2022年エリアトラウトロッド『Tコネクション』5年ぶりのフルリニューアル!

人気が高まるにつれ釣り方からタックルまで進化が著しいエリアトラウト界隈。より現環境に合わせたロッドが必要になってきていると杉山代悟さんは語っている。そこで、現在のエリアで大事な性能とは何か? 新しいTコネクションを解説していく。今回はリニューアルの概要を杉山さんにまとめて解説してもらった。

●文:ルアーマガジン編集部

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杉山代悟さんのプロフィール

杉山代悟(すぎやま・だいご)

ジャッカル・ティモンサポート。8歳からエリアトラウトを始め数々のトーナメントで腕を振るい、若くしてトップトーナメンターとして名を馳せる。遊漁船の船長(清水港ZEST)もこなす超実力派のアングラー。

ルアーの多様化に合わせロッドも短く軽く&テーパーも変化!

6ftでも長め!? 1inが大きな差へ

杉山「前作から5年も経つと釣り自体も変わっていって『ここをこうしたい!』という点が多く出てきました。そこで、今回のリニューアルは僕のほうから声を掛けたんです」

特にエリアトラウトはルアーの進化や時流の変化が速い。新しい釣り方に少しでも沿ったものが欲しいというアングラー側の思いが詰まったロッドだという。

杉山「従来モデルのMクラスは6ft2inだったんですが、6ftにしています。この2inの差って思った以上に大きくて、ランディングの時や操作性に関しては短いほうがスムーズ。6ftつまり180cm。僕的にはこの長さが何をするにもやりやすいんです」

杉山さん的にはロッド自体を短くしていきたいという。

杉山「5ft5inのソリッドティップモデルが特にその傾向にあります。ロッド的には全体的にパリッとしていて長さも短く、最近のアジングロッドに近いといえます。短くなるイコール軽量化。この軽さってロッド性能において正義ともいえます。感度も操作性も向上して…でも、軽くてパリッとしているとツン! と、ついばむようなバイトは弾きやすくなります。そこで、ちょっとソリッドを長めにして曲がるテーパーにしています」

ティップのソリッド部分を1~4番ガイドまで長めに取ることで、今まで掛からなかったバイトを獲ることができるという。

杉山「エリアのルアーもボトム系やロングリップでちょっと短めのミノーとか流行っています。そういった新しい釣り方に対応したり、今まで獲れていなかった魚も掛けないといけない時代になっているんです」

先鋭化していくエリアトーナメントで勝てるため、しかし一般ユーザーでも武器になる。そのためのショート化であり軽量化。さらに感度とハリを持ちつつ曲がるといった相反する性能を併せ持つ、複合的な形態へと進歩しているというのだ。

NEW Tコネクションの特徴

【グリップ】フロントが細く短めのセパレートグリップ

ロッド全体を軽く仕上げるため、グリップもセパレートタイプでさらにフロント部分を細く短めにし軽量化。コルク素材も良質なものを選び、持ちやすさのフィット感と感度もUP。

【テーパーアクション】現環境に合わせるため従来モデルから一新

60Mは若干スロー気味なテーパーになり、60ULもナイロンラインの使用感を上げつつ魚を乗せる高バランスなアクションへ刷新。多様化するルアー等、現環境に合わせた作りだ。

【ガイド】小型軽量化によって先おもり感を排除

以前のモデルに比べて小型軽量化されたガイドを搭載し、先おもり感のない実重量以上の軽量なバランスを持つ。

杉山「真冬の凍結ギリギリ。そんな口径を見極めて使っています」

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  • 発売日:2022年11月16日

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