ismの人気バスロッドシリーズ「インフィニットブレイド」。軽量かつ、強靭なパワーという相反する2つの性能を1つに融合した超実践型ロッドだ。そんな「インフィニットブレイド」に新たなシリーズである「インフィニットブレイドRe」が誕生。シリーズの中で抜きん出たハイパワーを活かし、ビッグベイトからカバー撃ちまでヘビーゲーム一切を1本でやり通せる『インフィニットブレイドRe IBRB-70H1XH2』をismプロスタッフの東智也さんが解説!!
【Profile】
東智也(あずま・ともや)
京都府在住のismプロスタッフで、現在は琵琶湖でのボートフィッシングをメインに展開。今年は琵琶湖を舞台にしたトーナメントシリーズ『B.A.I.T.』にも参戦予定で、寒さに打ちのめされながらもポイントの開拓に勤しむ毎日。
NEW『インフィニットブレイドRe』で東智也氏がイチオシする機種がこちら!
IBRB-70H1XH2
【スペック】
- 全長:7ft
- 継数:2
- アクション:ティップ側H、バット側XH
- 適合ルアー:1/4〜3oz
- 適合ライン:10〜25lb
- 価格:36,080円(税込)
- 発売時期:2022年6月予定
ティップとバットアクションの違いで対応ルアーが飛躍的にUP!
――東さんにお訊ねしたいのは、今回の「インフィニットブレイドRe」の5本あるシリーズ中で最もヘビーな味付けの「IBRB-70H1XH2」です。このモデルはどのようなルアーやリグに対応しているのでしょうか?
東「ティップ側がヘビーアクション、バット側がエクストラヘビーアクションというだけあってシリーズの中でもっともパワフルなロッドに仕上がています。他の4本が一般的なバスフィッシング用ルアーを幅広く扱えるバーサタイル性を追求する中で、こちらの『70H1XH2』だけはワンランク重いルアーを投げるのに向いています。例えばビッグベイトやスイムベイトなどのヘビー級ルアーを中心に扱うことを前提にしたモデルになります」
――基本的にはビッグベイトやスイムベイトなどのヘビー級ルアーしか投げることはないのですか?
東「ヘビー級ルアーしか扱えないということはなく、通常サイズのジグやテキサスリグを使ったヘビーカバー撃ちにも対応できます」
――なるほど。ヘビー級モデルで、しかも2ピースとなれば、1ピースのインフィニットブレイドと比較して重く扱いづらそうな気がするんですが、その辺りの操作性はいかがですか?
東「確かに、実際の重量という意味では1ピースモデルの『1BC-70H』や『IBC-71H』の方が軽いかもしれません。ただ、あくまでも個人的な感覚ですが、実際に使うぶんには重さの差はほとんど感じませんね。ただ、重さ以上に1ピースモデルはトーナメント志向の尖りまくったセッティングなので、使いやすさという意味ではティップ側がワンランク柔らかめのセッティングでマイルドな2ピースの『70H1XH2』の方が勝っているかもしれません」
オカッパリメインならば本家1ピースより2ピースの「Re」の方が使いやすい!?
――ヘビー級ロッドならば全体的にまんべんなく硬い方が、パワーがあって使いやすいのではないのでしょうか? なぜティップとバットでアクションを分ける必要があるのでしょうか?
東「ヘビーなルアーしか使わないのなら、その方がイイかもしれません。ただ、前述のように通常サイズのジグやテキサスリグなどをヘビーカバーの中へ正確にキャストしたり、ルアーの操作を繊細に行おうとするならば、ティップからバットにかけてある程度の柔らかさがあった方がやりやすいです。
それに2ピースの利便性を活かしたオカッパリのラン&ガンならば、1本のロッドで使えるルアーの幅が広い方が身軽に動けて有利なんです。実際、僕もオカッパリで回るときには、ヘビー級ロッドは1ピースのインフィニットブレイドではなく、2ピースの『Re』をメインに使っています」
全体が強くなりすぎてしまう傾向にあるエクストラヘビーアクションにおいて2ピースのメリットを活かし、ティップ部分をヘビーアクションに設定。これにより比較的軽めのルアーを投げる際にルアーへのウエイトを感じながらスムーズなキャストを可能にしたのだ。
それだけではなく、スイムベイトやアラバマなどの横方向の動きがキモになってくるルアーもアクションを殺すことなく対応できるバーサタイル性まで持ち合わせているという何とも便利すぎるロッドだ。
――では、東さんが実際にこのロッドで使うルアーや、使うべきシチュエーションを教えてください。
東「ストレートリトリーブがメインで、フッキング時にはパワーをしっかり伝達する必要がある、フックが大きめのルアーに使うことが多いです。具体的にはカーヴァー(ism)などのスイムジグ、バルキーなバックスライド系ワームなどを使用するときにこのロッドを使うことが多いですね。
そして、オカッパリトーナメントのように勝負するときには他のアングラーが撃てないような超複雑なカバーも躊躇なく撃てて、ワンランク柔らかいティップが繊細なルアー操作を可能にしてくれます。カバーの中でバスが食ってもXHパワーの強靱なバットのおかげで、バスをイージーに引っ張り出すことができるし、足場が高くても抜き上げることができます」
スイムジグのストレート引きから、バックスライド系ワームをカバーに絡める釣りもお手の物。繊細なティップと強靭なバットという相反する性能を併せ持つロッドだからこそできる釣りの幅は無限大だ。
1ピース至上主義のアングラーにこそ最新技術による2ピースを使ってほしい!!
――今回紹介していただいた「インフィニットブレイドRe IBRB-70H1XH2」ですが、このロッドはどんなアングラーに向いているロッドだと思いますか?
東「やっぱりオカッパリがメインのアングラーに使ってほしいですが、中でもトーナメントスペックの1ピースロッドが最高と思いつつも使いづらさを感じている人、何本もロッドを抱えて小回りが効かない人、カバーをガンガン撃って楽しみたい人にはオススメです。最新の技術で作られた2ピースロッドは1ピースロッドと遜色ない、場合によってはそれ以上の性能を発揮できることもあるので、ぜひとも使い倒してみてください!」
ismの人気バスロッド「インフィニットブレイド」から2022年新登場のシリーズ「インフィニットブレイドRe」。軽量かつ強靭なパワーを有した今までにない新発想のロッドの発売にこれからも目が離せない。
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