
ファッションブランドの釣り好き達が集まる『艇王Fangle』が帰ってきた! 今回もフィッシング向けのファッションを展開する3ブランドが集結。プロアングラーと力を合わせて、秋の霞ヶ浦で熱いバトルを繰り広げたぞ!
●文:ルアーマガジン編集部
Fangleとは?
Fashion×angler
『Fashion』と『Angler』を組み合わせた造語で、オシャレに釣りを楽しむアングラーを意味する。ルアーマガジンでは、バスフィッシングとファッションのクロスオーバーを提唱。大好きな釣りだから、おしゃれでカッコ良く楽しみたいもの。Let’s Fangle!!!
Special Rule
- ゲストプロアングラーのバスボートに各アパレルチームが乗り込んで対決。
- キーパーは25cm以上、3尾のリミットで1日間のトータルウエイトで競う。
- リミット3尾のうち、1尾はプロアングラーのスコアを計上する。
- ウエイトは帰着後に計測→撮影。死魚はマイナス1kgのペナルティ。念のため、釣り上げる度にウエイトと 長寸を計測。プレスが持ち込んだデジタルスケールとメジャーを使用する。
- ランディングネットの使用は可能とする。
- プレスのランディング補助は不可。
- ライフジャケットの着用必須。
競技について
- 集合場所はリバーサイドマリーナ。
- 7時半スタート、帰着は14時30分。
- 帰着遅れは10分までマイナス1kg。10分以上遅れた場合、失格とする。
- 競技中、9時から15分間、12時から45分間のハーフタイム(休憩)を設ける。
- 休憩中はその場で待機(タックルの準備は可、トイレ等の移動は認める)。
- ハーフタイム終了ののち、9時15分で相手の尾数の発表、12時45分で相手の最大魚の発表を行う。
競技エリアおよび航行について
- 基本事項はW.B.S.のルールブックに準じる。
- 各保護水面と禁止区域においての釣りは全面禁止(※茨城県霞ケ浦北浦水産事務所のWebサイトを参照)
対戦チームご紹介
TEAM DENHAM
デンハムは2008年にアムステルダムで誕生。国際的にも名高いデニム職人ジェイソン・デンハムによって設立された。『細部に見出される真実』、『伝統を重んじ、しきたりを壊す』をコンセプトに、プレミアムデニムをリリース。
【左】吉澤航さん。好きな釣りはビッグベイトとジグ撃ちといったストロングなもの。釣り以外ではサーフィン、キャンプ、野球といた趣味を持つ。
【右】小川浩希さん。趣味はバス釣り、サッカー・フットサル。芦ノ湖をホームにビッグベイトでランカーを狙いつつ、年に数回の琵琶湖釣行を楽しみのひとつにしている。
COORDINATE アングラー 酒井俊信さん
デンハムチーム「酒井さんは普段より細身のデニムを履いて釣りをされているイメージがあったので、生地・洗い加工・縫製など生産工程の全てをイタリアで行っているMADE IN ITALYのデニムを軸に、シンプルな白Tにチェックシャツを羽織っていただき大人のアメカジをテーマにスタイリングさせていただきました」
- チェックシャツ:BRI BURTON OVERSHIRT AC 33,000円(税込み)
- Tシャツ:FRASER AMERICANA LS TEE HJ 13,200円(税込み)
- デニム:RAZOR MII6MSS 50,600円(税込み)
酒井俊信’s BOAT
- ボート:スキーターFX20
- エンジン:ヤマハ VMAX SHO 275
- エレキ:モーターガイド/ツアープロ109lb
- 魚探:ホンデックス/HD8000、ハミンバード/1198、ハミンバード/998
reccomend item
NGDH MOUNTAIN COAT
昨年より続くNANGAとのコラボモデル。最高品質のPolish white goose downを使用した860fpのダウンフィル、メインボディに撥水ストレッチ・ヨークにNANGA社AURORA TEX生地を使用。DENHAMオリジナルパターンメイキングにて仕上げた本格ダウンだ。
121,000円(税込み)
ALL STAR COUPE OX/DH
