ジャッカルから「デッドスロー」特化型の新機軸スイムベイト『デッドスローラー』が遂に発売!若きプロ達求めた理想のアクションとは!?【開発者・マーモ&京弥が徹底解説!!】



ジャッカル気鋭のアングラー、加木屋守さんと藤田京弥さんのお二人が秘密裏に共同開発してきた新作ソフトベイト2アイテムがいよいよ発表! まずはシャッドテールワーム『デッドスローラー4.8in/5.5in』。その名が体を表す新作の実力たるや如何に。

解説して頂くのはバスフィッシング界を担う次期エースの二人!

【Profile】

画像左)藤田京弥【ふじた・きょうや】

昨年はJB戦で10勝の偉業と共に、最高峰トップ50をはじめ3つのシリーズ戦で年間優勝を獲得。もはや国内に敵なしの天才アングラーは今季、国内と世界の“二刀流”で頂点へと挑む。1996年4月2日生まれ(26歳)、埼玉県出身・山梨県在住。

画像右)加木屋守【かぎや・まもる】

『マーモ』の愛称で知られる人気プロアングラーにして人気YouTuber。一昨年まで在籍した国内最高峰トーナメントは一時休戦。新天地をアメリカに求め、今年から試合参戦のため渡米を予定。1992年11月9日生まれ(29歳)、愛知県出身。

デッドスローラー4.8/5.5in(ジャッカル)

深いリブで水をつかむデッドスロー特化型シャッドテール

ボディ全体に深く設けられたマルチリブが特徴的なジャッカル新作のシャッドテール。デッドスローでもしっかりと水流を受け、ウォブリング主体の力強いアクションを発生させる。マテリアルはソフトながらも適度な張りをもった質感。4.8inと5.5inのサイズ展開で様々な状況に対応してくれる。

【スペック】

  • 全長:4.8in、5.5in
  • 入数:4.8in5本、5.5in5本
  • カラー:10色
  • 価格:4.8in 935円(税込)5.5in 968円(税込)


一人より二人の知恵、そして技術力による「三本の矢」

加木屋「元々、(藤田)京弥とふたりで釣りに行くことが多くて、釣りをしながら『ルアーパワーが強い物を作りたいよね』なんて話に。そんな中で、『ひとりでは限界があるよね。ふたりの意見を融合したら、最強の物が作れるんじゃない?』って話に行き着いて、今回の共同開発となりました」

藤田「一昨年のことだったか、マーモさんが『もっとデッドスローでも引けるシャッドテールが欲しい』と。僕も全く同じ意見で、どうやったら可能になるのかと、自作していたところだったんです」

加木屋守さんと藤田京弥さん。かつては揃いの勝負服に身を包み、国内最高峰トーナメントで鎬を削ってきたジャッカル・チームメイト。

昨年こそ加木屋さんは国内戦から退き、今年からの渡米へ向けた準備期間へと入ったが、メディアの撮影でプライベートでと公私共に、藤田さんと接する機会は多かった。

29歳と26歳。共にがむしゃらに突き進む若手から試合勘を身に付けピークパフォーマンスへと足を踏み入れつつある世代。期せずして、両者ともに今季から米国参戦へと挑む。再び同じ土俵で、チームメイトでありながらライバルとして戦うことになる。

そんな彼らが今最も必要としているシャッドテールワームの結晶。それがここで解説する『デッドスローラー』(ジャッカル)。開発コンセプトは、先に藤田さんが語ったように、デッドスロー引きに特化したシャッドテールだ。

加木屋「世に存在するシャッドテールワームの中で『動き出しから超デッドスローに引ける物はなかなかない』」

藤田「オフセットフックをセットして、カバーに突っ込める。そして『バスが潜むカバーから短い移動距離でアピールできる』ものがどうしても欲しかったんです」

お二人の想いをひとつにしたシャッドテールワームの開発が始まった。



真の水掴みで超スローを実現する「長短リブボディ」

着水後、動き出しまでに若干のタイムラグを要するのが従来のシャッドテールワームの泣き所。その間にワームは狙いのカバーから離れて手前へと進み、バスの戦意を喪失させバイトのチャンスを失いかねない。

どうしても、その無駄を省きたいというお二人は当初、互いが自作して持ち寄ったのだという。

藤田「深いリブなら水をしっかり掴んでゆっくり引けるはずだと。ワームを切ったり貼ったりしていました」

加木屋「即座に動き始めるにはテールの形状が重要なのではと、ハサミで切ってみたり」

最終的には両者の意見が一致したモデルへと形作られていったが、当初はそれぞれの着眼点は藤田さんがボディ、加木屋さんがテール。息を合わせたかのような役割分担があったという。

まずはボディに関する開発経緯を訊いてみたい。

藤田「深いリブが良いことは想像が付いていました。が、そのリブに超短があるパターンが一番水を掴んでくれることがわかったのは、ジャッカル研究所でのテストの結果です」

単に1パターンのみのリブより、2パターンのリブだからこそ水流に変化が生まれ、より水を掴む。つまり、移動距離の少ないデッドスロー引きを可能にするのだという。

藤田「一見しただけではボリュームがあるように見えるボディですが、リブの付け根となるボディの芯軸は細い。これが単にデッドスローに引けるだけでなく、動きの質をしなやかにしてくれるんです」

