巻いても止めても狙って食わせる!アーマジョイントの極意はグリグリネチネチ!フラッシュブーストの明滅で広範囲にアピールもできる!!

様々なルアーを使い、年間通して楽しめるボートシーバス。数々の必釣パターンが解明されているが、今秋リリースされたビッグベイトが新たなメソッドを提案する。その釣りをいち早く実践する東京湾の腕利きキャプテンが、既存のビッグベイトにはない威力を実釣で証明してくれた。

●文:ルアーマガジンソルト編集部

2024 新製品情報

解説は家田成大さん

家田成大(いえだ・しげひろ)
東京湾のガイド歴17年超のキャプテンアングラー。シーバスをはじめクロダイ、青物、メバルなど旬のターゲットを追い、「今、一番アツい釣りを楽しみましょう! 」をモットーにゲストの釣りをサポートする。サニーフィッシングガイドサービス代表。 [写真タップで拡大]

フラッシュブーストが止めてもバイトを誘発

エクスセンス・アーマジョイント190Fフラッシュブーストでストラクチャー撃ち。キャストは決まった! その後の誘い方は?

家田「ただ巻きでテールを振りながら艶めかしく泳ぎます。オープンウォーターで広く探るならただ巻き主体で良いですが、ストラクチャー撃ちはルアーをトレースする距離が短いし、クイの際やシェードから出る瞬間など、ここぞというピンで喰わせたい場面も多い。なので僕はアクションに変化をつけます」

アーマジョイント190Fフラッシュブーストでストラクチャー撃ちをするときの誘い方はこの2つ。速巻きからストップさせると上昇軌道でターンしながらバイト誘発。ターン時にフラッシュブーストの明滅による誘い効果も期待できる。左右に首を振らせるドッグウォークは移動距離を抑えてネチネチとアピールすることが可能。 [写真タップで拡大]

ピンスポットで誘って喰わせる! 狙って獲ったという満足度も高いですね。どんなアクションで誘うんですか?

家田「一つはグリグリッと速巻きからストップ。止めた瞬間に上昇軌道で180度くらいターンします。シーバスに獲物を追い詰めた感を持たせやすく、84cmが喰ったのもこのアクションです」

速巻き&ストップなら簡単。

家田「簡単です。しかも止めてもフラッシュブーストが誘ってくれます。もう一つは緩めの首振り。前進を抑えて左右に首を振らせるドッグウォークで、どちらに反応が良いかを試します。オープンウォーターで広く探るときは、ただ巻きにこの2つのアクションを織り交ぜても良いです」

オープンウォーターでアーマジョイント190Fフラッシュブーストを遠投。アクション変化でアピール力を上げれば広範囲からシーバスを呼べますね!?

家田「幅広いシチュエーションで活躍するルアーです。ただ状況によってはアーマジョイントより釣れるルアーが必ずあります。僕の船に乗る際は、必ずミノーやバイブレーションもお持ちください(笑)」

今、どこで何を投げれば一番釣れるのか? それを見極め、ゲストを楽しませるのが家田さんの仕事だ。

家田さんは実釣でアーマジョイント190FフラッシュブーストのNアユを多投。「アユをイミテートというわけではなく、東京湾は潮が濁り気味のことが多い。シルバーにちょっとゴールドが入るカラーが有効で、アユカラーの黄色っぽい色味も実績があります。ローライトや濁りがきついときは赤金やチャート系。晴れの日中や潮が澄んで激渋のときは、シルバーやクリア系に振ります」 [写真タップで拡大]

ウエイトチューンでレンジを調整

家田「アーマジョイント190Fの潜行レンジはMAX 20cm。速巻きを入れると水面付近に上がりすぎることもあるので、浮上を抑える意味でウェイトチューンをしました。理想は護岸のエグレや台船の下に付くシーバスに見え隠れするレンジを通したいですからね。84cmを釣ったのは前に1.5g、後ろに1gを貼りました。ウエイトチューンをしても人の見た目では泳ぎの変化は感じません」

家田さんはアーマジョイント190Fフラッシュブーストのストラクチャー撃ちでシールタイプのオモリを貼ったものも使用。 [写真タップで拡大]

速巻きか首振りかで2タックルを使い分ける

家田さんはアーマジョイント190Fフラッシュブースト用に2セットのタックルを用意。

家田「ロッドのB610Mはルアーウェイト的にオーバーですが6、7割の力で投げる分には問題なし。グッとロッドを曲げて投げるほうがストラクチャー撃ちの精度が上がります。ティップが軟らかい分、ルアーに水を噛ませやすく速巻き&ストップなどの巻き系のアクションに向きます。リールは巻きすぎないようにHG(ハイギア)を選択しました。B63Hはビッグベイトに最適なモデルで取り回しやすく、ショートトゥイッチで小刻みに首を振らせるアクションが付けやすい。リールは糸フケを素早く回収するためにXG(エクストラハイギア)をチョイス」

