バス釣りトップウォーター並木敏成おすすめルアーと使い方

7人のバスアングラーが所持するトップウォータールアーからそれぞれ3種をピックアップ。思い出の詰まった逸品、おすすめのルアー、勝負を分けたルアー、現役で戦術に組み込まれているルアー。様々な魅力を放つトップウォータールアーをご紹介します。今回は並木敏成さんが選んだ「ベントミノー76F」「ラウダー50」「バジンクランク」!

2024 シーバス特集

【Profile】

並木敏成(なみき・としなり)

国内外で数々の輝かしい成績を収め、今もなお最前線で活躍するレジェンドアングラー。トップウォーターの造詣は深く、ヤマトJr.で自己記録に並ぶ、64cmのモンスターバスを釣っていることも有名な話。世界のT.Namikiが選ぶ、Top of Topsとは!?

10 YEARS STANDARDな3つの王道パターン!

ベントミノー76F【O.S.P】

ペンシルポジションを脅かす、食わせの異端児

ボイルが頻繁に起きて、ベイトフィッシュが追われているような場面ではペンシルベイトのキャスタビリティと左右への首振りアクションが非常に有効なんだけれど、ベントミノーはさらに見た目のリアルさと予測不能な3Dダートによって、フィーディングモードの魚をバイトさせる力が凄く高いんだ。

そういった場面が射程範囲であればベントミノーがおすすめだね。ただ近年はどこのフィールドもプレッシャーが高くなってきているので、I字系ルアーみたいにゆっくり引いてからのロングポーズなんかが効く場面も増えているし、状況に合わせて使い分けると意外と出番は多いんだ。

i字引きの場合、後ろから追尾してくるバスがほとんどなので、引きつけて睨み合いになってしまった場合は見切る寸前でトゥイッチ。それを何度か繰り返すと我慢できずに食ってしまうバスも多いから、試してほしいね!

ラウダー50【O.S.P】

メリハリ効いた音と動きでバイトを誘う、小さな巨人

50、60、70mmの3サイズを展開しているラウダーなんだけど、近年特に出番が多いのは最小サイズの50mmかな。

ベイトはもちろん、スピニングタックルでも快適に扱えるし、ラウダー特有のしっかりしたポップ音はサイズ以上のアピール力を備えているから、リザーバーのような水深がある場所でも深い場所からちゃんと魚を呼べるんだ。しかもサイズが小さいから見切らせずにバイトさせる能力にも長けているしね。

個人的に気に入っている部分は、シリーズ共通になってしまうけれど、フロロカーボンラインでもちゃんと使える点。どうしてもフロロが主流な場面は多いから、オカッパリのようなタックルが制限される場面でもラインを気にせず、ポッパーとして性能を十分に発揮できるのは大きいよね。

バジンクランク【O.S.P】

止めても誘えるバズベイト

なんといってもただ巻きで誘える効率の良さがバジンクランクの売り。

バズベイトも役割としては同様になるけれども、トリプルフックが2つ搭載されているバジンクランクはフッキング面でかなり有利になるよね。

もちろん、ベジテーションの上を通すとなるとそれはバズベイトの出番になるんだけど、オープンウォーターやカバーの際を通すならバジンクランクのほうがミスが少ないね。

よく使うシチュエーションとしてはステインからマッディのシャローでバスがどこにいるかわからないけど、広く速く探っていきたいとき。守備範囲が非常に高いルアーなので、その日の傾向を掴むにはすごく便利です。

O.S.Pで初めて作ったルアーなんだけど、発売から20年経ったいまもなお現役の実弾だね。

この3つがあれば、大抵のコンディションには対応できると思います!

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

ルアーマガジン史上初めてのスモールマウス×オカッパリの表紙を飾ってくれたのは川村光大郎さん。大人気企画「岸釣りジャーニー」での一幕です。その他にも北の鉄人・山田祐五さんの初桧原湖釣行や、五十嵐誠さんによる最新スモールマウス攻略メソッドなど、避暑地で楽しめるバス釣りをご紹介。でもやっぱり暑い中で釣ってこそバス釣り(?)という気持ちもありますよね? 安心してください。今年の夏を乗り切るためのサマーパターン攻略特集「夏を制するキーワード」ではすぐに役立つ実戦的ハウツー満載でお送りします! そして! 夏といえばカバー! カバーといえば…フリップでしょ!! 未来に残したいバス釣り遺産『フリップ』にも大注目ですよ!