【東京湾奥メバル】「チョンチョンフォール」がドハマリ!? メバリングワームの使い分け教えます【リライト調査隊】

早いところでは10月中旬頃から釣れ始め、春頃に最盛期を迎えるメバル釣り。各地で人気のライトゲームの好ターゲットであり、そのお手軽度から入門者にもうってつけの釣りとして、親しまれてきた。今回は、メバリングのキホンをリライト調査隊のBOSSに実釣を交えて解説していただいた!

●文:BOSS吉田(リライト調査隊)

2024 シーバス特集

実釣&解説は「リライト調査隊」!

reLight調査隊(りらいとちょうさたい)

オールマイティに釣りを楽しむBOSS吉田を筆頭に、酔っ払い釣り初心者担当カツ、真面目な釣りバカ担当高橋五段、の3人組。釣りの楽しさを伝えるべく淡水、海水問わずルアーフィッシングを中心に活動。ハゼ~GT・サメまでやろうとしている生粋の釣りバカYouTuber。

BOSS吉田

元釣具店店員であり、釣りのジャンルを問わずあらゆる釣りに打ち込むフィッシングジャンキー。中でもハゼクラには一過言ありで、2019年から続く「Hz-1GP(ハゼワングランプリ)」に連続参戦中で、毎年優勝するほどの実力者。

高橋五段

リライト調査隊のいじられキャラでとにかく真面目。撮影時のにこやかな笑顔には自信を持っているが、周りからの評判はよろしくない。ハゼクラやシーバスのほか、雷魚やナマズも得意とする。

カツ

リライト調査隊のメンバーで、釣りの腕は初心者レベルだが、なぜか魚運は持っていて基本的には毎回本命をしっかり釣り上げてきた。毎晩のように飲み歩いている酔っぱらい担当でもある。

メバル釣りのキホン情報!

メバルの基本情報まとめ
釣れる時期は?地域差はあるものの、早いところでは10月中旬頃から始まり春頃にベストシーズンを迎える(早いところでは10月中頃から釣れ始める)。
どんな魚?日中は根と呼ばれる海底の岩場や海藻などの隙間、その周辺に隠れていて、夕マズメの日が落ちる頃から夜にかけて根から離れエサを探し始める。上を見てエサが来るのを待っている場合が多く、潮通しが良い場所を好む。
何を食べている?地域にもよるが、イワシなどの魚類から甲殻類のエビ‧カニ、バチと呼ばれるイソメ類と比較的何でも食べる。
タックル例メバリング用の6ftから7ft台で先が柔らかく1g前後~5gのルアーがキャストできるロッドが好ましいが、エリアトラウト、アジング、ハゼクラ用のロッドでも代用することが可能。リールは、PE0.3号~0.6号が巻けるスピニングリール1000~2000番。

最もポピュラーな「ジグヘッド+ワーム」の組み合わせで攻略!

メバルの最盛期に合わせて、その攻略法を紹介したい、ということで解説をお願いしたのはYouTuberとして活躍する「リライト調査隊」のメンバーだ!

実釣を行ったのは12月の初旬。メバルのハイシーズンはまだまだだけど、BOSS吉田がプラでメバルをキャッチしたとのことで、東京湾奥のとある小磯で実釣を行うことに。カツ「BOSS…ちょっと寒すぎない?」BOSS「俺は全然寒くないけど…だから防寒ちゃんとしてきてって言ったじゃん…」

今回はジグヘッド+ワームを使った釣り方を解説していきます!とりあえず、カツに釣れそうなワームを買ってきてって頼んだんだけど、買ってきた?

うん。ジグヘッドは持ってたから、おんなじメーカーのもので揃えようかな〜と思ってアクアウェーブというメーカーのワームを買ってきたよ〜。

同じメーカーのもので統一すると、使い分けしやすいですよね〜

ジグヘッド+ワームの組み合わせでメバルを狙う!

ワームはサイズ違い含め4種類をローテーションしたよ

とりあえずどんなワームを使えばいいの?

使い分けって意味ではベイトを意識したほうがいいかな? イワシなどの魚類を捕食していて活性が高い時は、シャッド系のアピール強めのワームがいいよ。アクアウェーブの中だと『リグルシャッド』かな?

僕も最初はシャッドを使おうと思ってやした!サイズも2種類あるから、2.2inで様子を見て、反応がなければ1.8inに下げる感じですかね?

それもありだけど、2.2inで反応がなければ、シャッドよりもアピールが弱めのピンテール系にするのもありだね。スレ気味の釣り場だったら『スーパージャコ1.6in』くらいまでアピールを下げちゃってもいいけど、リブの入っている『マッスルバグ1.4in』で微波動によるアピールを狙うっていうのもアリだね。ちなみに、ピンテール系のワームはスレているときだけじゃなくて、エビやカニなどの甲殻類を捕食しているときにも効果的なんだよ!

