モバゲーで大型アオリイカ捕獲率UP! JOE STYLE 春イカハンティング! 湯川マサタカ



春イカシーズンには少し早い3月末。湯川さんと取材スタッフは長崎へと向かいました。目的は春イカハンティングです。2日間の実釣に同行すると、早春の海には春イカ狙いの面白さと同時に、難しさもまた交錯していることを実感。その一部始終をレポートします!

元プロボクサーという経歴を持つプロエギンガー!

【Profile】

湯川マサタカ(ゆかわ・まさたか)

JOEの愛称で人気の日中エギングのスペシャリスト。フィールドの状況を読み、豊富な経験と洞察力でアオリイカを探して仕留める攻撃的な釣りを得意とする。和歌山県をホームフィールドとして、全国的に活躍中。シマノのインストラクター。

実釣場所は長崎県北西部

長崎県北西部には、エギングフィールドとしても人気の平戸島が存在します。平戸大橋がかかり九州本土から陸路でアクセスが可能です。島は南北に長く、対馬暖流の影響を受け豊かな漁場を形成しています。今回はこの辺りを広くラン&ガンで、春イカを探っていく戦略です!

プロローグ:天候急変、低水温…春のでかイカフラグはどこに!?

今回、湯川さんは「夢はでかく! イカもでかく!」という目標を掲げて実釣にいどみました。

湯川「3月末、春イカシーズンにはまだちょっと早いです。ただ、この時季だからこその夢があるんですよね!」

この時季だから夢? ちょっと早いんではないですか?

湯川「例年でいうと3月末頃は地元の紀伊半島南部もそうだし、九州でも春イカの第一陣が入ってくるんです。第一陣のイカはでかい! イチかバチかのギャンブル的要素もあるけど、それに当たれば、もう、ね…!」

当たればでかいドリームイカジャンボ的な時季ということですね! 春イカの第一陣、そのサイズ目安は?

湯川「3kgとか4kgとか全然ありますよ。あと長崎は毎年イカが多いという実績があります。自分にとっては相性の良いフィールドで、第一陣に当たらなくても500gからキロクラスならポロッと出るやろ、という保険もありますね」

狙いは、春のでかイカ第一陣!

イチかバチかのでかイカ狙いだけでなく、保険サイズまで考えてくれてたんですね! 記事のことを考えていただきありがとうございます!

湯川「ただ、一抹の不安もあります。数日前に大雨が降って強い南風が吹いて、低気圧が通過した後、北風に変わった。気温も急激に下がった。天候の急変の影響がどの程度残っているかですね」

ということは、第一陣が岸寄りに入っている可能性も!?

湯川「水温16℃でも3、4日安定した後なら良いんですけど」

アオリイカは、水温の急激な変化を嫌う傾向にあります。どういう変遷を経ての16℃なのかが問題です。ただ、港の堤防や地磯を攻めてみたもののアオリイカからの反応はありません…。

悪条件でもポジティブ。それがJOE STYLE

湯川「朝なら夜に捕食で上がったイカが残っているはずやのに1杯もおらへん…」

春の第一陣の前兆どころかイカの気配もない。

湯川「今回は、なかなかしんどい展開になりそうやねぇ…」

難しい状況でどのようにイカを探しだすのか? JOE STYLEの真価が発揮されるときがきた!

NEWステラが、エギを抱かせやすくる!?

今回、リールはNEWステラ2500S(シマノ)を使用していました。
湯川「今まではC3000を使っていましたが、ギアもドラグも強くなったのでひと番手小型でも問題なく使えます」
さらにNEWステラにはエギングならではの恩恵もあるそうです。
湯川「何がすごいって超密巻き。飛距離が出るだけじゃない。シャクリ後、ロッドを急激に止めるとパラパラッとスプールから糸が出るんですけど、超密巻きだとエギに向かってラインがスッと入ってくれる。今までは巻きながらサオ先でラインメンディングしていたひと動作が要らなくなりました。シャクリ後、ロッドを置きにくいだけでフォールが安定する。エギを喰わせやすくなるし、ラインの変化でアタリがとりやすくなる。超密巻きにこんな恩恵があるんや! と初めて使ったときに感動しましたよ!」

DAY1(前編):水温が少しでも高いエリアでラン&ガンを決行

湯川「島の南側に移動します。南に下れば、少しは水温が上がるかもしれない」

南北に30kmを超える長さを持つ平戸で実釣中。これだけ広ければ、南北で水温が違う可能性は十分考えられます。湯川さんは車を40分以上走らせて、島南西部の地磯に移動します。

湯川さん使用タックル

  • ロッド:セフィアリミテッドS86M(シマノ)
  • リール:ステラ2500S(シマノ)
  • ライン:ピットブル8+ 0.5号(シマノ)
  • リーダー:セフィアマスターフロロリーダー3号(シマノ)

釣り場に着くと早速水温チェック。どうです? 水温、上がりました?

