適材適所で使うことによって、ポテンシャルを爆発させることができるエリア・クランクベイトの世界。そのために大切なのは、使用するクランベイトの特性を理解すること。『アクション』『レンジ』『スピード』『シルエット』、さまざまな要素が絡み合うことよって『個性』をカタチ作るエリア・クランクの世界を松本幸雄が斬る! 今回は中型シルエットのクランクベイトの金字塔『モカ(ロデオクラフト)』8モデルで浮力とアピール力の関係を解説。
●文:ルアーマガジン編集部
中型クランクの金字塔!『モカ』シリーズ
モカシリーズは現在のところ全8モデル。
※プチモカ・シリーズ、ファットモカJr.シリーズ含まず
【SR-HF】【SR-F2】【SR-SS】【ラトルSR-SS】【DR-F】【ラトルDR-F】【DR-SS】【ラトルDR-SS】。
エリアクランベイトで最も多く使われているモデル、と言っても過言でない『モカ』シリーズ。アピール力が抑えられたクランベイトだが、幅広い状況で釣れるため、頼りにしているアングラーの数は計り知れない。現在はモカシリーズだけで全8タイプある(他にプチモカ・シリーズ。ファッシモカJr.シリーズもある)。
モカSRとDRの違い
松本「単純な攻略レンジの違いです。SRは浅いレンジ攻略用。DRは深めのレンジ攻略用。ここに浮力の違いを考慮して、その上でさらにラトルありか? なしか? を考えて、状況に対して、今はどのタイプのモカがいいのか? を導き出します」
モカ×浮力
松本「浮力とアピール力の関係を考えたとき、サスペンド状態が水を最も押さないゼロベースだとすると、サスペンド状態から【凄く浮く】【凄く沈む】という状態は、強く水を押すことになるため、その分アピール力になります。つまり、速く浮く……速く沈む……という状態は高アピールです。S(シンキング)とSS(スローシンキング)を比較した場合、Sの方が速く沈む分、アピール力も高くなります。モカの浮力を使い分けるときにも、この考え方が基本になります」
モカ SR-HF ハイフロート 青目(ロデオクラフト)
モカ SR-F2 スローフローティング 黄目(ロデオクラフト)
モカ DR-F フローティング 白目(ロデオクラフト)
モカ DR-SS スローシンキング 赤目(ロデオクラフト)
松本幸雄さんのプロフィール
松本幸雄(まつもと・さちお)
ロデオクラフトスーパーバイザー。バリバスフィールドテスター。タレックスモニター。オプトさいとうフィールドテスター。伝説的エリアロッド『ホワイトウルフ』シリーズ開発者にして、ウッサ、BFの開発者。誰からの影響も受けていない、超個性派理論は「独創性」に富んでいる。
一見「奇想天外」に思える松本理論も、実は王道を直撃しているため、のちにエリアの常識として定着することが多い。エリア業界に数多くの「常識」と「定説」を築き上げた、影響力マックスのプロアングラー。
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