大人気ルアーメーカー「イマカツ」の2022年新製品がルアーマガジン4月号(2/21発売)にて遂に発表された。話題のアイテムが盛り沢山のなか、注目ルアー4モデルを、JBトップ50メンバーであり若手バスアングラー筆頭株の三原直之さんがご解説。2つ目は、羽根モノ新機軸『アベンタクローラーRSRフィネス』だ!
解説していただくのはバス釣り界の“傾奇者”
【Profile】
三原直之(みはら・なおゆき)
2015JBスーパーバスクラシック池原ダム優勝、2019年トップ50七色ダム戦優勝、2019JBスーパーバスクラシックほか、トップカテゴリで表彰台多数、ローカル戦での優勝多数の若手プロ筆頭。バスの習性を熟知したフィーディングサイトを得意とし、リアクションに頼らない食わせの美学を追求している。鳥取県境港市出身、兵庫県三田市在住の伸び盛りな31歳。
細身軽量ながら、抜群のキャスタビリティを発揮!
ボディのリアにセットバックされた独自形状のウイングにより、レスポンスの良いクロールを見せデッドスローでもアピール可能な羽根モノと言えば『アベンタクローラーRS』(イマカツ)。そのボリューミーな存在感と共にビッグフィッシュを呼ぶ手駒は、三原直之さんの十八番としても広く知られているだろう。
今季新たに登場を予定しているのは、同じくRS(リア・セットバック)構造のウイングを採用した『アベンタクローラーRSRフィネス』だ。
【スペック】
- 全長:80mm
- 重量:未定
- 価格:未定
- 発売時期:6月上旬予定
三原「オリジナルとは異なり、かなり細身でベイトフィッシュライクな羽根モノとなります」
ボディは扁平形状で、水面に浮いた瀕死状態の小魚の姿をイメージ。リアにセットバックされたウイングには、金属ではなく硬質のプラスチック樹脂が採用されている。
三原「ファーストインプレッションはまず『よく飛ぶ』こと。ウイングに存分な自重があるためウェイトバランスがリア寄りとなって、安定した飛行姿勢で飛んでくれますね」
閉じ気味となるウイングも空気抵抗を防ぎ、失速することなく狙いのスポットへと着水可能だ。
オリジナル同様に、デッドスローでのアピールはもちろん可能。しかし、アベンタフィネスはそれだけが特長ではない。
超高速クローリング可能、その姿、まるでバズベイト
三原「『アベンタクローラーRSR』のように超高速巻きができます!」
着水後は微かな入力で硬質ウイングはクロールを始め、実に高いレスポンスを発揮する。
スピードアップすれば、扁平ボディのヘッド部は水中へと入り込み、リア部が水面上へと飛び出した前傾姿勢でクローリング。
その姿は、まるで小型のバズベイト。巻く手を止めても沈むことのないフローティングタイプは、攻略の幅を広げる。
何より超高速域でもアクションは破綻せず、水面から飛び出すことがない安定感は大きな魅力。暴れ過ぎない安定したアクションの継続は、追尾する魚のやる気を削がずにバイトへ直結が可能だ。
シェイクやスローも順応、虫ルアー的小ワザも
高速巻きでスピーディーに誘えるのみならず、スローでも活躍。
三原「シェイクによる水面波紋でも誘いやすい。サイトでの出番も期待できます」
樹脂ウイングとボディが繊細な波紋を生み出して、広範囲へと波及。水面を意識した魚を効率的に吸い上げる。ここぞという場面で、でかバスと一騎打ちの末、歓喜の咆哮を上げる三原さんの姿が眼に浮かぶ。
三原「あらゆるスピードのみならず、小ワザも使える小さなアベンタです」
全長は約80mmかつ細身のため、オリジナルアベンタに比べかなりコンパクトなサイズ。外観はベイトフィッシュライクではあるものの、いわば虫ルアー的なアプローチも可能だろう。
115mmのRSR、80mmのRS、そして細身シェイプの『仮称:アベンタクローラーRSRフィネス』。シリーズ各モデルを使い分けることで、水面ゲームがもっともっと楽しくなりそうだ。