千原ジュニアも注目「日本で一番行きにくいラーメン店」実はミシュラン掲載の名店だった!【釣り場メシ】

日本の各地には、個性的なラーメン店が多数存在し、各店舗がしのぎを削って営業をしている。そんな数あるラーメン店の中でも、ひときわ目を引くのが「日本で一番行きにくい」ラーメン店。そのお店は一体どこにあるのか? なぜ、行きにくいのか? 千原ジュニアさんも「行ってみたい!」と熱望するラーメン店を実際に訪れてみた結果、驚きの事実が明らかに!

●文:ルアマガプラス編集部

2024 シーバス特集

出張で北海道・利尻島へ。 ミシュラン掲載のあの名店に行くチャンスだ!

釣りメディアの記事制作を担当していると、取材のために日本の各地を訪れる機会が増える。出張中は、寝る暇も惜しんで慌ただしく取材活動を行うのだが、そんな中での楽しみが、ご当地グルメを頂くこと。

以前、クロソイ釣り大会の取材で北海道・利尻島を訪れる機会に恵まれたのだが、実は、利尻島には、ラーメン好きの間でも有名な名店があるというのを聞き及んでおり、取材活動の合間を見て、是非訪れたいと画策していた。その際の顛末をお伝えしよう。

【北海道・利尻島】

利尻島は、北海道の北端、稚内の西側位置する離島。利尻昆布と、某有名手土産焼き菓子のパッケージデザインに採用されていた利尻富士が有名。後述するが、アクセスは稚内からフェリーを利用するほかに、空路という選択肢もある。

東京からだとほぼ1日がかりの移動。確かに行きにくい!

目指すラーメン店は、お笑い芸人の千原ジュニアさんが、自身のレギュラー番組『にけつッ!!』(読売テレビ)内で「日本で一番アクセスが難しいと言われているラーメン屋さん」として言及されたお店で、千原ジュニアさんが「行ってみたい!」と、訪れることを熱望していた。

では、なぜ「日本で一番アクセスが難しい」のか? 千原ジュニアさんは番組内で「利尻島にはフェリーで行く必要があり、天候や海の状況次第で船が欠航するため」と説明。確かに、北海道の北の端に位置する離島で、陸路ではたどり着けないため、気軽に行けるお店ではない。

ただ、実際には、利尻島にはフェリー以外にも飛行機を利用してアクセスすることも可能で、今回は仕事の都合もあり、船でなく飛行機で利尻島へ渡った。

札幌市にある丘珠空港から利尻島への空路便は、1日1便(1往復)運行されている。季節によって2便(2往復)の運行となる場合もあるようだ。

余談だが、利尻島への飛行機は、新千歳空港ではなく丘珠空港という札幌市内にあるこぢんまりとした空港から出ている。新千歳空港から丘珠空港は、車で小一時間ほどかかる距離。この移動がやや不便。

【利尻島へのアクセス方法】

  • フェリー:稚内ー利尻島
  • 空路1(JAL):丘珠空港(札幌)ー利尻空港(利尻島)
  • 空路2(ANA):新千歳空港(千歳市)ー利尻空港(利尻島)

※空路2(ANA)は季節運行で、例年は6月〜9月の期間に設定されている。今回は4月だったので、丘珠空港からのJAL便を利用。

朝、羽田空港を飛び立ち、まずは新千歳空港に到着。そこからクルマで丘珠空港へ行き、14:10発の飛行機を利用して利尻島に15:00に到着。空路を利用した最も効率の良い交通手段でも、1日がかりの移動となる。やはり、行きづらい!

利尻島に到着。今回は、丘珠空港から飛行機を利用。美しい利尻富士がお出迎え。

利尻島に到着し、宿に到着したのはすでに夕方頃。お昼のみの営業となる目的のラーメン店は、すでに閉店しているため、次の日、仕事の合間を見て訪れる予定だ。

翌日、取材活動は順調に進行し、予定していた記事用の素材も十二分に得ることができたため、お昼休みに件のラーメン店を訪れることに。お店の所在地は、利尻島内で一番賑わっている町、沓形(くつかた)にある。店名は「利尻らーめん味楽」。あのミシュランガイドの地方版にも掲載されたことがある有名なお店だ。

【利尻らーめん 味楽】
場 所:北海道利尻郡利尻町沓形字本町67
営業時間:11:30〜14:00
定休日:木曜日

お昼時ということもあり店内は賑わっていたものの、並ぶことなくすんなりと入店。このお店のラーメンの特徴は、何と行っても、地元の名産品である利尻昆布でダシを取った、旨みたっぷりのスープである。実際に食べたのが数年前のことなので、現在は多少変わっている可能性はあるが、しっかりとした味わいで、見た目以上にインパクトのある濃厚さに驚いた記憶がある。利尻島を訪れて食べる価値を十分に感じる1杯だった。

濃いめの醤油に昆布の旨味がいい具合にマッチ。しっかりとした味のスープが麺に絡む。絶品。右の小皿はトッピングとなるとろろ昆布。

【ネット通販でもらーめん味楽が味わえる!?】

調べてみると、らーめん味楽のラーメンはネット通販でも購入できるようだ。どれくらい店舗の味を再現できているのか? 一度試してみたいところ。

なお、番組内で千原ジュニアさんも言及していたが、現在は、横浜のラーメン博物館でも、同店のラーメンを食べることができるので、気になった方は訪れてみてはいかがだろうか?

ちなみに、肝心のクロソイ大会の取材だが、見たことないほど大型のクロソイが次々と持ち込まれ、利尻島の釣り場としてのポテンシャルの高さに驚嘆させられた。

クロソイ釣り大会では、大型の個体が多数持ち込まれた。初心者でも釣れやすく、場が荒れていない印象だった。利尻島は、釣りで訪れる価値も十分高い。


※本記事は”ルアマガプラス”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。