ヴィンテージのALL STARよりインスパイアされた黄ばみがかったようなソールに、シックなブラックスエードのボディデザイン。そして、ブラックのセンタージップを配し、着脱イージーなDENHAM別注仕様に。
29,700円(税込み)
DENHAM×DRT タイニークラッシュLOW
DENHAMとDRTのスペシャルコラボカラー。デニムのインディゴカラーをベースに、赤耳のステッチやブランドロゴのハサミを散りばめたデザインになっている。
TEAM HELLY HANSEN ANGLER
ノルウェーの商船隊の船長だったヘリー・J・ハンセンが1877年に創業。その後、高機能な防水ウェアとしての地位を築きワールドワイドなブランドへと成長していった。そのアイテムラインナップはバスフィッシング業界にも進出している。
【左】古賀淳史さん。少年時代にバス釣りにハマり、現在その熱い思いが再熱中。2017年から吉田遊さんと交流を持ち、一緒に釣りながら密に製品開発に勤しんでいる。
【右】小池亮さん。普段は高滝ダム、亀山ダム、野池などでバスフィッシングを楽しむ。他にもSUPフィッシング、サーフィン、登山などアウトドアアクティビティが大好き。
COORDINATE アングラー 島後英幸さん
HHチーム「この日は雨が降る予報だったので濡れてもいいようなコーディネートに。トラウザースとジャケットのセットアップは、釣りの動きを研究開発拠点で分析してデザインされた最高峰モデルになっています」
- ジャケット:アトラクターGTX-Pro ジャケット 53,900円(税込み)
- トラウザース:アトラクターGTX-Pro トラウザース 59,400円(税込み)
島後英幸’s BOAT
- ボート:バスキャット クーガーFTD
- エンジン:ヤマハ VMAX SHO 275
- エレキ:ウルトレックス112
- 魚探:ローランス/HDS-9、ハミンバード/ヘリックス10、ローランス/アクティブターゲット、ハミンバード/メガ360、ローランス/HDS-12、ハミンバード/ヘリックス9
reccomend item
アトラクターGTX-Pro ジャケット
53,900円(税込み)
アトラクターGTX-Pro トラウザース
59,400円(税込み)
ヘリーインフレータブル ベルトパック
26,400円(税込み)
ジャケットとトラウザースのセットアップは、防水性の高いフードやネオプレーン製の袖口、Dリングなど各部にこだわりが凝縮。オカッパリでもボートでも釣りがしやすい高品質なウェアになっている。ヘリーハンセンロゴの入った腰巻ライフジャケットもラインナップ。
TEAM #FR2 FISHING.
架空のウサギのキャラクターをモチーフにしたブランドで、ストリートカルチャーを意識したウェアを展開。ゴルフなどのスポーツウェアに加え、バス釣りやソルトルアーフィッシング向けのファンションもスタートさせた。
【左】奥泉賢介さん。ブランドのPR担当。趣味はサーフィンやゴルフで、休みの日には波に乗るために海へと出向く。バス釣りに関しては現在勉強中。
【右】伊藤健さん。ブランドの企画生産担当。昆虫採集など自然の中で遊ぶのが大好き。釣りを始めたばかりで、この企画を通してバス釣りにハマる予定。
COORDINATE アングラー 馬場拓也さん
FR2チーム「ブランドカラーのネイビーを全面に出したかったので、ネイビーワントーンで揃えました。FR2のネイビーは色の濃さにもこだわっていますよ。また、3人とも同じウェアを着ることで、チームの一体感を出しました」
- ロンT:サークロゴドライL/S Tee 9,900円(税込み)
- パンツ:イージーチノ 参考商品
- キャップ:サークルロゴCAP 6,600円(税込み)
馬場拓也’s BOAT
- ボート:バレットボート20XD
- エンジン:エビンルードEテックHO225
- エレキ:ミンコタ/フォルトレックス112
- 魚探:ハミンバード/ヘリックス12、ハミンバード/メガ360、ハミンバード/ヘリックス9
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3チーム3様スタイルで湖上のバトルいざ開幕!
