梅雨に入る前くらいになると「今年も釣りに行きたいな……」という気配がそわそわと漂ってくるのがテナガエビ釣り。釣りとしては夏頃まで楽しめます。この釣りの魅力は、生息条件さえ整っていれば意外とテナガエビはどこにでもいるということ。身近な水辺で楽しむことができます。もうひとつは、美味しく食べられること。さっと揚げるだけでお酒のお供にぴったりの極上おつまみに大変身(嗚呼)……。そんなテナガエビ釣りに、釣りYouTuberとして活躍しているreLight調査隊を率いるボス吉田さんが挑戦してきたということで報告です。ルアー釣りの活動のイメージがあるreLight調査隊ですが、エサ釣りも大好きというか大得意とのこと。都内親水公園テナガエビ釣りの模様をお届けします。
テナガエビ釣りのシーズン
関東では、5月のゴールデンウェークを過ぎた頃からテナガエビを狙う釣り人が増えてきます。6月の梅雨時期からハイシーズンに入り、夏に掛けて狙うことができます。道具も安価で揃えやすく、ヒットすればギュンギュンという小気味良い引きが味わえ、食べても美味しい。釣り初級者が始めるにはもってこいの楽しい釣りです! もちろん突き詰めていくベテラン釣り師がいる程の人気がある釣りです。
テナガエビが釣れる場所
河川下流部から河口に近く、岩が折り重なっているような場所や消波ブロックのある場所が狙い目です。
江戸川区にある新左近川親水公園は、荒川と旧江戸川の間にあり、両河川に繋がっているため、テナガエビ以外にも、マハゼ、ウナギ、シーバス、クロダイなどが生息しています。新左近川親水公園駐車場が併設されており、トイレもあるので女性や子供もエントリーしやすい環境です。
なお新左近川親水公園では「リールを使った投げ釣りは禁止」です。一般的に公園などでは周りには散策していたり遊んでいたりという方がたくさん通行します。釣りをする際は周囲をよく見て注意しながら楽しみましょう。
リライト調査隊BOSS吉田、新左近川で原点回帰
リライト調査隊BOSS吉田は、昔からテナガエビ釣りが大好き(内緒にしてた)!
1人で始めたYouTube動画の最初の釣りが、新左近川のテナガエビ釣りでした。7年前くらいかと思ったら9年前……。時がたつのは早いですw
密かに毎年テナガエビ釣りはやっていましたが、今回9年ぶりに新左近川へ戻ってきました。久しぶりですが、ポイントの岩の位置などはほとんど変わっていません。9年前と同じ位置に陣取り釣り開始です!
テナガエビ釣りに必要な釣り道具と仕掛け
のべ竿を使い分けよう
テナガエビ釣りはリールを使わない「のべ竿」でじゅうぶん楽しめる釣りです。
新左近川でメインにしている「のべ竿」の長さは、2.1m、2.4m。
足元の手前を狙うときは2.1m、少し奥の深い所を狙う時は2.4mといった具合に使い分けます。
1,000~2,000円程の「のべ竿」でまったく問題ありませんので、何本か揃えておくと便利です。
テナガエビ釣りは、エビがエサを食べ始めてから長い時間待つ釣りです。また、竿をひったくるようなアタリがでることもありません。このため、複数の竿を使い分けて仕掛けておくと便利です。
初級者におすすめなテナガエビ仕掛けは「ウキ釣り」仕掛け
釣り初心者におすすめは「手長エビ玉ウキ仕掛け(ささめ針)」がおすすめです。道糸からウキ、ハリス止め、ハリス、替え針と仕掛けが全て揃っていて仕掛けの構成もシンプル。取り扱いやすさに長けた仕掛けです。
のべ竿に仕掛けを結べばすぐに釣りを開始できます。また、針を岩に引っ掛けて切れてしまうこともあるため、予備の釣り針として「エビ鈎 ハリ2号 ハリス0.4号(オーナーばり)」も揃えておくと針が無くなることを防げます。
「しもり玉仕掛け」を自作すると安上がり
仕掛けは、簡単に自作することもできます!
複数の小さなウキ「しもり玉 00号(オーナーばり)」を釣り糸に3個通して「ハリス止め」をセット。ハリス止めの上に小さめのガン玉オモリ、釣り針についている糸(ハリス)を針から10cmから15cmのところでカットし、コブを作ってハリス止めに引っ掛けるだけです。
コスパをよくするならこのような「しもり玉仕掛け」を自作することがおすすめです。
テナガエビ釣りのエサ
基本的に、テナガエビ釣りのエサは「赤虫」を使います。虫が苦手な方は、コンビニでも買える「生ハム」や「魚肉ソーセージ」でも大丈夫です。新左近川では「赤虫」以外だと喰い込みが悪かったり、エサだけ取られることが多いため、「赤虫」が最強です。
おすすめ! 赤虫の付け方
「赤虫」の黒くなっている方が頭で小さい口があります。針先を口の方から入れて針の根元付近まで綺麗に刺したら、針先を少しだけ出します。力を入れてしまうとブチッと「赤虫」が潰れてしまうため、力を抜いて軽く軽く刺していきましょう!
