ショアジギングと言うと「ジグをシャクって、青物を釣る!」というのが基本中の基本! という状況に、新たな提案を打ち出すのが広瀬さんだ。「シャクらなくても、リトリーブ(ただ巻き)でもちゃんと釣れます!」。シャクらないショアジギ、それはブレードジグを使用したリトリーブの釣りだった! 今回は、タックルやジグのセッティングなどを解説!
●文:ルアーマガジンソルト編集部
広瀬達樹(ひろせ・たつき)
「ヒロセマン」の愛称で知られるルアーフィッシングの伝道師。関わっていないものを探すほうが難しいほど多くのメディアに登場し、あらゆるジャンルの釣りに精通する。抜群の取材成功率に加え、ビギナーから熟練者まで役立つわかりやすい解説を届ける。メジャークラフトで広報&商品開発を行う。
強風時でも威力を発揮するタングステンジグは、もはや必需品!
青物ゲーム高実績での実釣だったのだが、この日は朝イチにツバスがヒットして以来、沈黙が続いている…。太陽の高度も高くなり、気温が上昇し始めた午前9時頃。待望の2尾目がヒット!
広瀬「ん? なんか違うな…? あっ、サバだ!」
上がってきたのは、やや小ぶりのゴマサバだ。
広瀬「風が強くなってきたので、ジグパラTGにチェンジしました」
えっ、でもジグパラTGはブレードジグじゃないですよね?
広瀬「そうです、だからこれに簡単ブレードを装着して使用してました。簡単ブレードは、メタルジグのリアに装着するだけで、その名の通り簡単にブレードジグに変身させられる、ヒロセマンオススメのアイテムです」
【ブレードチューン】ジグパラTG 40g+簡単ブレード
おおっ、これはいいですね! ジグのシャクリでの誘いだとイマイチ喰いが良くないときに、目先を変えてアピールできますね! 仕掛けをチェンジする必要もない。
広瀬「そうですね。ちなみに、ボトムまで落とし込んでから、中層までリトリーブして喰わせましたよ。アクションは加えずに、ただ巻いてくるだけです。さっき、キビナゴの群れが入ってきたのが見えてて、その直後にヒットしたんで、その群れについていた魚かもしれないですね」
強風の中、飛距離を伸ばすためにタングステン製メタルジグのジグパラTGにチェンジしつつも、それにブレードチューンを施しリトリーブで使用するというワザありテクで出した釣果だ。
リトリーブ中にターゲットがバイトしてくるので、ロッドは硬すぎると弾いてしまいフッキング率低下にもつながってしまう。
しかし、ファイト中はある程度のパワーも必要。そこで、今回広瀬さんが選択したロッドはクロスライド5Gのライトショアジギモデルとショアジギモデルの2本。
広瀬「クロスライド5Gはマキジグジェットやクロスライドブレードとの相性もバッチリです。ぜひ、その使い心地を試してみてください!」
広瀬流、ルアーセッティング例
推奨タックル
クロスライド5G XR5-962M/LSJ&XR5-1002M
広瀬さんは今回、2本のタックルを状況に応じて使い分けていた。962M/LSJはその名の通りライトショアジギモデル。適正ルアーも15~50gという範囲。一方1002Mは20~60gと重めのルアーも扱える。ちなみに、ゴマサバは前者、ツバスは後者を使用してキャッチ。
使用タックルセット例1
使用タックルセット例2
使用ライン:弾丸ブレイド・クロス 1.2号
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