湯川「え~っ、15℃ですやん(笑)」

北部より1℃下がった!?

湯川「ただ表水温なので、底潮が効いていればわからない。潮もささ濁りで春っぽい雰囲気もある」

釣り場はワンドの奥の地磯の張り出し。そこで、イカスミで黒く染まった潮溜まりを発見! イカ、釣れてますね!

湯川「問題はいつ釣れたかですわ」

セフィア クリンチ フラッシュブースト ディープ 3.5号(シマノ)

居残りイカは、沈み根やカケアガリなどボトムの地形変化や障害物周りを狙うのが基本。湯川さんはこの釣りでディープタイプのエギも使用する。
湯川「クリンチフラッシュブーストディープ3.5号は、通常、深場や速潮などノーマルタイプで底がとれないときに使います。ノーマルタイプより4g重いので飛距離も出る。ノーマルでは届かない沖のシモリやカケアガリが撃てます。比較的浅いところで使うときは、軽く跳ね上げて底をていねいに叩くようにします」

湯川さんが使うエギは、シマノのセフィアクリンチ エクスカウンターラトル3.5号。早速、キャストして状況をチェックしていきます。

湯川「潮に重みがあって、やんわり沖に向かって流れてますね。釣れそうなんやけどなぁ」

だが、帰ってきたエギを手にとると、湯川さんの表情が曇ります。

湯川「エギが北で釣っていたときのほうが温い。底潮も冷たいということですわ」

でも、イカが釣れた痕跡はありますよね?

湯川「夜に捕食で上がったイカが釣れているんでしょうね。まだ春の水温に上がりきっていないから日中は水温が安定している沖の深場に戻ってしまう。まだ冬を引きずった夜型のイカです。第一陣を狙うには早かったか」

日中に夜型を攻略する方法ってあるんですか?

湯川「少しでも水温が高い島北部のほうが、夜型が居残る可能性は高い。今日は天気が良くて気温も上がる。日差しでシャローが温くなって上がってくるイカも居るかもしれない。それをランガンで探しますわ」



DAY1(後編):ベイトは居る! ポイント選択に間違いはないはずだが…!?

島北部に戻った湯川さんは、地磯をラン&ガンで攻める。釣り場の共通点は、大きな湾の入り口や水道に面した潮通しの良いエリアにあるワンド。各所でベイトフィッシュの姿も確認できる。

良型のアジの姿が見られる。が、アオリイカは確認できず…。

湯川「第一陣から春本番は藻場や、流れの緩いワンドの奥など産卵場になるようなところを探せば良いんですけどね。冬を引きずる夜型のイカは、潮通しの良いエリアに隣接したワンドのシャローや漁港周りで捕食。シモリなどイカが居付く何かがあれば日中の可能性が高まります」

ベイトフィッシュも居るし、期待は持てますね!?

湯川「ただ肝心なイカが居ない! どのポイントもエギに付いてくるイカが居ないし、小さいイカの姿もない。あと島北部は岸からドン深な地形というのも気になりますね」

イカが潜んでいそうですが?

湯川「沖に投げるとエギを沈めるのに時間がかかって効率が悪い。岸のカケアガリ沿いに付くイカを狙うしかなくなります」

そして最初の1杯を出した地磯も、まさに岸からドン深だった。

湯川「岸から張り出す岩に立って、カケアガリと平行に引けた。カケアガリの壁沿いにチョイ投げして水深5m以内でシャクっていたら喰いました」

釣れたイカは推定600g強。

今釣行1杯目。ヒットエギ:クリンチ3.5号フラッシュブースト Fライムブルー(シマノ)

湯川「居付くイカを拾うんでサイズは選べない。300gか2kgオーバーかは運です(笑)」

春の第一陣の期待は薄れたが、予定どおり平戸の「保険」が適用。その後同じ地磯でもう1杯追加するが運は向かず、初日の実釣を終える。

DAY2(前編):南寄りの風。暖かい朝。釣況の好転はあるか?

