ルアー釣りと同じでエサ要らずのお手軽な釣りとして人気が加熱しているアオリイカをエギ(餌木)で狙うエギング。シンプルなタックルで楽しめる釣りですが、人気だけあってエギの種類も多種多様。どのようなエギを選べばいいのかという見分け方や、各社最新のエギをご紹介いたします。
エギの選び方お教えします!
エギを選ぶ際に気にするポイントは大きく4つあります。簡単に解説します。
選ぶポイント | 解説 |
---|---|
エギのサイズ | 小型イカ向けの1.5号から大型イカ向けの4.5号まで。3.5号が標準的。 |
エギのカラー | 暖色系、寒色系、白、蛍光カラー、透明、反射など。使い分けで差が出ます。 |
エギの沈み方 | 浅場向けにゆっくり沈むシャロータイプから、 深場向けに速く沈むディープタイプまでがあります。 |
エギのオプション | 音が鳴るラトルタイプ、羽根や脚がついたタイプなどのギミックがあります。 |
エギのサイズ
1つはエギのサイズ。イカは1年で大きく成長するためシーズンごとにサイズが異なります。このため狙うイカの大きさに合わせてエギのサイズも変わってきます。
エギのサイズ | 対応イカ | 対応シーズン |
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1.5~2.5号 | 小型イカ向け(小型アオリイカ、ヒイカ) | 秋イカ向け |
3.0~3.5号 | エギの標準的サイズ | オールシーズン |
4.0~4.5号 | 大型イカ向け | 春イカ向け |
エギのカラー
2つめはカラー。アオリイカは視力の発達した生物ですが、色覚は発達しておらず、彩度のないモノクロの世界をみているとされます。エギってカラフルじゃん! と思うかもしれませんが、重要になるのは水中で各色がどのような明度で見えるのかということになります。天候や水の色や透明度でエギの明度は変わるため、様々なカラーを用意することで釣れ方が変わってきます。
人気エギメーカー、ヤマシタのWebサイトでシチュエーションごとの想定有効カラーがわかるサービスがありますので、利用してみるのも参考になるかと思います。
エギの沈み方
3つめはエギの沈み方です。エギは原則的に沈むようにできていて「シンキング」タイプのルアーと言えます。シーズンなどの要因でイカが潜んでいる深さが異なったり、イカのテンションによってエギをよく見せたりする必要があり、沈み方によって戦術を組み立てていきます。
沈み方の基準となるのは「ノーマルタイプ」となります。浅場狙いであればゆっくり沈む「シャロータイプ」が使いやすく、深場狙いであれば速く沈む「ディープタイプ」が使いやすいといえます。ただし必ずしも狙う深さにエギのタイプをそのままあわせる必要はなく、思い通りの狙い方にあわせて沈みやすいエギ、沈みにくいエギを使い分けましょう。
エギの浮力 | 対応シチュエーション |
---|---|
シャロータイプ | だいたい水深5mより浅場を狙うときに。小イカ狙いの秋に特に有効。 |
ノーマルタイプ | 標準的な沈み方のエギ。場所を選ばず使え、戦術組み立ての基準に。 |
ディープタイプ | だいたい水深10mより深場を狙うときに。速潮への対応や遠投にも。 |
ティップランタイプ | 船から狙う「ティップランエギング」対応タイプです。 |
エギのオプション
水中では音がよく響き、イカに限らず様々な生き物が音に反応します。音が出ると位置がバレるため、捕食者側の捕食行動のスイッチのひとつにもなるようです。エギの中に玉が入って「カラカラ」と鳴る「ラトルタイプ」は、反応が出にくいときの1手として人気です。
また、エギをより生き物らしく見せるための「羽根(フェザー)」や「脚」がついたタイプも発売されています。
各社最新のおすすめエギをご紹介!
