ショアで大型のシーバス、大型青物や大型ヒラメなど怪物級の魚を獲るために、スピニングからベイトタックルに転向するアングラー増加中!? そんな中、モンスターハンター注目のモデルのデリバリー時期がついにアナウンスされた。そこで、このロッドの詳細を改めてチェックしていこう!
【Profile】
赤塚ケンイチ(あかつか・けんいち)
ベイトロッド専門メーカー「フィッシュマン」の代表であり、同社製品の開発行うロッドビルダー。圧倒的な飛距離を出すタックルセッティングや高精度のピンスポット撃ち、ゼロバックラッシュなどを提唱しつつ、こだわりのロッドを世に送り出し続けてきた人物。国内外を問わず、様々なフィールド&ターゲットに精通している。
現場で鍛え上げられたブリスト マリノ9.9Hのスペックをチェック!
ブリストマリノ9.9Hは、大型魚とのパワーファイトを制することを主眼において作られたロッドです。単に、魚の引きに耐えるだけでなく、速い潮流など、アングラーにとって不利な状況下でも頼りになる存在として、徹底的に現場で鍛え上げられたモデルなのです。
BRIST MARINO9.9H(フィッシュマン)
【スペック】
- 全長:302cm(9.9ft)
- マテリアル:4軸カーボン
- ガイド:Kガイドチタン+ステン
- 自重:300g
- 継数:3ピース
- 仕舞寸法:104.5cm
- グリップ長:54.5cm
- ルアーウェイト:15~70g
- ライン:PE2~6号
- 販売価格:59,800円(税別)
ランカーハンター用長尺ベイトロッドで主導権を譲らない
ヘビーアクションに設定し、感度と張りが格段にアップしバイトの瞬間に出遅れることなくフッキングできる。進化したティップの曲がりは比較的小型の魚も弾くことなくキャッチ率が向上。大物相手ではHアクションのポテンシャルを全て発揮して様々な大型魚にも主導権を渡さないファイトができ、スムーズなランディングが可能へと導いてくれる。
約2.5ozのビッグルアーでさえも振り切ってキャストできる。これまでの長尺ベイトロッドは2ozを超えるビックベイトやルアーだとどうしてもルアーにロッドが負けてしまうキャストになりがちだったが、これを解決したのがHアクションの長尺ロッド。15gくらいから3ozくらいまでのルアーを遠くまで飛ばす気持ちよさを実感できるまでに仕上がった。
飛距離、感度、パワーを実装したMARINO9.9Hで磯やサーフ、ウェーディングの釣りで巨大魚とのファイトを存分に満喫していただきたい。
BRIST MARINO9.9Hの紹介動画をチャプターごとに解説!
【チャプター1】オープニング「開発テスト担当の島内さんと赤塚さんの対談」
2022年フィッシュマンの新作ロッドである「ブリストマリノ9.9H」。ランカーハンター用にいろいろな要素を盛り込んだベイトロッドということだが、メインでテストしていたフィッシュマンテスターの島内聖隆さんと一緒に解説。
【チャプター2】ロッドパワーを求めた理由「流れの中で、魚を根から引き剥がす必要があった」
赤塚「今回ブリストマリノを作るにあたって、ポイントの第一点としてはパワーなんですね。全国各地の大きな魚を岸から獲るわけですけれども、なぜそんなにパワーが必要だったんでしょうか?」
島内「自分がやっているエリアは干満差が5mぐらいあって、その時の水流ってものすごく早くて重いんですよ。イメージで言うと洪水(笑)。その流れの中に沈み根やゴロタだったりが点在して、そこについている小魚を狙う他魚種のフィッシュイーターがいるんですけど、なにぶんサイズがデカいのでロッドがパワー負けしてしまうんですよね。そこで今回のブリストマリノのパワーが必要でした」
赤塚「イメージ的にはシャキッとしているんですよ。だけど、10~70g投げられるブランクスになっているので、なかなかないロッドですよね」
【チャプター3】MARINO9.9Hの飛距離「シンペンなら120mは稼げる、圧倒的なキャスタビリティ」
赤塚「きれいなベンドカーブが出るので、キャストしやすいんですよね。本当にバックラッシュせずにツルっと出ていくよね。飛距離もすごいでしょう?」
島内「例えば、シンペンの1ozだと、10mカラーのPEで13カラーぐらいは出ると思います。糸ふけをとっても120mぐらいシンキングペンシルで(飛距離)が出ます」
広大なフィールドでロングキャストができるということは他のアングラーと比べて圧倒的な差を付けることができる武器になり得る。
【チャプター5】粘るのに高感度なティップセクション「バイトを弾かないフレキシブルなティップセクション」
赤塚「ティップセクションの開発はかなり難しかった。グリップ部分のバットに合わせると固くなっていっちゃうわけですよ」
島内「強いと感度はいいんですけれど、強過ぎちゃうと困る点があって、魚をはじいてしまう場合があるんですよね。そういう魚もキャッチしたいじゃないですか」
赤塚「張りがあって、飛ばさないといけないのに曲がらないといけないという課題。それで改めて階層をこのロッドで見直して、内層に低弾を入れたり、表層に高弾を入れたり、とにかくいろいろなことを試して、製品化になったね」
【チャプター7、8】ロッドの操作性、リールを載せた場合のバランス「自重の軽量化より実際の使用でのバランス性能を追求」
赤塚「ロッドの操作性はどうなの?」
島内「今回バットエンド部にもすごくこだわったんですけど、長すぎるといろいろな障害があって使いづらかったり、短か過ぎちゃうと振ったときに竿がブレたりして、キャストやファイト時にもブレたりしするので。脇に挟める長さとベストを着ていても振って当たらない長さというので設定してもらっています」
島内「あとはロッドのバランスですね。全部繋げたときに釣りをしていて疲れないバランスにこだわりました」
赤塚「今まで2oz以上を投げられるようなロングベイトロッドってあんまりなかったので、激流や干満のが激しいフィールドではすごい武器になるんじゃないかなと思いますね」
【チャプター9】デリバリー予定「2022年夏〜秋のデリバリー」
赤塚「今回ご紹介した『ブリストマリノ9.9H』なんですが、2022年の8~11月ぐらいのデリバリーを予定しております。その時は是非店頭にてチェックしてみて下さい」
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