実釣2日目は、昨夜から南寄りの風に変わり暖かい朝となりました。帰りのことを考えると、実釣のタイムリミットは14時ころ。

湯川「南東の風が午後に向かって強くなる予報が気になりますね」

実釣エリアは少しでも水温が高く、風裏になる島北西部に限定され、湯川さんは朝一番の釣り場に地磯の岬の先端を選択します。

湯川「シャローを撃ちながら岬の先端に向かいます」

その意図は?

湯川「岬手前のワンドのシャローは夜型の居残り。岬先端は8時すぎの満潮前後で動くイカが居るかもしれないですからね」

エギは、シマノのセフィア クリンチ3.0号フラッシュブーストを選択。浅場にあるシモリ(水中の岩)やカケアガリ(地形変化)をテンポ良く撃つがイカの反応はありません。期待の岬先端は、湯川さんを悩ませます。

湯川「クリンチエクスカウンターラトル3.5号で探っているけど、潮(の流れ)がない。ベイトもいない。潮通しは良いはずなんで昼まで粘れば回遊するイカがポロッと出るかもしれないけど、そういう釣りは苦手なんで。風も強くなってますよね。どうしよう…」

湯川さんは満潮の前に移動を決断します。

湯川「昨日の朝イチに入った堤防に行きます。風裏になるし、スミ跡もありました。潮も下げはじめのタイミングに入るんで、一発あるかもしれへんし」

夜に捕食で上がったイカの居残り狙い。昨晩は暖かかったので第一陣の接岸もないとはいえない。堤防に着くと湯川さんはクリンチ3.5号フラッシュブーストをキャスト。一発はあった!

湯川「着水後のファーストフォールで持っていった! 小さいですけど(笑)」

居残り組のサイズは運の面も強くなります。狙いどおりのうれしい1杯!

極小サイズなのですぐにリリース。ヒットエギ:クリンチ3.5号フラッシュブースト Fアボカドケイムラ(シマノ)

DAY2(後編):水温18℃以上で安定すれば春イカ本番がスタート

200gを釣った後、同じ堤防でサイズアップを狙うが反応はありません。移動しても、風はますます強まり。いくつかの風裏ポイントを回ってみますが、いずれも先行者あり。そうこうしていると、実釣のタイムリミットを迎えてしまった。

湯川「サイズが出なかった。ちょっと悔しさが残る釣行になりました。藻場の藻も育っていないし、水温も上がりきっていない。冬の海を引きずった状態だったのでしかたないですね」

シャロータイプを中心にノーマルとディープも用意

湯川さんが春イカ狙いで使うエギはセフィアクリンチシリーズの3.5号が軸。
湯川「藻場はシャローの音ありと音なしを試します。水深のあるところや潮通しの良いエリアを狙うときはクリンチフラッシュブーストやエクスカウンターラトル。深場を狙うことは少ないですが、遠投が必要なケースはあるのでフラッシュブーストディープも用意します」

3日前の雨風とその後の冷え込みの影響は大きかったでしょうか?

湯川「メッチャあると思います。それまでは暖かい日が続いて、春の様相になりかけていたのにガンッと落ちたというのは絶対にあります。10年以上前から平戸に来ているけど、こんなにイカの姿を見ないのは初めてです」

春の三寒四温。早春のエギングの難しさですね。

湯川「ですね。水温18℃以上で安定すれば春イカシーズンが本格的にスタートする。全国的に見てもちょうど本が出る頃から。モバゲーが楽しめますわ(笑)」

藻場で春イカ狙い?

湯川「そう。シャロータイプのエギで。水温が高いから接岸したイカが残って、口を使うタイミングが干満の前後2時間とか潮の時間になるので日中に釣りやすくなる。5月、6月とモバゲーででかいイカが獲れると思いますわ」

今回の実釣とはまったく異なる釣りになりますね?

湯川「モバゲーを成功させるには、なるべく早い段階でホームフィールドの藻場をたくさん見つけておく。そうすればハイシーズンに効率良く回って、ポンポンポンッと2〜3kgクラスが獲れます」

モバゲーででかイカ連発!? 今実釣のテーマ「夢はでかく! イカもでかく!」は現実に起こりうるのだ。

春本番は藻場ででかイカ探し

本格的な春イカシーズン到来で、湯川さんはシャローの藻場ででかイカ探し。
湯川「水温18℃以上で3日以上安定していれば間違いなく藻場を撃ちます。底が見えるような浅い藻場でも十分可能性があります。イカの気配がなければ、水深のあるエリアや潮通しの良いエリア。藻場に移動中のイカを狙います」

『ルアーマガジン・ソルト DX Vol.2』は7月21日発売!

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