春のバチパターン攻略におすすめな DAIWAの2大「スリム」シーバスルアーを編集部が徹底解説!『モアザンバレンテ&モアザンシャロールスリム98F SSR』



関東ではいよいよバチ抜けシーバス最盛期! しかし今年のバチ抜けは例年に比べシビアな状況が続いています。バチは抜けているが魚は少なかったり、人気エリアはアングラーが多く集まったりとプレッシャーも強くかかっているため、思うように釣果を上げられていないアングラーも多くいることでしょう。そのような状況で求められるのがアングラーの対応力もとい「ルアーセレクション」。今回は春の気難しいバチ抜けに対応したDAIWAの2大シーバスルアーを編集部・大木がインプレ&ご紹介いたします。

バチよりハクパターンが得意(苦笑)な編集部のシーバスフリーク・大木

【Profile】

ルアマガプラス編集部・大木

元大型釣具量販店の店員という経歴を持つルアマガプラス編集部員。バスソルト問わず、幅広く釣りを楽しむことをモットーとする。得意な釣りはシーバスで、時間があれば地元湘南河川でロッドを振るう。特技はモノマネ。暖かくなってきた最近、やっと釣りに行けた(行った)寒さに弱い34歳。

川のバチ抜けには持っておきたい!『モアザン バレンテ115S』

【スペック】

  • 全長:115mm
  • 重量:21g
  • カラー:10色
  • 潜行レンジ:約10~60cm
  • メーカー本体価格:1,850円

バレンテは昨年秋にサイズアップした「115S」がリリース開始。リリースされたタイミングでもインプレをし、記事を書かせていただいたきました。

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その時強く思ったのが、春の大河川のバチ抜けにはピッタリだということ。

大河川のバチはサイズも大きく、120mmクラスのサイズであればより「マッチ・ザ・ベイト」に近づきます。しかもバレンテはスリム&エアロデザインにより、しっかり飛距離も出すことができて、沖の流心も狙いやすい。河川の上流方向にアップクロスでキャストし、流れに同調させるような、沈み込ませるイメージで、ラインスラックを巻き取るだけのスローリトリーブをすれば、流れてくる川バチライクなアクションを演出することができます。

川バチのメジャースポットである旧江戸川。


バチパターンで使用する際は、バレンテの代名詞ともいえる「デュアルアイ」は下アイに装着。

上アイだとテールのスイングが大きいのでバチっぽくなく、見切られてしまいます。下アイであればタイト且つスローピッチで、ローリングよりのスイングアクションとなるのでバチに似させられます。

スイム動画が気になる方はこちらをチェック!

初心者こそ持っておくべし!バレンテの特徴をフル活用してタフな春シーバスを攻略しよう!!

今年の関東周辺各地の釣果をリサーチすると、例年になくバチではないハクパターンでの釣果もよく見られます。特にSNSなどでは、「バチに反応がないのでハクパターンに切り替えたら釣れた」という投稿もあるのでアングラーとしては、がっつりバチ抜けのタックルを揃えていくのではなく、ハクなどのベイトパターンにも対応したルアーや対応力も必要とされます。このような状況こそバレンテにうってつけと言わざるをえません。

それを可能にしてくれるのが先述した「デュアルアイ」。

バチパターンは下アイにして動きを抑えたタイトなアクションが有効ですが、小魚を捕食している場合はシンキングペンシルのようなワイドなテールスイングが有効となります。また軽くトゥイッチすれば水面直下のイレギュラーダートアクションも可能。

今時期はフィールドによって、潮位の上げ下げにより捕食しているベイトが切り替わったり、バチ、ハク、アミといった混合パターンもある、シーバスはいるのにアジャストしきれないシーンが多くなります。そのようなシーンでアイを変えるだけでアクションを変えられるルアーはアングラーにとってはシンプルに「引き出し」が増えることになるのです。

昨今の釣りブームにより、関東近郊でもシーバスフィッシングを始められた方は多くいます。しかし、アングラーが増えた分、フィールドへのプレッシャーも増しています。特に春時期はタフなシチュエーションも多く、攻略できずにいるビギナーも多くいるはず。


そして先述したように、春はルアーも細分化されるので、どれを持っていけばいいか分からないという人も多いでしょう。そんな迷えるアングラーには是非とも2WAYアクションが可能な「バレンテ」をおすすめします。1つのルアーで2つのアクションを引き出せればコスパもなおよしです!

キャスティングのカリスマショップスタッフの攻略法も必見です!

大木がシーバスの師として仰ぐ、キャスティング日本橋店副店長の小出さんも、今年のバチパターンをバレンテで攻略したとのこと!