ただでさえ小さい「赤虫」……綺麗に刺すのが苦手な場合は、頭部分に針先だけを刺すチョン掛けでも大丈夫です。
テナガエビの釣り方
岩の隙間の穴を狙うべし!
テナガエビは、岩の間や隙間に身を隠しています。水中をよく観察して、隠れていそうなポイントに仕掛けを投入します。エサが、浮かないように底に着けます。竿を何本か仕掛けておくと効率よく探ることができます。
テナガエビのアタリはゆったりしてます
魚のアタリのようなビクン! とは滅多になりません。テナガエビが爪でエサを持ってから口に持っていくため、ヒョイ! ヒョイ! としもり玉やウキが微妙に動くのがアタリです。
変な動きをしているなぁ……がアタリです!
ヒットさせるには待つ!
アタリがでてから、すぐアワセてはいけません。ヒットさせるためには待ちます! アタリが出てから短くて20秒、長い時は1分以上待ちます。針が口に入ったか確かめるために、軽く糸を張って重さが伝わってきたら喰い込んでいる証拠です! クイッ! とアワセを入れると、ギュンギュンと引きます!
足元を見逃さない
つい深い方を探しがちですが、テナガエビは水深20cm程しかない浅場の窪みにいることが多いです。浅くても岩が重なっているような所を探ってみると思わぬ大物に出会えるかもしれません!
実釣開始後、いきなり21cmが釣れるBOSS!?
「のべ竿」を3本仕掛けていたBOSS吉田。1本のしもり玉が変な動きをしているので、そぉーと糸を張ってからクイッ!とアワセると「……デカい!?」。
ギュンギュンという引きを味わいながらゆっくり上げると……片手テナガエビでしたが「ロブスター級か(勝手に決めているサイズ)!?」と満足の大きさ。測ってみると21cmもありました。いきなり良型が釣れて、観察ケースで観察しますがデカすぎて曲がっています。
岩に爪を隠しきれない巨大テナガエビ発見!
さらにテナガエビがいそうな穴を探していると……。
「ん?あれ手長か? ……枝だよな?」
……。
「手長だ!?」
巨大テナガエビ発見!
目の前のため、遊びで持ってきていたガチャガチャロッドを仕掛けてみることに!
仕掛けは、ナツメオモリ0.2号にサルカン、手長エビ針のみの簡単な仕掛け。姿は見えていますが、やる気が無さそうに見えたので仕掛けて2分程待ってみます。
1回目「あぁ~エサ取られてる」。エサには反応している様子……まだいます。
2回目「あぁ~だめぇ」。まだいます。
3回目の正直!
「喰ってるっぽい! いくよ!」
クイッ! とアワセをいれると! ギュンギュン!
「よーっいしょ! デカい!? デカい! デカい!」
とまあ取り乱した大慌てぶり。全部独り言ですが、それぐらい楽しいのがテナガエビ釣りなんですよね。うまくハリに掛かっていないと落ちてしまうので取り込みは緊張する瞬間です。
そして、見事23cmをキャッチ! 散歩中の方から「え!?デカ!?それで釣ったの?」と声を掛けてくれました! 嬉しい限りです。
テナガエビ釣りは最高に面白いです!
テナガエビ以外のゲストも様々でマハゼやダボハゼ、カニなども釣れるので竿を仕掛けている間も飽きません! 状況に応じて専用仕掛けや簡単な仕掛けでも釣ることができる手軽さあり、アタリが出てからのもどかしさやヒットしてからはギュンギュンという引きも楽しめます。
テナガエビ釣りは最高に面白いです! 釣り初心者におすすめです!
今回の釣行動画
今回の釣りレポート
項目 | 釣りの情報 |
---|---|
釣り物 | テナガエビ釣り |
ターゲット | テナガエビ |
釣った場所 | 東京都新左近川親水公園 |
釣行日時 | 2022年6月24日(水)13:15~14:30 |
釣行費用 | 210円(赤虫) |
釣果 | テナガエビ:23cm×1尾、21cm×1尾、他3尾 |
使用タックル | 釣り竿:のべ竿(2.1m、2.4m、2.7m、4.5m) 予備竿:ミニミニ釣り具マスコット ガチャガチャロッド 仕掛け:手長エビ玉ウキ仕掛け(ささめ針)、エビ鈎 ハリ2号 ハリス0.4号(オーナーばり) 道糸:ナイロン1号 ハリス:ナイロン0.4号 |
今回の釣り攻略情報
- のべ竿を3本仕掛けて広く探ったことで早く釣れた。
- 赤虫を針の根元まで綺麗に刺すことにより、エビの喰い込みが良かった。
- 足元の水中をよく観察したことにより手長エビを見つけられた。わりと見えます。
reLight調査隊の釣りレポート
- 1
- 2