5月の下旬から6月の梅雨時期は、バスがアフタースポーンの時期に入り、テナガエビパターンが効いてくる季節と言われている。全国各地でバックスライド系のワームが火を吹くなか、O.S.Pフィールドスタッフの高柳岬さんは、もう1つのテナガエビパターンとして、ハードプラグのラウダーを使うというが、その攻略法について指南してもらった!
ラウダーでのテナガエビパターンを提唱する、O.S.Pフィールドスタッフ・高柳岬さん!
【Profile】
高柳岬(たかやなぎ・みさき)
1999年2月9日生まれ(23歳)。佐賀県出身、福岡在住。ホームフィールドは、遠賀川水系。ベイト両投げ左巻き、スピニング右投げ左巻き。スポンサー:O.S.P。バス釣り歴は20年以上。「父が、バスフィッシングをやっていたのがきっかけです。初バスは覚えてないですが、5歳で初の40アップを釣った記憶はあります。カットテールのノーシンカー」。大学生から本格的に遠賀川に通い出し、5年以上かけて釣りの腕を磨く。
高柳「去年からボートでも出るようになりました。バスプロを目指していて、ロッドマン主催の大会に出て成績を出したことでO.S.Pを紹介していただき、2021年2月にフィールドスタッフとして活動を始めました。トーナメントに出たい気持ちがあり、JBシリーズなどに出られる環境を作れればと思っています。まずは、福岡県で1番を目指したいです」
アフター時期にはラウダーが効く!? ハードプラグによるテナガエビパターンの真髄!
――2016年から2018年までの間に、O.S.Pから出た唯一無二のポッパー、『ラウダー』シリーズ。移動距離を抑えた一点集中アクションでアピールすることが可能で、さまざまなアピール要素からバスを魅了できるとのことだが、高柳さんは特にアフタースポーン期のバスに効果絶大だと語る。
ラウダー(O.S.P)
【スペック】
全長:50mm、60mm、70mm
自重:4.7g、8.4g、12g
タイプ:フローティング
カラー:20色、23色、22色
価格:1,540円(50mm)、1,650円(60mm)、1,760円(70mm)※すべて税込
高柳「ラウダーの1番の特徴は、とにかく飛距離が抜群に出ることです。数年前まではほとんど陸っぱりゲームがメインでしたが、対岸のカバーに入れたい時に、後方重心なので圧倒的に飛距離が出て、さらにキャストが決まりやすかった。ポッパーは、良いところにキャストして、そこからのアクションで食わせるルアーだと思うので」
高柳「遠賀川で釣りをやっている時に、アフター時期のバスに対してのポッパーの使い方というのは『テナガエビパターン』で使うことが多いです。アフターのバスも、産卵を迎えたテナガエビも、同じエリアに行きます。テナガがいるところに、バスがいるというのがアフター時期の遠賀川の釣りでは良くある話です」
効果的なシチュエーションと、具体的なアクション とは!?
――テナガエビパターンというと、ワーム、特にバックスライドワームを撃ち込むやり方もあると思うが、高柳さんはなぜポッパーを使うのか。
高柳「トレブルフックがついてるのが大きなメリットだと思います。ラウダーは、着水した後の姿勢が立ち姿勢になって、さらにリアフックにバイトを誘発するようなスカートが付いているので、食わせやすくフックアップさせやすい。
特に、小雨が降っている時などは、テナガも魚も浮いてくるので、そういう時にラウダーを投入して食わせます。また、サイズが3種類あるのですが、テナガエビのサイズ感によって使い分けられるというのもラウダーの特徴です」
――気になる具体的なアクション方法は?
高柳「テナガエビが居そうなカレントが効いていない、リップラップエリアなどの岸際に綺麗に入れて、そこからのワンアクション、ツーアクションで出すというのが主な使い方です。基本のアクションは、ドッグウォークをするのではなく、ステイを入れたゆっくりとした動きになります。
ツージャークワンポーズで、ジャーク自体も優しく移動距離を抑えた動きにします。スプラッシュを立てずに、チョボチョボと水面を軽く叩く音が理想です。アピール力はあまり求めません。経験上、弱く、弱くが釣果アップのポイントです」
フッキングは慌てず、一呼吸置いて、且つスイープに!
――アクションはゆっくり且つ優しめということは、バイトも激しくない?
高柳「その通りです。皆さんもイメージはつくかと思いますが、アフターの魚なのでやはり吸い込む力が弱い。バイトもハイシーズンのような魚体が飛び出てくるようなバイトはしてきません。水面には出ますがゆっくりルアーを持っていくようなイメージです。
なのでバイトがあれば、まずは落ち着いて一呼吸置き、ルアーが水面からなくなったのを確認してスイープ気味に巻きアワセてあげるのがフックアップのコツ。焦ったら絶対にダメです!」
ラウダーシリーズの使い分けと、おすすめタックルセッティング
高柳「遠賀川がメインなので、遠賀川のテナガエビと同じサイズ感である60を主に使っています。50サイズは、小規模スポットや確実にいるだろうという場面で、食わせに特化させたい時に用います。
逆に、70だとテナガパターンというよりベイトフィッシュを求めて流れに差してくるような上流域などにいる個体を、速いドッグウォークで食わせます」
ラウダー使用タックル
【ラウダー60】
- ロッド:エアエッジ66MLB・E (DAIWA)
- リール:タトゥーラSVTW103SH(DAIWA)
- ライン:フロロ12lb
【ラウダー50】
- ロッド:エリートエナジーENG-67CULP+J(フェンウィック)
- リール:SSAIR(DAIWA)
- ライン:フロロ10lb
ラウダーシリーズ実釣模様は下記O.S.P動画をチェック!
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