仕掛けよりも、釣り方よりも、釣果を左右するもっとも重要な要素がエサ。当たり前かもしれないが、つまりエサを知ることは、チヌへ近付くための基本にして最重要課題なのだ。知ってるようで知らなかった、普段何気なく使っているエサを、1種類ずつ紹介します。今回は岩ガニです。
Part1/その種類とサイズ
イワガニ
標準和名ヒライソガニやケフサイソガニの総称。ケフサイソガニの方がやや大きく、オスはハサミの間に細かい毛が円形に密集してはえていることなどから区別できるが、釣りをする上で大差はない。オスの方がハサミが大きく発達する。潮干帯や内湾の岩礁帯、カキの群生した砂泥底、汽水域にも多い。甲羅のサイズが15~25mmのものを多用する。
また、 腹側の「フンドシ」と呼ばれる部分が狭いのがオス、広いのがメス。
メスは卵を抱えるためにここが広くなっているのだ
Part2/刺し方のバリエーション
尻掛け
腹側のフンドシ付け根付近からハリを刺す。尻を持ち上げやすく、それに抵抗する動きで誘いやすいのが特徴。ハリ先は少しだけ出しておくのがコツ。
横掛け
下から2番目の脚の付け根からハリを刺し、フンドシの付け根付近から出す。反対側からハリを入れる刺し方や浅く刺す「横掛けのチョン掛け」もある。「超前」での姿勢が安定するのも特徴。潮が右に流れるなら、カニの左側から刺す。
パチンコ
文字通りパチンコ玉に似ているからこの名が付いた。ほかの刺し方でアタリが出ないときやハリ掛かりが悪いときにいい。フグが多くカニの脚をつついたりするときにも有効。
Part3/使用上のワンポイント
ツメを落として堤防にしがみつかせない
落とし込みなどでカニを沈めていくと、堤防際にカニがしがみついてしまうことがよくある。
はがそうとしても結構な力(小さい割に)で抵抗するが、これを防ぐための小技が「ツメ落とし」。
文字通りハサミでツメ(脚の先端)を切ってやればいい。
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