「パワーイソメ」。釣り人なら一度は釣具店で見かけたことがあるはずです。そして「ホントに釣れるの?」と疑われた方も多いでしょう。しかし実際のパワーイソメは「アオイソメ」「ゴカイ」に匹敵しうるエサ力を持ち、なによりそいつらを触らなくて済むのです! 良い事ずくめなパワーイソメの代表的な仕掛けと使い方をマルキユーのフィールドスタッフに解説していただきます!
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パッと見た目はイソメを忠実に再現したプラスチックワーム。しかし、その実は生分解性の「食わせエサ」なんです。魚が好むエキスを配合&触った感覚もソフトなので、魚に違和感を与えずに驚異的な「エサ」力を発揮してくれるのです!
細川「パワーイソメを使うのに難しいことは何もありません(笑)。普通のエサと同じ感覚で使えば、ちゃんと釣れます。さらにひと工夫加えれば、驚きの釣果を約束してくれますよ!!」
生きたエサにも迫る釣果が期待できる上、あの生理的にちょっとアレな「アオイソメ」や「ゴカイ」を触らずに釣りができる……。子どもや女性、温室育ちなシティボーイにも扱いやすいのがパワーイソメなのです!
パワーイソメとはどんなモノなのか、なんとなく理解できましたが、そもそもどんな魚が釣れるんでしょうか?
細川「僕が住んでる大阪周辺ならば、これからの季節を前提にするとキスやベラ、マゴチ、ハゼなどは比較的簡単に釣れます。ルアーフィッシングっぽくジグヘッドを使えば、アジ釣りも楽しめますよ」
漁港やつり公園で釣れる、おなじみのエサ釣りターゲットばかりですね。しかも美味しそうな魚ばかり!
細川「あ、美味しいと言えばカワハギも釣れますよ」
え、でも……カワハギって基本的には船から狙う魚ですよね?
細川「いえ、陸っぱりからでも釣れるんです。去年あたりから本格的に狙い始めたんですが、磯場や消波ブロック帯が好ポイントです。しかも船釣りほど難しくないので、おすすめです!」
それでは、パワーイソメを使った釣りにはどんなタックルが必要ですか?
細川「オモリは重くても20~30gしか使わないので、ルアー釣りをやる人ならシーバスやエギングで使うロッドの流用でOKです」
ラインはPEじゃないとダメですか?
細川「カワハギに関しては微妙なアタリを感じる必要があるので、PEラインがオススメです。それ以外のチョイ投げで釣れるような魚の場合はナイロンラインでも十分に釣れます」
細川「パワーイソメを使った釣りの中では、もっともスタンダードな仕掛けといっていいでしょう。市販の2~3本針の小型魚を対象とした投げ釣り仕掛けに小型テンビン、オモリは20~30g(号数だと6~8号)という組み合わせです」
細川「キスをはじめとした対象魚たちは根がかりの少ない砂浜をメインに生息していることもあり、ビギナーの方々には扱いやすく釣りやすいと思います」
チョイ投げってどれくらいの距離を投げればいいんですか?
細川「本格的な投げ釣りのように100m以上飛ばす必要はなく、30~40mも投げられれば十分です。魚は意外と手前まで寄ってきているので、たくさん投げて出会う確率を上げましょう」
本物のイソメとの決定的な違いは、自ら動かないこと。そこでリールを巻いたりサビいたりして海底を引きずって砂煙を立てて『ココにエサがありますよ~』と存在感をアピールしましょう。
次は胴突き仕掛けでのカワハギ狙い。カワハギって船から釣る魚で、しかも釣るのが難しいというイメージがありますが?
細川「そういうイメージを払拭してくれるのが、パワーイソメです(笑)。船でのカワハギ釣りは専用の先調子で細かくシェイクして誘い、ついばむようなアタリを瞬間的に取らなければなりません。でも、陸っぱりからのパワーイソメは底をズルズル引っ張ってくるだけでOKなんです」
仕掛けはカワハギ針仕様の専用仕掛けがオススメ。パワーイソメは針先を隠すか隠さないかくらいに、短めに切って装着する方が針掛かりも良いです。
小刻みなシェイクなどは特に必要なく、オモリを通じて底を感じながらゆっくりとズル引きしてくればOKです。ただ、アタリを感じやすくするために、常にラインは張っておきましょう。
磯場や消波ブロック帯といった『障害物』周りに棲息する傾向にある、オカッパリで狙えるカワハギ。足元からそれなりの水深がある場所がオススメ。漁港内でも堤防の際に着いていることがあるので、お試しあれ。
最後はハリ付きオモリの「ジグヘッド」を使った、ほぼルアーフィッシングと言ってもいい釣り方です。
細川「この釣りでは重さが0.6~1.5gという非常に軽い仕掛けを使うので、できれば『アジング専用』のタックルが欲しいところです」
「アジング」という釣りはこちらでも詳しく解説しています。
細川「アジをメインで狙う場合は普通のパワーイソメでは長すぎるので、4.5cmと短めの『パワーミニイソメ』がオススメです。素材も柔らかめなので、アジ特有の吸い込みバイトでもスッポリと口に入ってくれます」
パワーイソメはベーシックな「青イソメ」「茶イソメ」「赤イソメ」「桜イソメ」の4色に加え、約11センチの「極太サイズ」のみ東北限定カラーとして「東北レモン」を展開しています。
ここでひとつ頭の片隅に入れておいてもらいたいのは、パワーイソメは「色」によって釣果がまったく変わってくることがあるということ。
あるカラーがぜんぜんダメな日でも、別のカラーを試してみると驚くほど魚が食ってくることも。
パワーイソメはもともと保存性の高い商品なので、各色ストックしてそれぞれ試してみると新たな発見があるやもしれません。
なお、東北限定の「東北レモン」は各種通販サイトより購入することも可能です。
パワーイソメはチャック付き袋に保存液とともに入っています。
細川「生分解性ワーム保存用の専用ボックスに移し替えたほうが、長期間の保存ができます。僕はエコギアのアクアストッカーを使用しています。パッキン付きで液漏れを防いでくれます」
カラーは基本色で4色ありますが、一緒に入れてはダメですか?
細川「パワーイソメは色移りしないので、違うカラー同士をひとつのケースの中に入れても問題ありません」
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2022.05.04
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