※規定のルアー重量を超過すると、ロッド破損の恐れがあります。 [写真タップで拡大]

左から
●ロッド:ディアルーナBS B610M ●リール:エクスセンスDC SS HG ●ライン:グラップラー8PE2号(以上シマノ) ●リーダー:ナイロン30lb

●ロッド:ディアルーナBS B63H ●リール:エクスセンスDC XG ●ライン:グラップラー8PE3号(以上シマノ) ●リーダー:ナイロン40lb

●ロッド:ディアルーナBS S610M ●リール:ステラC3000XG ●ライン:ピットブル8+1号(以上シマノ) ●リーダー:ナイロン25lb

●ロッド:ディアルーナBS S73M+ ●リール:ステラ4000MHG ●ライン:ピットブル8+1.5号(以上シマノ) ●リーダー:ナイロン30lb

秋のハイシーズンランカー出没の期待大!

実釣ではサルベージソリッド85ESとダイブアサシン99Fフラッシュブーストのストラクチャー撃ちでも魚を手にした。

家田「サルベージソリッドは速巻き。完全にリアクションで喰った魚です。ダイブアサシンは護岸際を引いて、コツコツとアタるけどのらない。マル(スズキ)とは違うアタリで、正体はやはりヒラセイゴでした。最近、東京湾のとくに千葉側で増えているんです」

実釣時はバイブレーションのストラクチャー撃ちで60cm弱のフッコクラスもキャッチ。「回収するくらいの速巻きでリアクションバイト。物陰に魚はワラワラ居るはずですけど、なかなか喰わないという日もあります。魚探にイワシの反応があったので、ヒラセイゴの活性は高めでした。本格的な秋のハイシーズンに入れば、釣れる場所も釣れるルアーも広がります」ボートシーバスを楽しむなら今がチャンスだ。 [写真タップで拡大]

釣れたエリアは魚探にイワシの反応。アーマジョイント190Fフラッシュブーストを使えば、ヒラセイゴのバイトも避けられますね。

ダイブアサシンで護岸際を引いてキャッチしたのはヒラセイゴ [写真タップで拡大]

(左)エクスセンス・サルベージソリッド85ES[シマノ](右)エクスセンス・ダイブアサシン99F フラッシュブースト[シマノ] [写真タップで拡大]

家田「結果的に良い魚が出ましたけど、今日の実釣は状況としてはかなり厳しかったですね。オープンウォーターでもアーマジョイントに良いサイズが2度バイトとしてきたけれどのらなかったし」

では、弊誌発売の10月下旬以降の東京湾のシーバスの動向は?

家田「例年でいえば、まさにハイシーズン(笑)。ビッグベイトで釣るのもありだし、釣れる場所も釣れるルアーも幅が広がります。繰り返しになりますが、そのときに一番釣れるルアーを使いましょう! が僕のガイドの方針で、秋のハイシーズンはアーマジョイントが活躍するタイミングも増えるでしょうね」

何をどのタイミングで使うかの判断は、ガイド船のキャプテンに任せれば間違いなし! ストラクチャー撃ちにビッグベイトという新手で、秋のランカーシーバスに出会う機会が増えるのは間違いなさそうだ。

スリリングなファイトもビッグベイト×ストラクチャー撃ちの魅力。ストラクチャー撃ちは比較的近距離の障害物周りをタイトに狙うため、シーバスがかかればパワーファイトが必須。アーマジョイント190Fフラッシュブーストでアベレージサイズが上げれば、スリリングなやりとりを楽しめる場面が増える! [写真タップで拡大]

東京湾のボートフィッシングはおまかせ

家田さんが代表を務めるサニーフィッシングガイドサービスは2019年に開業。シーバス、クロダイ、サワラ、青物、マゴチ、メバルなど旬のターゲットに幅広く対応。タックル、ライジャケのレンタル(予約時に要確認)もあり、本格的なボートフィッシングが手軽に楽しめる。使用艇はトイレ完備で女性の方も安心。

船の定員は10名(キャプテンを含む)。同時にキャスティングできるのは5名まで。船首には2名立っても余裕の広さのフラットデッキを装備する。 [写真タップで拡大]

家田さんの船には簡易ライブウェルを設置。ゲストが記念撮影する際もできるだけ魚にダメージを与えない配慮が成されている。実釣で出会った84cmも元気に帰還。ルアーに反応するランカーの遺伝子を残せば、東京湾ボートシーバスの未来は明るい。 [写真タップで拡大]


※本記事は”ルアーマガジンソルト”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。