第三管区海上保安本部では、各種ウォーターアクティビティが活発化し海難が増加傾向となる、7月16日(土)から8月31日(水)までの間を「夏の事故ゼロキャンペーン」とし、官民が連携した海の安全運動を展開します。
船舶の事故「0」を目指して
- 専門業者による定期的なメンテナンス
- 常時見張りの徹底
- 発航前の点検
- 無理のない航海計画の策定
- 最新の気象・海象情報の入手
- 故障に備え、救助支援者の確保
海浜事故「0」を目指して
- 海水浴場内で遊泳する
- 飲酒後の遊泳は厳に慎む
- 立入禁止場所へ侵入しない
- 釣り・スノーケリングをする時はライフジャケットの常時着用
月別海難発生状況(過去5年)
船舶海難(小型船舶)/単位:隻
人身海難(マリンレジャーに伴う海浜事故)/単位:人
船舶海難、人身海難ともに7月から8月にかけて増加傾向
水上オートバイ海難発生状況(過去5年平均)
年間を通して7月、8月に増加傾向。
海難種類別では、運航不能海難(推進器障害等)が全体の59%を占め、次いで衝突が全体の28%をしめている。
水上オートバイ事故防止4つのポイント
- 遊泳者の近くで危険な操縦をしない
- 同乗者を振り落としたりトーイング遊具を振り回すなど危険行為をしない
- 適切な装備を装着する
- 復元の方法や注意事項などを確認する
【過去事例 水上オートバイの運航不能】
急旋回を繰り返し遊走中、横波を受けて転覆。エンジンルームに海水が侵入し、運航不能
となりました。乱暴な操船及び復元方法を知らなかったことが原因。
【過去事例 水上オートバイの衝突】
仲間4台とともに遊走中、旋回させる等していた1台が仲間の1台に衝突し相手の同乗者
が重傷を負いました。近距離で無謀な操船をしたことが原因。
遊泳中の海難発生状況(過去5年平均)
年間を通して7月、8月に増加傾向。
海難種類別では、溺水が全体の52%を占めており、次いで帰還不能(沖に流されて戻れなくなる等)が38%占めている。
遊泳中の事故防止4つのポイント
- ライフセーバーや監視員がいる管理された海水浴場で泳ぎましょう!
- 保護者は常に子どもから目を離さない
- お酒を飲んだら泳がない
- 波の高い日や風の強い日は泳がない
【過去事例 飲酒が原因で発生した遊泳中の事故】
飲酒し仲間5人で遊泳中、1名がうつ伏せで浮いているところを仲間に発見され病院に搬送されたが意識不明の重体となりました。
【過去事例 管理された海水浴場以外で発生した遊泳中の事故】
仲間5人で遊泳中、大波にさらわれ全員が漂流。2人は自力上陸、2人はヘリコプターに救助されましたが、残りの1人は現在も行方不明です。
お知らせ
■海の安全情報
海上保安庁では Web サイト上で、事故防止の注意事項や、気象海象の現況等の提供を行っております。
「海の安全情報」で検索し、最新の情報をご確認下さい。
リンク:https://www6.kaiho.mlit.go.jp/
■ウォーターセーフティガイド
カヌー、SUP、ミニボート、水上オートバイや遊泳などのウォーターアクティビティについて、誰もが安全に安心して楽しむために知ってほしい情報をまとめた総合安全情報サイトです。
リンク:https://www6.kaiho.mlit.go.jp/watersafety/
■海しる
「海洋状況表示システム」(海しる)は、”海の今を知るために”さまざまな海洋情報を集約し、地図上で重ね合わせ表示できる情報サービスです。
日本の周辺海域のみならず、衛星情報を含む広域の情報を掲載するとともに、気象・海象のようなリアルタイムの情報も掲載しています。