
沖縄県石垣島の八重山海域で10月3日、4日の2日間に渡りサメ漁が行われ最大全長4m重量560kgのサメをはじめ合計115匹が捕獲された。サメは設置された漁具を壊してしまったり、釣りあげている最中の獲物を横取りするなど被害があとを絶たないため、毎年サメ漁が実施されている。
●文:ルアマガプラス編集部
はえ縄漁にYoutuberが密着
登録者数122万人を誇る人気Youtuber「ハイサイ探偵団」はサメ漁が実施された2日間にわたり普段カゴ網漁を行う漁船に同船密着、今回は一度に100本もの仕掛けを設置するはえ縄漁でサメを捕獲していく。
今回のはえ縄漁は2箇所設置するので合計200本もの仕掛けを落とす。
準備段階から手伝いをしたハイサイ探偵団は保管時に巻きグセの付いてしまった仕掛けを伸ばす作業や、エサとなるマグロやカツオの用意、仕掛けへのハリ掛けを実際におこない、はえ縄の設置を済ませた。引き上げは翌朝になるので漁港に戻る。
サメの捕獲にはこれだけのエサが必要だ。仕掛けも大量に用意するので費用も膨大なものになる。
漁港では他の船が捕獲したサメを解体
サメ漁は仕掛けを設置、引き上げて終わりではない。漁港にもどると他の船が回収したサメを解体する。クレーンを使い吊り上げるひと、水揚げされたサメを移動させるひと、いちどに何尾もサメがあげるので、皆が団結して解体する。サメが揚がるたびに漁協全体が動き出し、ひとつになるのだ。
漁港内では常に人が動く、立ち止まるひとは誰もいないのだ。
この日、ハイサイ探偵団だけでなくサメ革職人のリューマさん率いる「カフーカTV」も漁港に待機。サメの解体を主導した。
捕獲解体されたサメのその後
水揚げされたサメはすべて解体し、皮はサメ革職人リューマさんの手によって財布やキーケースなどの材料になり、ヒレはフカヒレとして生まれ変わる。捌いた身は飲食店に無料で提供、中骨や肝臓はサプリメントなどになり、残りの頭や内臓は家畜の肥料となり捨てる部分はゼロ。
各所と調整を行い石垣島のサイクルを作りあげるリューマさん。
今後は廃棄や地産地消で終わらず、一般流通にのり産業として成り立つことができれば、漁師とサメの共存も成り立つかもしれない。
ハイサイ探偵団、カフーカTVによる密着動画はこちら
石垣島近海に生息する超大型サメを捕獲せよ!【前編】
【チャンネル史上最大】560kg超えの超大型サメを捌く!【後編】
アジア最大規模のサメ漁に今年も行ってきた【ハイサイ探偵団】
石垣島で560kg超の大型人喰いサメと遭遇【カフーカTV】
ハイサイ探偵団(はいさい・たんていだん)
視聴者からの依頼を調査するというコンセプトでチャンネルをスタートさせるが、釣りやアウトドア、料理などメンバーが楽しめる企画を中心に沖縄で活躍。ハイサイ探偵団の詳細は、下記YouTubeアイコンからチェック!
カフーカTV
『厄介モノ』から『役立つモノ』へ。サメの皮を活かした沖縄の新たな特産品、 地域に特化したブランドにしていきたいと考えをから活動を開始。詳しい活動内容は下記アイコンからチェック!
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