リグルシャッド(アクアウェーブ)

【スペック】
1.8in●入数:7本●価格:400円(税別)
2.2in●入数:6本●価格:400円(税別)

1.8inのカラーバリエーション
左上から「パールホワイト」「ピンクグロー」「SGグリーン」「クリアー/レッドF」「クリアーピンク」左下から「UVチャート」「BG小鰯」「シラスグロー」「クリアーオレンジ」「淡淡すみれ」 [写真タップで拡大]

2.2inのカラーバリエーション
左上から「パールホワイト」「クリアー/レッドF」「クリアーピンク」「UVチャート」「BG小鰯」左下から「シラスグロー」「クリアーオレンジ」「淡淡すみれ」 [写真タップで拡大]

マッスルバグ(アクアウェーブ)

【スペック】
1.4in●入数:7本●価格:400円(税別)
1.8in●入数:6本●価格:400円(税別)

左上から「パールホワイト」「ピンクグロー」「SGグリーン」「クリアー/レッドF」「クリアーピンク」左下から「UVチャート」「BG小鰯」「シラスグロー」「クリアーオレンジ」「淡淡すみれ」

スーパージャコ(アクアウェーブ)

左上から「パールホワイト」「ピンクグロー」「SGグリーン」「クリアー/レッドF」「クリアーピンク」「UVチャート」「BG小鰯」「シラスグロー」

いざ実釣開始!

ワームをまっすぐつけないと、しっかりアクションしなかったり外れやすくなる。さらに、喰いが悪くなることもある。キレイにまっすぐ付けることを心がける。

まず取り付けなんだけど、ワームがまっすぐになるようにキレイにセットしようね

基本ですね。でも、アクアウェーブのワームって全アイテムに「ガイドホール」がついていてジグヘッドを刺しやすいですね〜

今回みたいに極寒のナイトゲームで使用するときは、ほんとありがたい!かじかむ手でミニマムなワームをセットするのって結構まっすぐさせなかったりするもんね〜

ワームの中心に設けられた「ガイドホール」。小型のジグヘッドとワームの取り付け時にまっすぐ刺しやすいようサポートしてくれる仕様だ。ワームチェンジもスムーズ!

ワームカラーチョイス

実際にローテーションしたワーム。釣りの前にこのようにジグヘッドにセットしておくと、ジグヘッドウエイトやワームカラーの交換がスムーズに行える。

こちらは当日メインで使ったワームたち。

メバルの釣りはアジングとはまたカラーセレクトが異なり、どちらかと言えば目立たせた方が勝負が早いことが多い。さらにナイトゲームが多いメバリングにおいて、いち早く状況を掴むためにおすすめしたいのが「ピンクグロー」「チャート」「グリーン」などの派手めな色だ。

いわば、パイロットカラーとでも言おうか、活性の高いメバルがいればすぐに反応してくることが多い。夜行や蓄光タイプのカラーはUVライトを照射するとピカピカに光るので、ハイアピールカラーでもある。

SGグリーン(グローカラー)にUVライトを照射するとこの通り、ギラギラに光り強くアピールしてくれる。

逆にまったく反応がなかったり、バイトはあるけど乗らないようなシチュエーションでは、「シラスグロー」などクリアだけどグローがきいているカラーに変更。グローで魚を寄せて、クリアボディでしっかり食わせるといったイメージを持っている。

派手なカラーとはまた別の意味でアピール力があるのが、パール系。膨張色と呼ばれ、水中でぼや〜と光るので、これもアピールは強め。メバリングでも強い色のひとつだ。

基本はゆっくりタダ巻き。表層からレンジを下げていくと効率的

東京湾奥の小磯で実釣を行った。BOSS吉田「バチ抜けやっててゲストで釣れたり、東京湾もメバルは有名なエリア。意外と身近なフィールドにいるもんですよね」

メバルってタダ巻きが基本っていうけど、どのくらいのスピードでリトリーブしたらいいの?

