991年に登場した国産ロングビルミノーの先駆け的存在・ライブX。
最新鋭の技術として特筆すべきはやはりLBOⅡの搭載。内部ウエイトをロールアクションの軸位置に配置したLBOIIのみとすることで、ハイレスポンスかつ大きなロールアクションを実現している。
クランキングミノーとは異なる『ライブX』だからこその魔力がそこに。
歴史的傑作が時を超えて再誕!!
国産ロングビルミノーの先駆けとも呼べるライブXは、メガバス最初期のプラスチックインジェクションプラグのひとつ。ディープ~ミッドレンジを攻略するベイトフィッシュシルエットのルアーとして誕生した。
伊東「新しいライブXは初代よりも若干のダウンシェイピングをしていますが、潜行レンジは2mオーバー。その一方でカバー回避能力も高いため、シャローでもガンガン引けます。というのも、ロングビルではありますが、深く潜らせて使うことを主目的としたダイビングミノーではないんですよ」
ライブXの名を冠したダイビングミノーと言えば『リバイアサン』の存在がすぐに浮かぶが、そちらとはまた異なるのだという。
伊東「リバイアサンはクランキングミノーですが、ライブXは、ハイレスポンスなドライブアクションです。その最大の秘密は搭載している唯一のウエイト・LBOIIにあります。ロールアクションの軸と一体化するように配置することで、ズル引きでも泳がせ続けられるほど抜群に泳ぎだしがよくなっているんです」
また、オイカワやワタカを思い起こさせる少し体高のあるボディで、激しくロールすることによる明滅効果が強烈なのだという。
伊東「初代のライブXが持っていたアクションのピッチだとか、ヒラウチしっぱなしのロールアクションが非常に魅力的で、近年のプライベート釣行でも使うほどの信頼感がありました。でもそれは初代のライブXが、当時の素材、当時の製法で作られていたからこそできていたもの。現代にそのまま作ろうとしても簡単に再現できるものではありませんでした」
しかしそれもすでに過去の話。
30余年という歳月をかけたメガバスは、ルアー作りの知見を集約し、高効率化したハイドロダイナミクスを実現。伝説を現代に蘇らせることに成功したのだ。
伊東「初代のような激しいロールアクションが出せる上に、LBOIIのおかげでめちゃくちゃよく飛びます。障害物にコンタクトしてからの復帰は、まさに瞬時で、水深のある場所はもちろん、浅いレンジでなにかにコンタクトさせながら使ってみてほしいです」
ライブXシリーズの歴史
『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報
ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!
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