ボートもオカッパリでもボートも、これから熱い季節を迎えるのがシーバスフィッシング。これからの時期、ランカーハントのカギを握るのが“コノシロ”であり、近年盛り上がりを見せるビッグベイトの釣りを盛り上げる重要な要素になる。そんなタイミングで出揃ったのが、マルジンのビッグベイト3兄弟。それぞれの使い方や、使い分けによる釣果アップのコツを平野徹さんに聞いた。ここでは『UKビッグベイト160F』について解説していただく。
●文:ルアーマガジンソルト編集部
UKビッグベイト160F(マルジン)
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水平浮きのダイビングから表層のヨタヨタアクションまで変幻自在
――9月の最終日に行われた実釣。その前日は涸沼にいたという平野さん。オカッパリシーバスに引き続き、本日は東京湾のボートシーバスという、とにかくシーバス漬けな日々を送っていた。
平野「前日までの2~3日、涸沼はボイルも多発していたしとにかく状況がよく、釣果もまずまずでした。ただ、東京湾のボートシーバスは、コノシロパターンでの釣果が聞こえてきたのが9月20日くらいのこと。まだまだトップに出るような個体は少ないようですね」
――当日の水温は25℃。これが22℃くらいまで落ちていけば、シーバスの状態もよくなっていくようだが、まだ水温の下がりきらない東京湾は濁りも強く真っ茶色。思いっきり夏を引きずっている模様。
平野「ただ、ベイト自体はたくさん入ってきているようです。コノシロが入ってきて、それを捕食するようになれば、今回のテーマでもある“ビッグベイトのトップゲーム”が存分に楽しめるようになります! シーバスって普通に20~30cmのコノシロを普通に捕食しているし、何より、コノシロに付いている魚はデカイ。つまりはランカーを狙って釣ることができるのです」
――今回平野さんがメインで使ったのは「UKビッグペン150F」「U Kビッグウェイク170F」「UKビッグベイト160F」通称マルジンのビッグベイト3兄弟。その中でも、マルジン初のビッグベイトとしてラインナップされるのが、フローティングタイプのダイビングペンシル『UKビッグベイト160F』だ。
平野「やや背中を出すような浮き姿勢から、水押しの強いジャークアクションを演出できるほか、ただ巻きでは緩やかなロールアクション、流れを受けるとS字アクションを繰り出しながら魚を魅了します。160mmとビッグベイトとしては小ぶりながら、重量を65gに設定することで、非常に水押しの強いルアーとなっています。強い波動で広範囲にアピールできるルアーですね」
捕食を狙うか、それともリアクションを狙うか
――近年、ビッグベイトと呼ばれるルアーは大型化が進んでいる。とくにS字系のビッグベイトや、ペンシルベイトはそれが顕著に表れているように思う。
平野「シーバスの反応って、捕食とリアクションがあると考えていて、だいたい捕食対象として喰ってくるのが170mmくらいまでと考えています。昨今、シーバスビッグベイトルアーはどんどん大きなものが出ていますが、UKビッグベイトを含むマルジンのビッグベイト3兄弟に関しては総じて160mm前後。それぞれにサイズ以上のアピール力を持たせつつ、実践的なルアーを目指して開発が進められました。喰わせる性能はもちろんのこと、疲労感を感じさせない絶妙なサイズ感・ウエイト感も特徴ですね。楽しみながら本格的に使えるので、エキスパートからビギナーまで多くの方に使ってもらいやすい仕様になっています」
――特徴を抑えつつ、シーバスのご機嫌をを伺いながら楽しむ、平野流のコノシロパターン。状況にも左右されそうだが、今後はどう推移していくのだろうか?
平野「水温は22℃くらいまで下がってくれれば各地で“開幕”の声が聞こえてくることでしょう。それに伴い、ベイトもイワシからコハダへ。コハダもコノシロサイズが入ってくれば本格シーズン突入です! 表層攻略でエキサイティングなランカー狙いが楽しめますよ! 」
使用タックル
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