小出「上げ潮のハク、アミパターンには上アイ、下げ潮のバチパターンには下アイ仕様に使ってみるとよいですよ。あとはもう少し暖かくなったタイミングでイワシパターンでのボイルには表層トウィッチがおすすめ! バチや春時期だけでなく、1年中ボックスに入れておきたいルアーですよ!」



唯一無二なバチ専用「究極のフィネス」ルアー!『シャロールスリム98F SSR』

【スペック】

  • サイズ:98mm
  • 自重:5.6g
  • カラー:11色
  • タイプ:フローティングミノー
  • 有効レンジ:水面直下~20cm
  • 飛距離:Max43m、 Ave41.7m
  • 標準装備フック:#10(リングは#2)
  • メーカー希望本体価格:1,600円

シャロールのことはDAIWAシーバスルアーファンとして、勿論大木自身知っていたのですが、オリジナルサイズも7gと非常に軽量なので、普段ベイトタックルをメインでシーバス釣りを楽しんでいる大木は、どうしてもタックル的に軽量になるので選択肢に入れることができませんでした。


しかし今回オリジナルではないシャロールスリムを使ってみて思ったのは、バチパターンにおいては間違いなく持っておくべくルアーだということ。

メーカーのHPにも記載されている通り、着水直後にルアーを潜航させて、水面直下をリトリーブさせると、まるでバスルアーのI字形タイプのように水中を漂うようなアクションを出すことができます。もちろん全く動いてないのではなく、デイゲーム且つ流れのあるシーンで泳がせてみると分かるのですが、微細なロールアクションを繰り出しています。表現は非常に難しいのですが、言うなれば、極めて「静に近い動」のアクションで、流下してくるバチをイミテートしています。

スリム且つ軽量なハードルアーとはいえ、ここまでリアルかつワーミングにちかいバチアクションを出せるルアーは滅多にありません!

こちらはキャスティング日本橋店スタッフ・渡邉さんのシャロールスリムでの釣果。タフな状況を打破するのは波動の少ないモアザンシャロールの独壇場ともいえる。釣れるサイズもアベレージよりでかいランカークラスも多いとか。

バチパターンを攻略する際に、シーバスはいるけど反応がない、また一通りルアーを投げきってどれも反応がなかった際に「最後の一手」として投入するなら間違いなくシャロールスリムであると思いました。このルアーを使うか使わないかで釣果が0から1になる可能性が十分にあります!

性能を120%発揮させるならば、絶対に「タックルバランス」は気にしたい!

シャロールスリムは5.6gと非常に軽量で、磁着重心移動システムがあるとはいえ、その動きの良さを最大限に引き出すのであれば、ロッドもLクラス、メインラインも1号以下、リーダーも10~12lbクラスとライトなタックルセッティングするのがベストでしょう。

実際にインプレした際、ロッドパワーをMLからLにすることでキャスタビリティは大きく変わることは言わずもがな。特にラインにおいては、メインラインもPE1号クラスになると浮力も強いので潜航させづらく、0.6号にするだけで容易にルアーを操作させやすくなりました。


軽量だからこそ近距離と決めつけるのは勿体なく、重心移動システムも備わっているので中距離も狙えるようにすれば、それだけシーバスのバイトチャンスも多くなるかと思います。しっかりとその特性を理解したうえで、使いこなすことができればシビアな状況でも釣り勝てるルアーであるとインプレで確信しました!

今回ご紹介したルアーはどちらも山内勝己さんの監修したバチ対応ルアーですが、タイプ的にはバレンテはシンキングペンシルで広範囲を探れ、様々なアクションでアプローチできるのに対し、シャロールスリムはフローティングミノーで中~近距離の狙いすましたスポットをスローに的確に食わせるルアーになります。

タイプは大きく異るルアーなのでどちらかひとつ持っていればOK、というわけでなく2つを使い分けることで気難しい「バチ抜け」というシチュエーションを攻略することが可能となります。

春は秋のハイシーズンに比べれば、非常にセレクティブで攻略が難しい時期となりますが、自身のルアーの引き出しを身につける、まさにルアーフィッシングの奥深さを体感できる時期でもあります。自身のシーバススキルを高めるためにも、是非ともバチ抜けシーバスで様々なルアーに触れられてみてはいかがでしょうか。今回ご紹介したアイテムはきっと攻略の糸口を掴むルアーとなるでしょう。

モアザン バレンテ 115S ライムクリア【DAIWA】
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監修者・山内テスターの解説動画も必見です!

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