バスデイからリリースされた『もののふ』は、ハンドメイドミノーを彷彿とさせる美しいデザインの渓流用小型ミノーです。偏平ボディから繰り出されるヒラ打ちアクションと、スイミング性能を両立させているのが最大の特徴。アップストリームだけでなく、川幅の広いエリアではダウンストリームの流れにもしっかり耐えうる、バーサタイルな性能に注目です!
【Profile】
大林 朗(おおばやし・あきら)
バスデイのルアー開発担当。トラウトからソルトまで幅広いジャンルの釣りに精通。渓流釣りは大体行き当たりばったりが多いという。「毎回違う渓相を眺めていたい」という想いから、ホームグラウンドはとくに持たず、自由気ままに気になった川にチャレンジするスタイルを好む。
「武士として戦場に挑む。半ばそのくらいの覚悟を持ってものづくりをしています」
大林「名前は『もののふ』です。渓流用の小型ミノーで、45mmと50mmの2タイプをラインナップしています。構想からおよそ2年くらい吟味して、ようやく最終サンプルまでたどり着いたところですね」
バスデイと言えばトラウトの老舗メーカー。すでにシュガーシリーズという大看板も存在しますが、「もののふ」は、そのシュガーの名を冠することなく独自の路線でのリリースされるそう。
大林「シュガーシリーズだけでなく、渓流用のミノーも様々なタイプのものが出ていますし、名作と呼ばれるものも多い中、その中でしのぎを削っていくのはなかなかに難しいと思うんです。ルアー名の“もののふ”に関しては、武士とか兵(つわもの)という意味合いがあって、ひとつ覚悟を持って挑んでいこうというバスデイなりの、そして僕なりのチャレンジのような意味合いも込めてみました」
性能面はもちろんのこと、ビジュアルにも相当こだわったそうです。確かに、実物はまるでハンドメイドミノーのような印象を受けます。
大林「デザインに関して言えば、顔まわりがとくに凝ったところです。アイも独自のものを新たに発注して、統一感も出るようにしています。正直なところ、渓流を始めてからハンドメイドミノーにも惹かれるようになりました。ビルダーさんの数も今かなり増えたと思いますが、独特の世界観がありますよね。そこを意識して表現した部分もありますね」
もののふ45S
ハンドメイドミノーを彷彿とさせる顔まわりのデザイン。こちらの45mmは喰わせのミニマムサイズで、素早い勝負をかけるための1本となります。このクラスのミノーの多くが軽めのウエイトを積んでいるのに対し、あえて重めの設計に。50mmモデルよりも、若干沈下スピードが速いのも特徴となっています。
【スペック】
- 全長:45mm
- 自重:4.0g
- フック:#14
- リング:#0
- カラー:12色
- 価格:1,375円(税込)
もののふ50S
目指したのは、ちゃんと泳いで、しっかりヒラも打つ「スイミング系ヒラ打ちミノー」。フォールは平行姿勢を保ち、泳ぎ出しのキレも絶妙。アップストリームはもちろん、ダウンにもめっぽう強く、逆引きで1点集中攻略などもできちゃいますよ。
【スペック】
- 全長:50mm
- 自重:4.6g
- フック:#12
- リング:#1
- カラー:12色
- 価格:1,375円(税込)
岩がゴロゴロの山岳渓流から幅のある中本流まで様々な場所で実釣!
いろいろなところで使って感触を得たいんです
取材当日は、とにかく幅広いエリアで実釣を行った。北陸の沿岸河川から、周辺の里川へ、さらに有名どころも探っていこうということで、長野県姫川水系にも足を伸ばしてみました。
大林「とにかくいろんなところでテストをしたかったので東北、信州、北陸、関東の有名フィールドではルアーを流してみました。弊社HPの動画でも紹介していますが、各地で結果も実績も残すことができましたし、どの地域でも通用するであろう確信を得ることができました」
中でも印象的だったフィールドは?
大林「盛夏に訪れた東北ではフォールの釣りに対する反応のよさを確認し、信州では本流の中で耐えるダウンストリームに対する強さも再確認することができました」
もののふの実釣動画はこちらでチェック!
さらに、こちらも要チェック! 近日リリース予定の本流モデルです
もののふ大鱒70S
渓流が解禁を迎えた後、5月頃になると各地で遡上系トラウトが釣れるようになる。例えば長良川のサツキマス、例えば利根川本流の利根鱒などなど。広いフィールドを広範囲に探りつつ、軽快に誘っていけるのがこちらの70mmモデルだ。近日、ルアマガ+上でも記事をアップする予定! 乞うご期待。
【スペック】
- 全長:70mm
- 自重:7.7g
- フック:#8
- リング:#2
- カラー:10色
- 価格:1,485円(税込)
- 発売予定:4月下旬
- 1
- 2