【DAIWA】エメラルダスシリーズ
総合釣具メーカー・DAIWAのエギングブランドが「エメラルダス」シリーズです。大人気エギンガー・山田ヒロヒトさんが監修を手掛ける同シリーズはあらゆる状況に対応する幅広いラインナップ。通常は「布で巻かれているエギ」の布を取ってリアルなベイトカラーリングを施した「ヌードボディ」タイプや、小型イカ向けやボートエギング用のエギも。
【シマノ】セフィアシリーズ
総合釣具メーカー・シマノのエギングブランドが「セフィア」シリーズです。他の釣り物用ルアーでも発売されている、クリアタイプのボディに反射板を取り付けた「フラッシュブースト」タイプも発売。また、ティップラン用の「アントラージュ」、人気の「タコエギ」や、ヤリイカやケンサキイカをルアーのように狙う「メタルスッテ」釣りに使う「スイスイドロッパー」や「スッテ」も各種発売しています。
【デュエル/ヨーヅリ】EZ-Q/アオリーQシリーズ
主力商品の「イージーQ(デュエル)」、「アオリーQ(ヨーヅリ)」は飛距離やダート性能、フォール姿勢などにこだわった幅広いラインナップを展開、パタパタ動いてイカを誘う脚「パタパタフット」付きモデルも複数あります。生エサをセットできる変わり種な名称の「スシQ」も。
【ヤマシタ】エギ王、エギーノ、ナオリーシリーズ
エギングの総合SNSを運営、アオリイカの生育環境向上の活動も行うなど、エギングには特に力を入れているメーカーです。幅広いタイプのエギを取り扱う主力商品「エギ王」シリーズをはじめ、ヒイカやヤリイカ、ケンサキイカ狙いに向いた「ナオリー」シリーズ、従来のエギとはアプローチが異なるイージーなエギングを実現する「エギーノ」シリーズがあります。
【メジャークラフト】餌木蔵シリーズ
初心者が手に取りやすい釣り具開発に定評のあるメジャークラフトのエギシリーズが「餌木蔵」です。シャクリやすいシャープなボディに夜光タイプ、独特のブルー夜光タイプ、ケイムラタイプに加え、クリアタイプと、状況にあわせたアピール力の高いエギを複数ラインナップしています。
【エバーグリーン】エギ番長シリーズ
大人気エギンガー・重見典宏さんがプロデュースを手掛ける「番長」シリーズを展開。陸っぱりおよびボートエギングの対アオリイカ釣りを意識したラインナップは、取り扱いのしやすさを意識したコンセプトで設計。キレのあるダートでイカを誘います。名前通り頼れる番長となるエギです。
【バレーヒル】ロケッティアシリーズ
エギの飛行姿勢は通常ではカンナ(針)側を前面にして飛びますが、独特の「ロケッティアキャスト」を実現する「ロケッティア」シリーズは頭側を前面にして飛び、強い遠心力が掛かりやすい他に例のないエギです。驚異的なロングレンジ性能を有する同シリーズは広範囲を探ることが可能で、イカとのファーストコンタクトへと直結します。
【ハヤブサ】スクイッドジャンキーシリーズ
ハヤブサから新しく立ち上がったイカ釣りブランドが「スクイッドジャンキー」です。その第1弾となる「ライブリーダート」は、ベイトが身をよじるヒラ打ちの反転動作を実現するアクション性能を有し、スローなフォールでアオリイカに違和感を与えにくい「ライブリー」さでアピールするエギです。
【林釣漁具製作所】餌木猿シリーズ
フィールドスタッフ米田浩久さんが監修、伝統的な漁具から発展した餌木らしさに富む天然素材を使ったエギシリーズが「餌木猿」です。すべて職人による手作りの製品となっており、個体ごとに個性が生じる味わい深さが特徴で、激当たりエギを見出す楽しみもあります。芸術品のような風格がコレクション欲をくすぐる逸品です。
【ガンクラフト】餌木邪シリーズ
「餌木邪」は、「スローダート」と「動と静のメリハリ」をコンセプトとして開発されたエギで、ボディーはやや膨らみをもたせつつ、背面はフラットという独特なスタイルが特徴。フラットな背面部は水の抵抗を乗せやすく、エギから伝わってくる潮流の変化を感じ取りやすいといったセンサーの役割を担っています。
【ハリミツ】墨族シリーズ
墨族はイカ&タコ釣り専門のブランドです。名の通りアオリイカだけでなく多様なイカ、あるいはタコを釣るための様々なアプローチが実現できる、幅の広い製品がラインナップされています。エギング用品だけでなくロッドやイカメタル用製品も取り扱っています。
【キーストン】各種シリーズ
キーストンはイカ釣り先進地域九州のメーカーで、主にアオリイカを狙うエギング製品だけでなく、ヤリイカやケンサキイカを対象としたエギ、コウイカ用のエギなど多様なイカ釣り具を開発、取り扱っています。イカを美味しく食べるための道具も複数取り揃えており、特に船釣りでイカを狙う方は必見です。
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