島後「W.B.S.最終戦のためにプラクティスを重ねてきたのに中止で不完全燃焼です…。今日は完全に力を出し切ります!」
ヘリーハンセン(HH)チームのリーダー・島後英幸さんは開口一番、ある意味で優勝宣言とも取れる発言。鼻息は荒い。他2チームが会場至近の北利根川が実釣をスタートしたのに対して、HHチームは霞ヶ浦本湖へとバウを向けた。
当大会の記念すべき1尾目は、見事に島後プロがキャッチ。お手本を示した後は竿を置き、HHスタッフお2人に釣ってもらうべく本湖を北上を開始した。


酒井「出船前にお2人のタックルには同じビッグベイトが付いていたので『じゃあ、今日はソレでいきましょう』と」
デンハムチームのリーダーは酒井俊信さん。この水系に長らく精通するアングラーにして、近年は島後プロ(※ホームは琵琶湖)と同じくプロガイドとしても活躍中。ゲストの気持ちを汲むのがプロのサガというものだろう。
「岸とこんなに近い距離で!?」とデンハムスタッフ。普段はお2人ともクリアウォーター派。酒井プロからカスミの基本を伝授。
酒井プロがまず選んだのはアシ+水深変化に富むエリア。初の霞ヶ浦釣行で戸惑うお2人に水中の様子やトレースコースをレクチャー。すると直後に、小川さんのタイニークラッシュを足下で食い上げバイト! これが後のヒントとなるが、まずはビッグベイトを流しやすい好場所をひとつひとつ巡っていったのだった。
馬場「今回は総力戦です。フロントで僕がビッグベイトを投げて、お2人にはノーシンカーを使っていただこうかと思います」
FR2チームを率いるのは馬場拓也さん。今やこの水系で腕利きの陸っぱりスーパーロコとして知られるが、実は元々JBプロ。バスボートでの釣りももちろんプロ級だ。
FR2スタッフのお2人が釣り経験浅めと聞くや、ワムワムのノーシンカーを準備。船首では馬場プロが魚を寄せ、取りこぼしをお2人に狙っていただく。そんな構図が伺えた。まさにチームワークで優勝を狙う戦略だ。
試合はまだ始まったばかり。これから3チームはどんな展開を見せてくれるのか非常に楽しみだ。




白熱のシーソーゲームを最後に制したのは…!?
島後「こんなことってあるんですね! コレは流れがキテる! ウチが優勝ですね!」
HHチームの古賀さんが720g、小池さんが320gとダブルヒット! 夏から秋へと変わる季節の狭間で、タフが叫ばれていた当時の霞ヶ浦水系だったが、それもどこ吹く風。島後プロのレクチャー通りのクランキングで見事に結果を叩き出したのは見事だ。
この時点でまだ12時。いち早く3尾のリミットメイクを達成したHHチームは、さらなるスコアアップを狙うべくキッカー場のラン&ガンを始めたのだった。
酒井「最高です! このエリアでは最大級ですよ!」
狙いをアシからゴロタ場に変え、キャスト開始からものの数投でデンハム小川さんにヒット! 酒井プロがネットインに成功した直後に発したのがこの言葉だった。
タフ極まる中で会心の1,400gに船上は湧いた。吉澤さんも自分が釣ったかのように笑みがこぼれる。THEチーム感、ここに。



だが、HHチームにはスコアが届いていない。そんな時、FR2チームが気を吐く。
馬場「手分けして釣りをしたからこその、この1尾。みんなで釣った1尾です!」
終了1時間前に滑り込みの1尾。これで全チームに釣果が揃った。大団円を迎えようとしていた30分前、ここでまた試合が動いた。
酒井「朝イチにお2人にバイトがあった場所を最後に入り直してみたのが正解でした!」
酒井プロが起死回生の1尾をついにキャッチ。それまで幾度ものミスを喫していただけに喜びはひとしお。再び船上が湧いた。
そして15時、全艇が無事帰着&ウェイインショーへ。結果はデンハムチームの優勝! しかし、当企画は競うだけが狙いではない。
バスフィッシングとアパレルブランドの未来を紡ぐことこそが第一義。参加選手たちの笑顔がその答えだ。実に有意義な1日となったのは言うまでもないだろう。
全員揃っての帰着後は改めての検量。「あれ?軽くなった?」デンハムチームは1,400g+580gで2kg弱のはずが、1,875g? 魚が船酔いでライブウェルに吐いた? とはいえ文句なしの優勝だった。
最終結果
- 1位:TEAM DENHAM
- 2位:TEAM HH
- 3位:TEAM FR2



2尾ながらキッカーを獲ったデンハムが優勝!
早々に3尾リミットを揃えたHHチームだったが、終了間際にデンハムチームにまさかの逆転。白熱したチーム戦のバトルとはいえ、終了後の参加選手は皆満面の笑み。バスフィッシングが繋ぐ縁ってやっぱり素晴らしい!
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