そうそう。基本はゆっくりただ巻きで、1 秒にリールのハンドル 1 回転が目安。 水面の表層から攻めていって、少しずつレンジ(深さ)を下げていくのが攻略の基本になるよ

実釣時はライトゲームの難敵でもある「強風」が吹いていたので、必然的に細いラインが風に煽られて糸フケが大量に出る状況だった。やっぱり凪がベストだが、この風を利用してジグヘッドをドリフトさせるようなイメージで、シャローエリアを中心に釣りをした。

ファーストヒットは吉田さん! 風を利用したドリフトの釣りでキャッチした1尾。まだまだシーズン初期なのでこのサイズだが、これから型も次第に大きくなっていく。BOSS吉田「リグルシャッドのグロー、ピンクからはじめましたが、反応が少なかったので、ピンテール系のスーパージャコ1.6in・シラスグローに変更したタイミングきました。カラーローテは必須ですね!」

BOSS吉田のファーストヒットに続くか!? と思ったら、高橋五段はセイゴ、カツはカサゴとメバリングの定番ゲストをキャッチ! 本命ではないが、とりあえずは最初の釣果ということでニンマリ。

ファーストメバルは2秒~3秒にハンドル1回転くらいの感覚で、とにかくリグをゆっくり見せることでファーストヒットに持ち込めた。

高橋五段は糸フケが出ないように風下へキャストすることで操作性を重視していたようだ。本命ではなくゲストのセイゴだったが、風への対応はなかなか。カツは、リグがボトムに着底していることに気付かず勝手にボトムドリフトになっていたようで、ゲストのカサゴをキャッチ!

ゲストはゲストでうれしいけど、早く本命のメバル釣ってほしい!!ww

ちなみに、カツが釣ったカサゴは小さなカニを口に入れた直後だったようだ。

「チョンチョンメソッド炸裂」甲殻類パターンが大ハマリ!!

カツも本命をキャッチ! ゲストのみの高橋五段にプレッシャーがかかる!!

風が弱まり下げ潮が効き始めると、岩場にエビ類の姿を発見。もしやと思い、まずはボトムまで着底させ、軽くチョンチョンリグを煽ってみる。すると、このメソッドが激ハマりすることに! チョンチョンからのフォールでヒットが連発したのだ。

キター! 人生初のメバル!

そうか、カツはメバル初挑戦だったけ!?

カツが2投2キャッチ! ボトムチョンチョンパターンが炸裂し続ける!

カツはその後、 なんと2投2連続でメバルをキャッチ! それに続くように、岩横のカケアガリで私も2尾目を追加したのだが…ここで高橋五段が焦りだす(笑)。

チョンチョンて、どのくらいのチョンチョンすか?

チョンチョンはチョンチョン、その後のフォールだよ!ちょい先のボトムで連発したから、おれんとこでやってみ!

うーん。いまいち感覚がわかんない…

糸が張った状態でチョンチョンした時にジグヘッドの重みが分かるくらいでチョンチョンしてゆっくり巻く、チョンチョンしてゆっくり巻くの繰り返し…あら、また釣れちゃった!

チョンチョン…チョンチョン…チョンチョン…。あ、釣れた!! よかった〜(泣)

なんとか高橋五段も1尾キャッチ!

ちなみに今回大活躍だったのが『マッスルバグ1.4in』

下げ潮が効き始めてから、エビ類が岩から大量に出てくることでメバルも連発モードに突入したのだが、今回最もよかったのが『マッスルバグ1.4in』だった。リブによる波動とピンテールのアピールの組み合わせが、エビ類の姿や動きにマッチしていたのだろう。

このようにシチュエーションによって当たりワームも変わってくるので、その場の状況に合わせたタイプチェンジ、カラーチェンジは頻繁に行うべきだろう。

BOSS吉田「マッスルバグのチョンチョン+フォールメソッドで連発だったね。今回は巻きの釣りよりボトム攻略が効いてたよ」。カツ「このリブがよかったんだろうな〜」。

ワームキーパーがバイトマーカーに!? ジグヘッドは『AW Lock HEAD』と『AW Swim HEAD』を使用

使用したジグヘッドはAW Lock HEAD、AW Swim HEAD の2種類。ジグヘッドなんてなんでもいい! という考えの方も多そうだが、結構色々種類があるので、釣具店で迷ってしまうはずだ。

今回はアクアウェーブの『A.W. LOCK HEAD』『A.W.Swim HEAD』の2種類を使用したのだが、このジグヘッドのいいところはシャンクの部分にスレッドが巻かれており、それがワームキーパーとバイトマーカーを兼ねているということ。夜行なのでUVライトを照射すればしっかりぼんやり光る。

水深が深くても3m程度の浅場だったこともあり、それぞれ1.25g、1.5g、2.0g、3.0gの4ウエイトを使い分けた。軽量の方が食わせやすいことが多いが、3gに関しては風が強かったために遠投用という位置づけだ。

最終的には全員安打! 短時間の釣行だったけど、メバリングの魅力を満喫した釣行になった!なお、この釣行の模様はリライト調査隊の動画でも紹介しているので、そちらもチェックしていただきたい!


※本記事は”ルアマガプラス”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。