先ごろ発表された、ユニチカのエステルコアナイロンラインが話題だが、今回のフィッシングショー大阪では、他にもユニークで斬新な商品も発表された。中でも注目度の高かった、「生(ナマ)」をうたうフロロカーボンリーダーを紹介しよう。
●文:ルアマガプラス編集部
スプールに巻かずにパッケージング。糸への負担を低減
ユニチカと言えば、様々な樹脂素材の開発・製造・加工を得意とするメーカーで、先ごろフィッシングショー大阪2023で発表した、ナイロンラインのコアにエステル素材を入れた斬新なライン「U-TEC SHIN-SAYA(芯鞘)」が大きな話題となっている。
フィッシングショー大阪2023会場内、ユニチカブースにて、これまでにない革新的なラインが展示されていた。ナイロンラインのコア部分にエステルラインを内包した「U-TEC SHIN-SAYA」。果たして、[…]
ただ、発表されたのは「U-TEC SHIN-SAYA」だけではない。本記事で紹介する「生フロロカーボン」というラインも、かなりユニークな商品となっている。
製品名が「生フロロカーボン」で、最大の特徴としてはラインをスプールに巻かずにパッケージングして販売するという点。製造されたラインをある程度のテンション(負荷)をかけてスプールに巻くということ自体が、ラインにとって負担であるという観点から、あえてスプールを使用しないという選択肢を取っている。
巻きグセがつきにくく使いやすい
スプールに巻かないことで、巻きグセのつきやすいフロロカーボンラインが、よりナチュラルな状態で使用できるというメリットがあるようだ。特にリーダー用のフロロカーボンの場合、メインラインとの結束で使用するため、巻きグセがついていると扱いづらい。特に、ラインナップが30lb〜80lbと、オフショア等で使用するための太いリーダーの場合は、特に巻きグセのない状態で使用できるのは、大きなメリットと言えるだろう。
結節強度が高いソルトタイプ
「生フロロカーボン」のライン自体の特性はソフトなタイプとなっていて、メインラインとの結節やルアーとの結節の強度が高くなることが期待できる。
携帯・携行に便利
スプールを使用していないので、携行時にかさばらず、コンパクトに持ち運べるというメリットもある。
「生フロロカーボン」の価格とスペック
TEST lb | 30 | 35 | 40 | 50 | 60 | 70 | 80 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
kg | 13.6 | 15.9 | 18.2 | 22.7 | 27.2 | 31.8 | 36.3 |
参考号数 | 8 | 10 | 12 | 14 | 16 | 18 | 20 |
標準直径(m/m) | 0.470 | 0.520 | 0.570 | 0.620 | 0.660 | 0.700 | 0.740 |
3m | 350円 | 350円 | 350円 | 350円 | 350円 | 400円 | 400円 |
5m | 400円 | 400円 | 400円 | 450円 | 450円 | 500円 | 500円 |
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