石垣島に棲息するホシマダラハゼという魚をご存知でしょうか。名前からわかる通りハゼの仲間なのですが、この魚、なんと体長40cm以上にも成長するまごうことなき巨大怪魚(いかにも見た目があやしい)。しかしハゼなら……ハゼの釣りが通用するのでは(笑)? と、関東を中心にYouTubeなどで活躍している釣りグループ『リライト調査隊』の吉田さんは数年前からホシマダラハゼを狙っており、密かに実績を上げていたのです(教えてよ!)。
「マハゼとは大きさは違うけどハゼはハゼでしょ? それなら絶対ハゼクランクが通用する!」と豪語する吉田さん。今回、リライト調査隊メンバー、カツさん、高橋さんも同行して、3人で石垣島のホシマダラハゼをハゼクランクで狙ってきましたので報告です。
日本最大級のハゼ「ホシマダラハゼ」とは!
体長20~35cmほどで、ときには40cmにもなる日本最大級ハゼ。その魚体は丸太のように太く重量があって、よく見かける可愛らしいマハゼとは大違い。国内では、種子島~琉球列島に生息している貴重な魚です。沖縄方言ではイーブー、琉球タライロンとも呼ばれます。汽水域のマングローブの根の間などに潜んでおりトップゲームで狙うのが主流の魚です(編:……ハゼクランクって底を小突く釣りですよね!?)。
リライト調査隊、石垣島に立つ
リライト調査隊の通常のメインターゲットは、ロブルアーのハゼクラテスターでもあるボス吉田の影響で夏はハゼクラでマハゼ、春はナマズ、雷魚。年間を通してシーバスを狙っているのですが……今回、ボス吉田が沖縄本島・石垣島に精通していることもあって、ついに他にメンバー2人もついていっての石垣島・西表島釣り遠征が実現したというわけです。
ちなみに今回の遠征ではホシマダラハゼ狙いのハゼクランクの以外に、せっかくここまで来たということで他に2つの釣り物に挑戦という贅沢な釣り旅行です。
ホシマダラハゼはどこにいる?
さっそく釣りに行こうと意気込んでやってきた石垣島。しかし梅雨入りによる土砂降りで本命ポイントであるジャングルの支流に魚がまったくいない様子。
もしや本流の河口か? と移動しハゼクラをキャストし始めるとボトムをとる前にひったくっていき最初に釣れたのが嬉しいゲストのオオクチユゴイ。沖縄ではマングローブがあるような小規模河川で有名なオオクチユゴイ。沖縄方言ではミキユーと呼ばれます。
どうもホシマダラハゼは土砂降りの雨で河口に淡水が入ってしまって低活性の様子。トップで釣ることが難しいため、こんなときこそハゼクラのようにボトムを舐めるように攻めることができるルアーが最適になってきます。つまり、今がチャンス!
釣り場は蛇行している小規模河川の河口で思った以上に流れが強く、ハゼクラのようなマイクロクランクは流れに負けてしまい泳ぎが破綻してしまいます。
こんなときはオモリシールをルアーのお腹側(ベリー)に貼る「オモリチューン」をすると狙いやすくなります。
ハゼクランクのボトム狙いで見事ホシマダラハゼがヒット!
オモリチューンを施したクランクベイト(バービーR)をキャストをしてボトムを攻めていくと、高橋が「やべっ! きた!」とヒット。下に突っ込む重量感のある引きはまさしくホシマダラハゼの引きです!
待望のホシマダラハゼをキャッチ! 高橋も憧れの魚でもあり感動で手の震えが止まらない。ロマンが見えた瞬間でした。
これだけでも成功でしたが、高橋がキャッチしたすぐ後にボス吉田もヒット!
マハゼを狙うハゼクラとまったく同じやり方でボトムを意識してスローで巻いてヒット! 使用ルアーは遠征前日に届いた秘蔵の2022ハゼクラNewプロトカラーで、マハゼより先にホシマダラハゼをキャッチ(笑)!
2人が先行して釣れると、釣れていないカツが焦りだし、ヒットしてもバレル、またヒットしてもフックが折られてバレルの連続。さすがにそう簡単に釣らせてくれる魚ではなく、心も折れて座り込みながらのキャストを続けていると……足元でヒット!
ハゼジャンプ! デカい! 見るからにデカい! デカいからハゼもジャンプします! バラシの不安からかカツが動けない。ボス吉田がタモ入れをして見事全員キャッチ!
カツが本日の最大サイズ34cmを釣り上げてほっとひと安心。ホシマダラハゼ狙いのハゼクランクは大成功! で納竿したのでした。
今回の釣りレポート
項目 | 釣りの情報 |
---|---|
釣り物 | ハゼクランク |
狙った魚 | ホシマダラハゼ |
釣った場所 | 石垣島中部の河川支流 |
釣行日時 | 2022年5月11日(水)11時30分~13時30分 |
釣れた魚 | ホシマダラハゼ 31~34cm×3尾 オオクチユゴイ 28cm×1尾 |
使用タックル | ロッド:エキセントリック AR-2632M(ロブルアー) ルアー:バービーR(ロブルアー) ライン:PE0.6号 リーダー:フロロカーボン1.7号 |
今回の釣り攻略情報
- 増水の影響で本流は水深があり、マングローブの根がある支流といった避難できる場所に魚が移動していた。
- 雨が降っていて魚が低活性のため水面に出てこない状況で、ハゼの習性そのままにハゼクラでボトム(底)をとってから、障害物やカケアガリがある流れに切れ目のある場所のボトムを狙うことでヒット。
タックルセッティング
- ハゼクラにオモリチューンをしてボトムをとりやすくすることで流れにより泳ぎが破綻しないセッティングにもなり狙いやすくなった。
- マハゼを狙うときに使う#6シングルフックを細軸から0.54mm以上の中軸に変更して力で折られるのを防いだ。
- 魚の力を分散させる為にフロント、リア、共にシングルフックを2本装着するダブルフックシステムを使った。
reLight調査隊情報
隊員情報
吉田光輝
カツ
高橋
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