【シマノ新リール】カルカッタ コンクエストBFSの驚異の進化度。美しき円形ベイトフィネスが更なる高みへ!

円形ボディの安定感と軽量ルアーを気持ちよくキャストできる機能を兼ね備えたカルカッタコンクエストBFSが2023年にフルモデルチェンジ。17年に発売されてから多くのファンを魅了してきたこのリールがどのように進化したのか、ここで紹介していく。

>>カルカッタ コンクエストBFSのスペック表<<

●文:ルアマガプラス編集部

2024 新製品情報

巻く喜びと投げる喜びを、驚きのコンパクトさで実現

まず大きく変わったのがボディのコンパクトさ。以前のモデルも手にすっぽりと収まるサイジングであったが、そのコンパクトさにさらに磨きがかかっている。

釣りフェスティバル2023で実機がお披露目となった、カルカッタコンクエスト BFS[シマノ]

円形ボディは体積が大きいイメージがあるかもしれないが、そのサイジングは、ロープロファイルベイトフィネス機と比べると、同等かそれ以上のコンパクトさを感じるほど。手の小さい人でも自然にパーミングできるようなサイズになっているのが特徴だ。

カルカッタ コンクエストBFSは、手のひらに収まるコンパクトボディ。

そして軽さ。前回のモデルが200gだったのに対し、今回のNEWモデルは195g。この5gの差でも、ボディのコンパクトさも相まって数字以上に軽量化されたような印象を受けるはずだ。軽いルアーを扱う上でリールの重さは実釣面に大きな影響を与えるので、この軽量化は非常に意味があると言える。

金属感のある外見とは裏腹に、手にすると軽さを感じる。

また、キャスティング性能もかなりアップしている。スプールはMGLスプールⅢで、マグネットブレーキのNEW FTBを搭載。これにより軽い力でも立ち上がりの良いキャストができ、軽いルアーを低弾道で投げていくことができる。ブレーキセッティングを吟味することで、1g以下という超軽量のルアーもキャストできるというから驚きだ。

新しいカルカッタコンクエストBFSには、ブレーキユニットの可動範囲が拡大された、新設計FTBが搭載される。従来モデルでは、ダイヤルを1にセットした状態でもマグネットの磁力がスプールの回転に影響していがが、新しいFTBは磁力の影響を限りなくゼロに近づけ、軽い立ち上がりと伸びのある低弾道を実現する。

そしてギア比。17モデルはHGだけだったのに対し、新しいカルカッタコンクエストBFSにはHGとXGモデルがラインナップ。

カルカッタ コンクエストBFS (HG RIGHT)

カルカッタ コンクエストBFS (HG LEFT)

カルカッタ コンクエストBFS (HG RIGHT)

カルカッタ コンクエストBFS (HG LEFT)

XGはハンドル1回転で81cmのラインを巻き取ることができる。φ29という小口径スプールでありながら、これほどの巻き取りを実現しているのは驚きである。

カルカッタ コンクエストBFSは、シマノのリールラインナップで唯一の円形ベイトフィネス用モデルとなる。

バス、渓流、ソルトで、円形ベイトフィネスの最高峰が輝く

カルカッタコンクエストBFSの使い所としては、やはりバスフィッシングの小型プラグ。クランクベイトやシャッド、ポッパー、ペンシルベイトといった一口サイズのルアーを、ピンスポットにアプローチしていくような釣りに持ってこいだ。

シマノの高い製造技術を駆使した、鍛造切削で削り出されたボディの美しさは、アングラーの所有欲を満たしてくれる。

スピニングタックルではアキュラシー面やラインの太さに不安がある場合でも、ベイトフィネスのキャスト製とパワーがあれば快適に釣りができる。メタルハウジングの円形ボディの安定性で、より正確にリーリングしていくことが可能だ。

最新のMGLスプールIIIを搭載するカルカッタ コンクエストBFS。

大幅に肉薄化されたことで低慣性を実現、リリース直後からスムーズに回転することで、伸びのあるキャストフィールを得られる。軽量プラグなども扱いやすい。

そして、渓流ベイトフィネスにも人気が高いこのリール。キャスティング性能が進化したことにより、周囲を木々に囲まれたエリアでも、低弾道で軽いプラグを狙った場所に入れていくことができる。そのキャスティングフィールと雑味の無い巻き心地は、渓流ベイトフィネスの釣りをより高次元なものにしてくれる。

ボディのコンパクト化、ロープロファイル化により、スプールの位置が低くなったことで、握りやすく親指への干渉が軽減されている。

そして、XGギアの登場で、PEラインを使ったソルトルアーのシーンでも使える場面が増えた。例えばフリーリグやトップウォータープラグを使ったブリームゲームをメインに、軽量ルアーを使う各種ライトゲームで活躍すること間違いなし。ベイトフィネスリールと一言では言い表せないバーサタイル性を秘めているのがNEWカルカッタコンクエストBFSだ。

スプールの精度を高めるS3Dテクノロジーや高速回転時の振動を低減するサイレントチューンも採用。キャストフィールの向上に大きく貢献している。

カルカッタ コンクエストBFS スペック表

品番ギア比最大ドラグ力(Kg)自重(g)スプール 径(mm)/幅(mm)糸巻量フロロ(lb-m)最大巻上長(cm/ハンドル1回転)ハンドル長さ(mm)ベアリング数BB/ローラ―本体価格(円)
HG RIGHT7.83.519529/196-45、8-45714013/159,000円
HG LEFT7.83.519529/196-45、8-45714013/159,000円
XG RIGHT8.93.519529/196-45、8-45814013/159,000円
XG LEFT8.93.519529/196-45、8-45814013/159,000円

【搭載される主な機能】

  • マイクロモジュールギア
  • Xシップ
  • HAGANE、HAGANEボディ
  • MGLスプールⅢ
  • サイレントチューン
  • フィネスチューンブレーキシステム
  • Sコンパクトボディ
  • エキサイティングドラグサウンド
  • S3Dスプール
  • S A-RB

気になるNEWカルカッタ コンクエストBFSの発売時期だが、現時点で2023年2月とアナウンスされている。確実に入手したい場合は、ショップ等で予約注文を入れておいた方がいいだろう。

NEWカルカッタ コンクエストBFSを、伊藤巧さんと黒田健史さんが解説!

【23SS新製品 バス】カルカッタコンクエストBFS / 伊藤巧・黒田健史【シマノオンラインフィッシングショー】

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