細軸の設計のみならず、実に柔らかいマテリアルを採用することで、理想のアクションを追求。

藤田「頭の振り具合にもこだわっています。動き過ぎず、静か過ぎず。全体的にはウォブル過ぎず、ロールし過ぎず。絶妙な設計です。言葉にすることは難しいですが、その泳ぎを見たら感動するはずです」

その理想のアクションは、ボディのリブ効果のみではない。テール設計との密接な関係が優れたバランスを生み出しているのだ。

瞬時の動き出しを生むリーフタイプパドル

加木屋「従来のシャッドテールって、丸い円形が多いと思うんです。そこに何か打開策があるのではないかと」

テールの形状に着目した加木屋さんは、ハサミを手に、文字通りメスを入れた。

加木屋「着水後すぐに低速でもテールが動き出すには、丸いと水を逃がしにくく振りにくい。試行錯誤していくうちに辿り着いたのが、変形楕円形状です。これが最もレスポンスが高い」

後に『リーフタイプパドル』と名付けられたテール形状。上面は丸みを帯び先端へ近付くに従って細くなっていく独自の形状は非常に水を逃がしやすく、テストでは最も低速で動き出しやすくしっかり動くことが検証された。

加木屋「テール自体が薄く設計されていることも動き出しの早さに貢献しています。それとマテリアル自体がソフトであることも」

柔らかさを見せながらも適度な張りを持ったソフト素材の質感は、ボディのみならずテールの設計にも良い影響をもたらした。

加木屋「ただし、超高速巻きは考えていません。超スローで動くことが最大の目的で開発したので、巻き速度は中速程度までと考えてください」

すべてのスピードに対応することは敢えて避け、デッドスローに特化したとも言える、いわば“専用マシン”。現代フィールドが求めた答えがそこにある。

素材や設計のみならずカラーもゼロから厳選!

加木屋「オフセットフックをセットすることでカバー攻略も問題無し。スキッピングもしやすいボディで、カバーの奥の奥へと滑り込ませることも可能です」

藤田「現代のバスはカバーから離れると、なかなか食わない。そんな現状を克服できるのがこのデッドスローラーです」

オフセットフックをセットしたノーシンカーリグでの使用がメインとなるが、スイムジグやフットボールジグのトレーラーにも無論マッチング。

加木屋「日本全国のどんなフィールドでも使いやすい4.8in、スイムベイト感覚で使いたい5.5in。まずは2サイズでリリースです」

『まずは』の言葉が今後の展開を匂わせる。

藤田「食わせやすい小ぶりな4.8in、個人的には5.5inのボリューム感が好きですね」。

幾度ものトライ&エラーを繰り返し「最高のアクション」を身に付けた『デッドスローラー』。各部の形状から構造の設計、素材選びのみならず、カラーラインナップまで全てに抜かりはない。

藤田「マーモさんと一緒に工場へ出向いてカラーもゼロから選びました」

『FMチャートリュースSP』は、FujitaとMamoのイニシャルを冠した共作カラー。

FMチャートリュースSP

お二人の経験値を注ぎ込んだ絶妙なカラーリング。デッドスロー巻きがメインとなるため見えるレンジを引くことは多いため、視認性の高いカラーは必須。『スーパーホワイト』『いちごミルク』も見て釣るためのカラーだ。

スーパーホワイト

いちごミルク

『マーモキンクロ』『キョウヤグリパン』はそれぞれが沈めて使う際に求めた珠玉の厳選カラー。その他カラーも名前こそ従来色ではあるが、ひとつひとつ配合を選び抜いたという。

マーモキンクロ

キョウヤグリパン

加木屋「すべての理想を追求」

藤田「すべてにこだわり抜いた」

現代の日本のバスフィッシングを制するために生まれた『デッドスローラー』は、間もなくリリース。その実力をぜひ体感してみたい。

加木屋守タックル

【4.8in用】

  • フック:インフィニ♯4/0〜♯5/0(リューギ)
  • ロッド:リボルテージRV-C610M(ジャッカル)
  • リール:ロキサーニ7(アブガルシア)
  • ライン:レッドスプール14〜16lb(ジャッカル)

【5.5in用】

  • フック:インフィニ♯6/0(リューギ)
  • ロッド:リボルテージRV-C68MH(ジャッカル)
  • リール:ロキサーニ7(アブガルシア)
  • ライン:レッドスプール16lb(ジャッカル)

藤田京弥タックル

【4.8in用】

  • フック:インフィニ♯5/0(リューギ)
  • ロッド:6ft10in前後M〜MHパワー
  • リール:ジリオンSV TW1000XHL (DAIWA)
  • ライン:フロロカーボン14〜16lb

【5.5in用】

  • フック:インフィニ♯6/0(リューギ)
  • ロッド:6ft10in前後MH〜Hパワー
  • リール:ジリオンSV TW1000XHL(DAIWA)
  • ライン:フロロカーボン14〜16lb