釣りフェスティバル2023がリアル開催され、様々な新製品などが展示された。その中で、シマノが発表したコンセプト「インショア」は、今後のルアーフィッシングに大きな影響を与える可能性のある新しい提案となっている。では、インショアコンセプトとは一体どのような提案なのか? 具体的にみていこう。
●文:ルアマガプラス編集部
釣り場に困らず自由に攻める。ショア感覚で楽しむボートゲーム
3年ぶりのリアル開催となった釣りフェスティバル2023。このタイミングで様々なメーカーが新たな製品を発表するため、多くのアングラーが注目するイベントでもある。とかく、新製品に話題が集中しがちだが、釣り具メーカーが大きな方針を打ち出すコンセプトの発表・提案についても、見逃せないものがある。
今回、シマノブース内のソルトルアーフィッシングコーナーで、大きなスペースを割いて発表されていたのが「インショア」コンセプト。これは、一体どのような提案なのか?
コロナ禍により、にわかに注目を集めることになった釣り。感染リスクの低いアウトドアアクティビティということで、多くの人が新たに参入したとされている。釣具店も大いに賑わい、商品が一時的に品薄な状態も発生したという声も聞こえたほどだった。
その一方で、特に都市部に近い釣り場に、多くの釣り客が集中したことで様々な問題が発生したことも事実。釣りを取り巻くポイント事情が、シビアさを増したという側面もあるということになる。
そんな中で、シマノが新たに提案するのが、ショア感覚で楽しめるボートゲーム「インショア」というコンセプトとなる。
新たな装備は不要。インショアに合わせた新製品の発表はほぼナシ
普段、ショアからの釣り(岸釣り)を楽しむアングラーが、タックルや装備はそのままで楽しむことができるボートゲームというのが、インショアの釣りの大きな特徴でもある。
通常、新たなコンセプトがメーカーから発表になると、それに合わせて様々なニューアイテムのリリースもアナウンスされるのだが、インショアコンセプトに関しては、既存の製品などの中からこのコンセプトにマッチしたタックルなどを提案するという関連付けを行っている。この点は、特筆すべき部分だろう。
つまり、インショアゲーム専用のタックルを売らんがためのコンセプトではなく、まずは岸釣りの延長でボートゲームを楽しんでみませんか? という「もの」ではなく「こと」の提案なのだということだと理解できる(いずれ、インショア用のタックルがリリースされる可能性は十分考えられるが)。
いつものポイントを沖側から狙う新たな体験
ショアの釣りで普段使用しているタックルがそのまま使えるというのは、つまり、普段釣りをしているような岸近くのポイントをボートで狙うからとだと言える。シマノでは、岸から離れた外洋でのルアーゲームをオフショア、岸から大きく離れず攻める釣りをインショアと定義する。
また、ボートに関しても、東京湾や大阪湾などの都市港湾で多く操業する、ルアーゲームに適したフラットボートの使用を念頭に置いているようだ。また、遊漁船以外にも、免許不要の2馬力船なども、インショアの定義に含まれる。
さらに、インショアコンセプトは、ターゲットを3つのカテゴリーに分けており、初心者でも理解しやすい仕組みを提案している。
【インショアゲーム ターゲット分類例】
<LIGHT(ライト)>
アジ/メバル
- リール:500〜C2000
- ロッド:パワー UL〜L/レングス 5’0”〜7’0”
- PEライン(号):0.2〜0.6
- リーダー(lb):3〜8
- ルアー(g):1〜10
<MIDDLE(ミドル)>
シーバス/チヌ/アオリイカ/タチウオ/フラットフィッシュ/ロックフィッシュ
- リール:2500〜C3000
- ロッド:パワー ML〜M/レングス 6’0”〜7’6
- PEライン(号):0.6〜1
- リーダー(lb):8〜20
- ルアー(g):5〜30
<HEAVY(ヘビー)>
シーバス/サワラ/青物
- リール:3000〜C5000
- ロッド:パワーM〜MH /レングス 7’0”〜8’0”
- PEライン(号):1〜1.5
- リーダー(lb):20〜30
- ルアー(g):20〜50
シマノのインストラクター陣が、インショアコンセプトの遊び方を提案!
シーバスや、ショアジギでも狙う青物、チヌ、タチウオなど、いずれもショアからでもおなじみのターゲットが、インショアのターゲットとなる。具体的にどのような釣りを展開するのかは、シマノのWEBサイトにUPされた、各インストラクターによる実釣記事を参考にすると、理解が深まるはずだ。
村田基さんは、インショアコンセプトでメインアングラーをつとめる。幅広い経験とユーザー目線の解説で、同コンセプトの認知拡大を担う。
家田さんは、東京湾で「サニーフィッシングガイドサービス」というガイド船で船長をつとめる人物だ。オフショアゲームでも活躍する鈴木斉さんと、東京湾でのシーバス、サワラゲームを楽しむ。
大阪湾で人気のサワラやタチウオを、エギングアングラーとして有名な湯川さんと、オフショアゲームで有名な山本さんが、大阪湾のボートゲームで楽しむ企画だ。
【黒田健史 × 家田成大】東京湾クロダイ・キビレ×シーバスゲーム
東京湾で遊漁船の船長をつとめる家田さんと、浜名湖でのボートブリームゲーム(チヌゲーム)で有名な黒田さんが、東京湾でキビレ&シーバスゲームを行った。
YouTubeで公開されたインショアムービー
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【インショアゲームスタイル】村田基 東京湾フリースタイル【INSHORE GAME】
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