身近な魚が高級料理に大変身! カサゴの酒蒸し【釣り人のお魚料理レシピ】

堤防から釣りをしていても、船から釣りをしていても、本州以南なら日本どこでもひょいっと顔を出すのがカサゴという魚。海底の岩礁や堤防のちょっとした隙間に潜み、上から落ちてくるエサを待ち構えている。海底付近を狙う釣りなら釣果に混じってくるだけでなく、もちろん専門的に狙っても面白い。小型も多く見かけるが、20cmくらいから美味しく食べられる。煮付けて食べる方が多いと思われるが、今夜は少し趣向を変えて、酒蒸しは如何。

●文:ルアマガプラス編集部

2024 新製品情報

カサゴについて

大きな頭や太い背骨が料理でいい味を出す!

[写真タップで拡大]

カサゴ目カサゴ亜目フサカサゴ科カサゴ属。日本全国に分布するため地方名も多く、代表的なところでは、関西や四国のガシラ、九州のアラカブ。根魚であるため、岩礁帯など海底が入り組んだ場所にaとしている。漁港の消波ブロック帯などにも棲息している。

代表的なブランド

岩礁帯に棲息しており、定置網などで獲れる魚ではないため、流通量は少なく、1尾の値段も高い。とくに本種のカサゴは1尾千円近い値がつくことも。逆にまき網などで漁獲される深海系のカサゴ類は安い。どちらも店頭ではカサゴとひとくくりなので要注意。

おすすめ料理全国の主な産地
刺身、煮物、焼き物、一夜干しなど煮物、揚げ物、味噌汁、刺身など1月~3月青森~鹿児島

カサゴの酒蒸し

軽く塩を当てたカサゴを他の具材と皿に盛り上から酒を降りかけ、あとは蒸し器に入れて15分。

材料(2人前)、調理時間目安(15分)

  • カサゴ:1尾
  • 長ネギ:約1/4本(白い部分のみ)
  • 豆腐:約1/4丁
  • 絹サヤ:1~2房
  • 昆布:約20g
  • 日本酒:約1カップ

作り方

【手順1】

身に塩を当てる

昆布を敷いた皿に舟造りを乗せ、全体に臭み消しと下味の塩を当てる。塩は軽めに。多いと酒蒸しの繊細な味を殺す。

【手順2】

付け合わせを用意する

長ネギと豆腐は食べやすい大きさに切ってカサゴと同じ皿に。絹サヤはサッと湯通し。こちらは蒸さないので別皿に。

【手順3】

酒をふりかける

具材全体にかかるよう、上から酒をふりかける。下に敷いた昆布がしっとり湿る程度で十分。

【手順4】

約15分間蒸す

皿ごと蒸し器に入れて15分程度蒸す。鍋を使って蒸す場合は、蒸す水に少量の酢を混ぜると鍋の黒ずみを防げる。

【手順5】

盛り付け

蒸し上がった材料を別皿に盛り付けて、彩りの絹サヤを添える。その上から蒸し汁をかければ、酒蒸しの出来上がり。

【ワンポイント】酒蒸しだけど酒は控え目に

酒蒸しというとアサリやハマグリがメジャーで、それらはたっぷりの酒で蒸すが、カサゴの場合は白身の繊細な味を活かしたいで、酒は少なめにするのがコツ。

[写真タップで拡大]

完成!

[写真タップで拡大]

【魚に合わせて愉しむ】純米吟醸生酒・伝心(福井県・株式会社一本義久保本店)

フルーティで爽やかな口当たりが飲みやすい。全体的にまろやかで味も香りも主張しすぎず、ふわりと美味しい。

[写真タップで拡大]

『前略 奥様 釣った魚は自分で料理します。』発売情報

全24種の美味しい魚レシピ集!

釣った魚を料理できれば 「また釣り行くの!?」と言われず、 気持ちよく釣りへ行けるじゃないか~! そんな編集部の声(願望)から生まれた魚のレシピ集です。

春夏秋冬の季節感豊かな魚とその食べ方を幅広くご紹介。魚の捌き方もしっかり掲載しています。1冊あれば、何かのときに役立つと思いますので、お手元にぜひ。

電子版ではタブレット端末での閲覧が最適です。


※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。